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その6:聖者の懐に捧ぐ    〜ヴェネツィア教会巡り



何語だかわからないが日曜日。
ほとんどの美術館や博物館が休館しており、教会もミサ等のため短時間しか解放してくれない。

あんまり見るところがなくて暇なので、ふと思った。
観光に来てはいても、敬虔なカトリックの人はミサに出るんじゃないだろうか。地元民がミサってるところに入っても別にいいよなぁ。

そうだ、ミサに出ちゃえばいいんじゃない?!


…と、いふわけで、思いついたときたまたま目の前にあったS・ステファーノ教会にお邪魔してみる。

  外国のミサ出たのハジメテダヨー!

いちおう生オルガン演奏つき。ハレルヤコーラスはマイクを持ったおばちゃん。
しかし悲しいかな… ここの教会の職員さんは 歌があまりお上手ではありませんで。(しょんぼり)
オルガンも音外したり弾き間違えたり散々ザマス。教会の中の雰囲気がバッチグーなだけに、かなり残念。
何言ってるのか分からないけど説教してる人も、日本語でいうと「あー…で、ありますから… えーっと…」みたいな感じで、やたらどもっててつまらなくなってきたのでソーッと途中退場。


どこだっけココヴェネの町は教会が何十とあって、見つける端から入ってみたので、写真はもうどれがどの教会だったかわかんない。

撮った順番的に、たぶんこれが… サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会…かな? 入るのにお金がいる教会と、いらない教会があります。お金のいる教会はあまり入らなかった^^;

だって、入るのに2.5ユーロずつとられたとして、20件回ったら50ユーロじゃないすか。そんなに金無ぇYO!


まりあ様
そして教会は、どれも趣向をこらした素晴らしいつくりで、芸術的なものばかり。内部の壁も内陣も、彫刻や絵画で埋め尽くされています。

写真撮影自由。(ただしフラッシュは焚いてはいけない)
露出の激しい服装はだめ。騒ぐの厳禁。
でも、かなり自由です。そこらじゅう年代ものの芸術の山なので、好きな人には涎ものではないかと。


教会にある、こうした絵画の側にはライトがあり、20セントコインを入れると一定時間、絵画がライトアップされる仕組みになっています。

おいおいライト当てていーんかい、劣化せんのかい。
とか思いつつ、薄暗いところにおいてある絵の前にライトがあったりすると、かなり悩ましいです。


祭壇前のロウソクや、絵画を元にした教会オリジナルの絵葉書、解説書なども賽銭箱つきセルフサービス。
くっきり見てみたい絵画のライトや、気に入った彫刻の絵葉書に、いくらかお布施してきました(笑)

芸術の都ヴェネツィアは逞しいよね、ヴィットーリア!

※サイン中


ヴィットリーア・・・・・・・。

兄のためにサロンを捨て
仮面で身分を隠し健気に働くヴィットーリア・オルセオロ嬢

その活躍を描く実写ドキュメンタリーが今、始まる。



リアルヴィットーリアは、毎日、仮面をつけドレスを着て港で記念撮影の観光客から日銭を稼いでおいででした。
あまりのお姿に涙。いくら謝肉祭、カルネヴァーレで有名な観光地ったって、まさか… 仮面つけた365日謝肉祭で記念撮影してくれるとは(笑)
ていうか、うちの商会長似の、小太りな仮面の人は子供に大人気だったのに、このヴィットーリア嬢(仮名)と一緒に写真撮ってたの、ヤローばっかりだったぜコンチクショウ!


ヴェネツィアの町は、そこかしこにちょこっとした芸術作品があります。見つめる、その先に
いちばん気に入ったのは、サンティッシマ・エ・パウロ・ジョバンニ教会。
隣が病院になってる大きな教会で、ヴェネツィアの歴代元首の葬儀が行われたところだそうな。

ここのステンドグラスがすごく綺麗!
ガラス工芸で有名なムラーノ島の技術者による謹製だそうな。
ここには15世紀のモチェニーゴさんもいます。入り口有料だけど入っちゃったヨ。

ちなみに、すぐ近くにあるサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会、こちらも有料で同じ入場料なのですが、…

…ガイドブックでよく「宝石箱みたいな」と書かれてる教会ですが、ぶっちゃけ言ってしまうと、宝石箱のような形をした、宝石箱のように ちんまい教会。


入り口の人の大きさと比較つか、奥行き無いっす…。

最初発見したときは、そのあまりのミニ具合にビックリしました。いや確かに屋根丸いし宝石箱の形だけども。入り口と奥の祭壇除いたら、ほとんど人入れないんですけども。

親戚が多いと冠婚葬祭も出来なさそうな、こんなちっこい教会をなにゆえ建てたのか、謎。でも確かに可愛いです。色ピンクだし。ちょっとRPGの教会っぽい。


入るのにお布施しなかったがな(おい




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