フィンランド叙事詩 カレワラ-KALEVALA

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系統分類

登場する魔法を、それぞれの系統(自分で勝手に決めた)に、分類してみました。


召喚系

 神や精霊を召喚して戦わせる、いわゆる「召喚魔法」。使役する相手の属性や発祥を詳しく知っていることが条件です。真の名前を知る者が相手を支配できる、なんて伝承は、あちこちに存在しますが、それと同じ。
 応用として、離れたところに居る誰かを呼び出す…と、いうものもあります。召喚場所は自分の近くでなくても可。呼び出しといて、相手のところへ送りつけることも出来るようです。ポホヨラの魔女ロウヒの得意技。

使役系

 神や精霊を長期間に渡り支配下に置いて、仕事に従事させる魔法です。ジジイが農耕の神に畑耕させたり、木を切らせたりしているのがコレに当たる。しかし神を使役するなんてことしてるのはジジイくらいのもんで(笑)、普通はミツバチとかキツネとか、小動物をコキ使うに留まっています。
 ワイナミョイネンじじぃの得意技。

創造系

 すべての人間が少なからず持つ、「何かを創造する力」。より知識の深い者は神に近く、生き物や大きなものも創造出来ますが、あまり知識の無い者は擬似生命体、小さなものしか創ることが出来ないようです。
 また、それぞれ向き不向きも持っていて、例えばイルマリネンだと金属を使った創造に勝れていますが、金属以外のものを使っての創造はあまり得意じゃないみたい。魚のホネから物を作るのはワイナミョイネンじじぃ。
 普通の人間の持つ、道具を作り出すという能力も、この魔法の下位に当たるとすれば、実は一番重要な魔法かもしれません。

変形系

 自ら変身するタイプと、相手の形を変えるものとがあります。魔女ロウヒは自ら大鷲に変身しますが、クッレルボは狼や熊を牛に化けさせています。

幻影系

 そこに無いものを、存在するように見せる幻の魔法です。(ことばたくみに人の心を操作しているところからして、ある意味催眠術?)魔女ロウヒが館の位置を分からなくしたのが、この魔法。もともと、この力を秘めている土地というものもあり、そのような場所に迷い込むと普通の人間は戻れなくなってしまうようです。迷いの森の伝説は、霧深きフィンランドに似合いすぎ。

発動系

 戦いの基本、攻撃魔法。万物の理を理解したものだけが使うことの出来る高度呪文。様々な系統の魔法を組み合わせて、相手を攻撃するもの。イルマリネンの妻がクッレルボを殺そうと唱える、天の神ウッコの力を借りた呪文などもコレ。寒い地方では、剣よりも魔法でビシバシ戦うものなんですね。ま、寒いし。(笑)
 防御力UPや防御壁など、種類は多種多様。

契約系

 一度した約束を打ち消せない、何かをするまで呪いが解けないといった恐ろしい魔法。どこの世界でも約束は守るべきものですが、魔法で契約された約束を破るとタイヘンなことになります。北欧神話の世界ではとくに、契約、誓約といったものは束縛力を持ち、鏡さえも従わなければならないものだったのですが、フィンランドでは、契約の重要性はあまり出てきません。それもまた、一つの大きな特徴だと思います。

その他

 占いとか。あと、女の色香は、魔法ですか…?(死)



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