信濃札所第七番
  虫歌山 桑台院
桑台院観音堂
草鞋の下がる山門
参道の長い石段
観音堂
桑台院の額
長野市松代町豊栄
松代城下から上田城下を結ぶ松代道の地蔵峠に指しかかる豊栄の地にあります。
伝説では聖武天皇の頃、僧行基が1本の桑の木から三体の千手観音像を造り、ここ桑台院とコース3で巡る近くの11番札所明真寺と16番札所清水寺に安置したのが始まりのようで、後に坂上田村麻呂が伽藍を草創したと伝えられ云いますが定かではありません。
史実では室町時代の天文年間のころ真言宗の高貴な僧が建立したと伝えられていますが、遙450年余の昔のことです。
現在は無住ですが近くの福徳寺が管理しているとの事で参道入口を示す石碑や山門、参道の石段、登りつめた所に建つ観音堂など寺院独特の様式美は保たれていました。観音像は身の丈4メートル余といわれる信濃観音札所随一の大きさだそうです。
養蚕の盛んな頃はその守り神として「むしおだの観音さん」と親しまれ厚く信仰を集めていたようです。「虫」「桑」など蚕を連想させる字が入っているからかも知れませんね。
今でも境内には奉納相撲の土俵があり地域の人々には親しまれている様子でした。
(左)参道の長い石段と登りつめた所に建つ観音堂
(右上)大きな草鞋の下がる仁王門

(右中)整った形の観音堂

(右下)観音堂に掛る桑台院の寺名額
信濃8番札所 時頼山西明寺へ
コース3の3番 11番札所仏智山明真寺(清瀧観音堂)へ進みます
桑台院観音堂