サイトTOP別館TOPコンテンツTOP

古王国時代 第5王朝

ウナス

Unas/Wenis


在位年代;前2321−2306年
誕生名;ウナス(意味は不明)
別綴り;ウェナス、ウェニス Oenas、Oonos
治世;16年

王朝の首都;ヘリオポリス 
埋葬地;
北サッカラのピラミッド 
出身地;ヘリオポリス

家族関係;妻/ネベト 娘/イプト 娘婿/テティ(第6王朝創始者)
ほかの子供たち?/ヘメトレー、ウナス・アンク、セシェシェト、ケンタカウエスなど

名前にウサギの文字が入っていることから、通称「ウサギ王」。
ピラミッド内部に描かれた美しいピラミッド・テキストで有名。またこのピラミッドのすぐ近くにある、宰相メレルカの墓とあわせて観光の定番スポットとなっている。ピラミッドに続く参道の南側に、太陽の船を収めるためと思われる船坑があることから、この時代には、既に太陽神ラーが船に乗って天を巡る神話が信じられていたことが分かる。

ピラミッドの内部にびっしりと書かれた呪文、「ピラミッド・テキスト」が登場するのは、この王の墓がはじめて。それ以前の王の墓の内部には装飾は何も無い。
ちなみに、いったん崩壊したこのピラミッドを新王国時代になってから修復したのが、ラメセス2世の息子、カエムワセト。
治世年は15年から30年の間と考えられている。


前の代の王と思われるジェドカラー・イセシとの関係は不明。墓所は同じサッカラなので、おそらく何らかの血縁関係はあったのだと思われる。
なお、第6王朝の初代王テティの妻はウナスの娘なので、第5王朝と第6王朝の間も血縁関係で繋がっている。

ヌビア及びカナンへの軍事遠征の記録がある。


▲ピラミッドデータ:
サッカラ、真正ピラミッド


前へ     時代の索引へ     次へ