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新王国時代 第20王朝

セトナクト

Setnakhte


在位年代;前1190年−1188年
誕生名;セトナクト(勝利はセトに)
通称;メレルアメンラー(アメン・ラーに愛でられしもの)
即位名;ウセルカウラー・セテプエンラー Userkha'ure'
(力強きはラーの魂、ラーに愛でられし者)
治世;3年

王朝の首都;テーベ 
埋葬地;王家の谷(KV14) 
出身地;テーベ?

家族構成;妻/ティイ・メルエンエス  息子/ラメセス3世

第19王朝、タァウセルト女王の統治後の混乱により、なし崩しに終焉を迎えたあと、セトナクトがどのようにして王朝を引き継いだのか、空白の期間がどれくらいだったのかは分かっていない。その後、タァウセルト女王の墓を自分のものとして流用した。

セト神の名前が王名に含まれるが、前王朝の王たちもセトを好んだことから、何らかの血のつながりがあったか、直接血の繋がりはなくても、同族(19王朝はもとヒクソス人の王朝)だった可能性が高い。一説によれば、100人を越える子供たちを持っていたラメセス2世の、大量にいたであろう孫の一人とされる。


●軍事活動について

「大ハリス・パピルス」と呼ばれる文書によれば、アジアへの遠征を行い、奪われていた北方の領土を取り戻したという。息子ともども武人系の王。アジアの移民が活発による時代に武人系の王が即位していたため、この時代のエジプトは周囲の国々に比べれば辛うじて安定していたと言える。


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