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第13王朝に対抗して、第14王朝とともに存在したヒクソス王朝。東からやって来たセム系の王たちもまた、エジプト王国の覇権を狙っていた。 ヒクソスによって、下エジプトの中心地メンフィスが奪われ、彼らは、砂漠の主セト神を守護者とする。レシェプ、アスタルテなど、東方の神々がさまざまな外国の文化とともにやって来たのも、この時代だ。 エジプトの王や民たちは、自分たちの神とともに神エジプトのテーベへ引っ込むしかなかった。彼らには、まだヒクソスと戦うだけの力が無かったのである。 やがて時が満ちると、第17王朝の王たちの、下エジプト奪回を賭けた長い戦いが始まる。 |
第十五王朝 (ヒクソス王朝) 前1663−1555年 |
第十六王朝 (別のヒクソス王朝?) 前1663−1555年 |
第十七王朝 (テーベ王朝) 前1663−1570年 |
シェシ ヤコブヘル キアン アペピ1世 アペピ2世 |
アナテル ヤコブアアム (この二人は分類不明) |
セベクエムサフ2世 アンテフ7世 タア1世 タア2世 カメス |
※「ヒクソス人」とは…「砂漠の王子」を意味する、ヘカ・カスウトに由来する言葉。
東方からの、セム系の移住民。マネトーが書く様に一度に大挙して押し寄せたわけではなく、
実際は、中王国時代から少しずつ移住が行われていたようだ。
◆第15−17王朝 王名リスト◆
◆第二中間期の勢力図と王たち◆
■新たな信仰の樹立・神々はいかにしてエジプトに来たか
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