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その5:住み着けば都    〜お金がないなら、街から出なきゃいいじゃない


さて。
一都市滞在の貧乏旅行者は、いかにその都市に馴染むかがポイント。
そんなわけで、観光名所ではない辺りもウロついてみました。散歩いぇあ!


…ピサの斜塔?(違うヨ)まずはサン・ピエトロ島。島っていうかヴェネツィア本島と橋で繋がってます。教会だらけで5分歩けば教会にぶつかるような町なので、ここも教会あり。

遠くから見える白い尖塔。だが…


水面と比較してるから…






 どう見ても傾いてます

しかも、かなり急な角度。これヤバくね?
近づいてみると、土台がかなり沈んでいることが分かります。肉眼でも分かります。ていうかぶっちゃけ、ちょっと引きます。
しかし周囲は並木、ベンチがありちょっとした公園になっていて人々が平然とくつろいでいるいとう。なんたる豪胆な…。塔は、時間になったらちゃんと鐘も鳴りました。

 でも既に塔にヒビ入ってますから。

いつ倒れてもおかしくない! 数年後くらいに、「ヴェネツィアで塔が倒壊しました」というニュースがあったら、きっと、このサン・ピエトロ教会のことだと思います。地震に気をつけて…。


次。市立公園。緑の散歩道。池にカメがいる

海洋史博物館や、アルセナーレから続く運河を越えた先…
つまり、かつて軍艦が並んだ波止場の先にある緑の公園。
ベンチで寛いだり、近くの店で買ってきたピザとジュースで昼食を取ったり、まったりさせていただいた場所。

公園の向こうに歴史のありそうな古びた廃屋なんかがあって、趣があるなぁと思っていたら、地元民がいきなり策を乗り越えて奥のマンション(?)に入っていく姿を目撃したゼ。
そんなもんなのか。それでいいのか。文化財とかそういうもんじゃないのか。


ちなみに夜になると、↓こんなカンジの人が公園内に出現。

酒場からつまみだされた図 つまり、酔っ払い

ヴェネツィアの人たちはやさしーので、心配そうに立ち止まったり警察に連絡したりします。
都会にはない人情ですね。
当たり前っちゃ当たり前なのですが、道が狭くて車の侵入が出来ず、階段が多いので自転車すらない水の都・ヴェネツィアでは、パトカーも救急車も船。救急車は青いライトつけたモーターボート。番号は「118」。(って船体に書いてあった)
交通渋滞がなくていいのかね。

青サイレンつきの船は、ヴェネ本島北側のフォンダメンテ・ヌォーヴォにある波止場から出動するらしい。
後日、そんな姿を見た。…嵐の時はどうするのだろうか。


向こうに見えるのがサンテレナ島。島っていうか一応、橋で本島と繋がってるけど
ジョルジョ島の尖塔から撮影。なんか、ここでサッカーの試合やるらしいよ。サッカー選手はゴンドラで入場するんだって。
でもさ、こんな海に突き出したサッカー場、ボール蹴りすぎたら海に落ちね? 野球じゃないからいいのかね…。

入り口に立ってる、光るタケノコみたいなオブジェは、夜になると青白く見えて相当不気味。(写真の真ん中あたり)

イタリア人はセンスいいと思っていたのだけれれど、ヴェネの町で唯一このオブジェだけはいらないと思った。

ジョルジョ島からジューデッカ島方面
ジョルジョ島は小さくて、あんまり見るところはないです。塔からヴェネツィアを眺めて盛り上がったら、いちおう、おしまい。

船の3日券を持っていると、乗り継ぎ乗り継ぎしてどんどん行けます。
適当な船に乗って、どこに着くか楽しんだりも出来ます。
塔から、となりのジューデッカ島が見えたので行ってみることに。




ヴェネ本島は道が複雑に入り組んでおり、難易度の高いダンジョンとなっていますが、島は簡単です。地下道ないし。島単体なので、むりくり架けた曲がった橋もない。家と家のスキマもけっこうあります。それほど高い建物も無いし。

ここには隠しフラグはないのかッッ! とか呟きながら、裏路地までくまなく探索してみると…
あるではないですか。

のどかな昼下がりに

何の変哲もない町の風景、と見せかけ


…「気」って。

漢字まくらカバー&シーツセット



ちょ… ヴェネツィア人、何やってんの(笑)

この人ぜったい分かってない、なんて書いてあるのか分かってない。1万ドゥカート賭けてもいい。
つか、浴衣ならまだしも枕カバー(2枚)! ダブルベットにこれですか。これの上でご夫婦が就寝なさるのですか。
笑えてたまりません。


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