信濃札所第八番
  時頼山 西明寺
西明寺観音堂
観音堂側面
観音堂正面
住所 長野市小田切吉窪
犀川が善光寺平に流れ込む狭まった山間に小田切ダムがあり、ここから山道を数キロ登った吉窪という小集落の山裾にあります。
中世の頃、北条時頼が出家して西明寺入道と名乗り諸国を巡っていた時にこの地を訪れて、概に小田切の馬神地籍に祀られていた吉窪観音のお堂に時頼山西明寺と名付けたと伝えられています。
戦国の時代の一時期はかなり栄えたようですが荒廃してしまったので、この地の奇特家が嘉永5年(1852)に私財を投じてここに遷したということです。その後子供の火遊びが元で焼失し、全てを失ってしまったそうですが昭和18年に集落の人々や篤志家の寄付で建て直しがされ今は良く守られています。
ダムの脇から細い山道を登ると犀川や川中島一帯が一望できる高台に観音堂はあります。眺望が素晴らしい所で、戦国の時代には要害城が築かれていたと言う話もうなずけます。
横から見た観音堂
整った姿の観音堂
信濃9番札所 蓑堂山蓑堂へ
コース4の3番 30番札所歓喜山正法寺へ進みます
西明寺観音堂