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末期王朝時代 第26王朝
Psamtik U /Psammetichus
ヘロドトス名称; プサンミス(Psammis)
治世;7年(6年説も)ヌビア人王朝である第25王朝以降、対等かつ友好であったヌビアとの関係を"悪化"させた王。ギリシャ人の傭兵を率いてヌビア遠征を行っている。アブ・シンベル神殿の入り口に立つラメセス2世の足もとには、このとき遠征に加わっていたギリシャ人傭兵がギリシャ語で書き記した落書きがあり、軍を指揮した人物の名前などが記されている。この人物は実在したことが分かっている。
ナパタの神殿は焼かれ、碑文は打ち壊されたが、プサメティク2世はヌビアを支配することはせず、そのままにしておいたようだ。そのため、この攻撃は、クシュ王国がエジプトへ再侵攻することを挫く意味合いの牽制であったと考えられている。
治世は短くとも、戦闘・政治ともに精力的に行った王で、ヘリオポリスには見事な一対のオベリスクが作られた。また、フィラエ島のイシス神殿にはキオスクを建設している。カルガ・オアシスのヒビスに建設された神殿もこの王の時代のもの。
この王の時代に、ギリシャの一地方であるエリス人がオリンピックへの参加要請を持ってきたことがヘロドトスの「歴史」巻の2に記載があるが、エジプト側は「ギリシャ人と競技をするのはイヤ」というような、つれない返事をしたようだ。
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