フィンランド叙事詩 カレワラ-KALEVALA

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魔法の基本


やっぱり基本は大切よね! …っていうか、知らないと使えないでしょ。
これがスオミの国の、魔法の基本。



■魔法の源となるものは?■

 カレワラ世界で魔法の基本となるものは、神々と精霊たちの力です。彼らの性格や特徴を知った者だけが、力を借りて何かを行うことが出来ます。よって、魔法使いになるには、自然界に宿る、数多くの精霊たちと、それを纏める神々に関する膨大な知識が必要です。魔法使い=物知り、です。だから年取った人ほど、魔法に長けている。
 また、ワイナミョイネンじじいのように、むっちゃくちゃ年とってて神や精霊の起源まで知っているオニのような人は、神様の昔の恥ずかしい経験などを盾に、思いのまま使役することも可能なようです。物知りの古老が重要視された社会が伺えるようです。


■神と精霊の体系は?■

 神話上の神々の格付けというのは、人為的なものであることがほとんどで、たとえば、日本神話やギリシア神話などですと、元からあった幾つもの伝承を一つに纏めてつくられたものです。
 ところがフィンランド伝承では、そのような体系化は行われていないため、神々の明確な順列というのは存在しないようです。
 一応、創造主=天の神ウッコ、と、いうことになっていますが、それ以外は、森、海、川といったそれぞれのエリアごとにグループを形成しています。海に属する精霊たちは、海の神アハトが纏めるグループに、森の精霊たちは森の神タピオの管轄するグループにと、別々に属しているのです。
 と、いうことは、トップにいるアハトやタピオに気に入られれば(奥さんも可)、その系統の魔法は使いたい放題なのですな…。



■どうすれば魔法が使えるの?■

 神様や精霊たちに、力を貸してくれるよう、お願いしましょう。この時、名前を間違えたり失礼かましたりすると大変なことに。当たり前ですが、嫌われていると力は貸してくれません。普段から良い行いをしておくべきでしょう。この辺りは、妖精を大切にするケルトの土着信仰に似ていて、狩りをする前に森の主にお願いをしたり、狩りがうまくいったら感謝したり、というふうに、常に仲良くするよう心がけていたようです。
 有効度が魔法の威力に影響。まるでゲームの世界。(笑)


■歌と魔法■

 呪文は、基本的に歌の形式で唱えられるようです。リズムと言葉のつながりが大切。声の調子やリズム感、文才もあればお役立ちかもしれません。また、カンテレなどの楽器があると、さらに威力も拡大。ただし、ヘタくそな歌を歌うと、魔法の効果が半減したり全く逆になったりして大変なことにもなります。自信の無い人は、まず歌う練習から。歌わなくても、小さな魔法なら使えますしね。


■魔法で世界制覇を狙うには■

 暗黒魔法に手を出せばよいと思われます。
 ヒーシやレンポといった悪霊たちに力を借りた、闇の精霊魔法を身に付ける、もしくは、誰か適当な神様の能力を奪ってしまいましょう。手下として、死の世界マナへ行くことを拒んだ幽霊たちを支配下におけば、なおグッド。ポホヨラの北、暗い闇の大地に館など築けば効果バツグン。
 残念ながら、平和なフィンランドに戦系の神や天の神に弓引く反逆者は居なかったようですが、なーに自分がなれば良いだけの話ですよ。(こら!)
 フィンランド初の暗黒神登場で、神話世界もさらに盛り上がるでしょう(ウソ)。


■ワンポイント■

 ボソボソ唱えちゃダメです。
 おっきな声で言わないと、聞えないんで。特に天の神ウッコさんなど、おじぃちゃんなので、みんな大声でめちゃめちゃ叫んでます。助けを求める時は、空向いて「おお、ウッコ! 至高の神よ!」って。
 ンな大げさな、とは思うのですが、そうしないとダメらしい。


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