信濃札所第三十番
  歓喜山 正法寺
住所 上水内郡中条村日下野
電話 0262-67-2319
長野市の西方虫倉山の山麓、中条村の日下野集落にあります。北アルプスを源流にもつ犀川が、安曇平、松本平の水を集め幾重の山を突っ切って善光寺平に流れ下る急峻な谷間の険しい地形の中に開けた山岳の集落です。交通機関の無かった当時は、この川沿の道が唯一の中信と北信を結ぶ道路でした。平安の昔から霊験場として知られた戸隠山を中心とする山岳宗教が盛んで、この地から虫倉山を越えて戸隠に入る修験者が跡を絶たなかったそうです。
寺伝に依ると平安の初め1200年も昔に創建されたようです。その後幾多の手練を経て、今の本堂は明治14年に再建され、観音堂は昭和62年に建替えられたということです。寺の奥の院ではないかといわれる岩井堂が虫倉山の中腹にありよく守られていました。
この岩倉山を取りまいて札所の寺が4寺あります。
正法寺観音堂
本堂風景
仁王門
岩井堂参道口の碑
正法寺岩井堂
佐久間象山「桜の賦」の額

正法寺岩井堂
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正法寺から31番札所広福寺に向かって4キロメートルほど走った道路際に参道口の碑が立っています。参道らしき道を少し登ってみましたが、先が見えませんでした。
1キロメートルほど走ると虫倉山へ登る狭い車道があり、この道を上ります。観音堂は杉木立の中にあり見えませんが、虫倉山への登山歩道があり標識や入山記録をのこすポストが立っています。観音堂は岸壁にへばり付く様に建つ古いお堂です。
中にはまだ新しい、佐久間象山の桜の賦を記した奉納額が納められていました。

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正法寺観音堂
本堂風景
仁王門
佐久間象山「桜の賦」の額
岩井堂参道口の碑
正法寺岩井堂
コース4の4番 31番札所慈眼山広福寺へ進みます
信濃31番札所 慈眼山広福寺へ