信濃札所第二十三番
  龍洞山 宝蔵寺
住所 小県郡丸子町御岳堂
宝蔵寺観音堂
観音堂と岩谷堂
山号額の掛る山門
上田市の西方にあり、千曲川に大屋(信越線大屋駅)あたりで流れ込んでいる依田川に沿って丸子町まで上ります。町役場の近くの御岳堂地区にあります。
寺の開基は承和元年(834)比叡山の慈覚大師が信濃路巡錫のおりに、この地に来て1本の柳の木の頭と胴と根元の部分から3体の観音像をお彫りになり、胴の部分で彫った観音像を、この堂の後ろにある洞窟に安置したのが始まりだそうです。
頭の部分で彫った観音像を安置した寺は、同じ丸子町にある28番札所の龍福寺だということです。根元の部分で彫った観音像を安置した寺は廃寺となり今は無いそうです。
長い石段の参道を登ると立派な山門があり、観音堂は朱塗りが美しく、周りの景色の中で映えていました。
寺の前の通りは、かつて鎌倉街道と呼ばれ""いざ鎌倉""という場合には武士が馳せ参じたり、早馬による情報の伝達、年貢の運搬、商人の往来などに使われていたということでした。
長野県の歌「信濃の国」に朝日将軍義仲と歌われている木曾義仲がこの地に縁があったらしく、当時の名残りか境内に義仲桜と名付けられた樹齢800年余という大きな桜の木がありました。
宝蔵寺観音堂
山号額の掛る山門
観音堂と岩谷堂
コース6の3番 28番札所龍頭山龍福寺へ進みます
信濃24番札所 法国山阿弥陀寺へ