<第5日目> 7月2日(土曜日)
今日もいい天気。テレビつけると中国四国地方、大雨なんだと!
宿のご主人が氷入りの大きなクーラーボックスを貸してくれる。プレッシャーだねぇ・・・。
9時過ぎに出て、宿のご主人が紹介してくれた上里氏のカヤックショップに立ち寄り、色々と海の話を聞く。南西側のポイントとか、色々と情報を教えてもらうが、「そこは潮の流れが速くて島のベテラン海ンチュが5人、帰って来ない」とか、「そこはボートが近くを走るので轢かれる危険性がある」とか、ヤバそうな話が多かった・・・。
つい話し込み、昨日下見した海に着いたのは11時頃。今日も誰もいない海。 |
右手の湾内を泳ぐ(東シナ海)
(比屋定バンタの展望台より) |
白化現象。
珊瑚の大半はこのように死滅・・・ |
入ってすぐ、30cm位のイラブチャー、水面近くから射程に入ったので、撃つ・・・外して、押し棒曲がり、銛先が曲がる。あ 〜 あ。
水温計が29度を表示! 28度は確実にあるね。生ぬるいくらい。
写真を撮りながら暫く行くと、ハタ?・・・スジアラだ! 50cmくらい! そ
〜 っと潜ると、少し逃げて、こちらに向き直り、ホバリング。射程に入った! と思い、撃つ体勢に入ると、ゆっくり逃げ始める(殺気が出たか?)。しかし、まだ近い。追いかけて撃つ! やった! と思ったら、スカッ! 何故だ? 押し棒がかなり曲がったから強く当たった事は間違いない・・・銛先が鋭ければ刺さったか? 当たる角度が悪かったか? 細い押し棒はこう云う事があるのか? 慣れない道具は何か要領を得ないな・・・。
穴に入ったので、その辺りを探すが姿がない。千載一遇だったかなぁ・・・。
※珊瑚が死んだのは、沖縄全域がやられた
高水温のための白化現象と、オニヒトデの
せいとの事。久米島でもちゃんと珊瑚が
残っているのは一部しかないらしい。 |
その後右手方向へどんどん泳いで行く。地形が面白く飽きない。ホント、珊瑚が生きていたら、ここは素晴らしいのに・・・。
何やら回遊魚だ! と思ったら30cm位のアオチビキ、数匹だった。割れ目の間に、40cm位のホシタルミが数匹見える。何度も潜るが、その割れ目、どこかへ抜けているようで姿が消えた。
その後、50cmくらいの鮮やかなアジアコショウダイを発見。割れ目の中、何度も狙うが姿が消えた・・・。
他に見た魚と云うと、クマザサハナムロ数匹(こいつがいると云う事は、沖だしすると回遊魚の可能性はあるな)、チギ(バラハタ)の20cm位の子供。
約1時間東へ進んだので、戻ることにする。昨日より緩いが少し西への流れがある。帰りは殆ど獲物らしき姿なし。イラブチャー位獲らなくちゃ、と思うが、逃げること! 一度射程に入ったと思い、鼻先を狙って撃つがかすりもしない。的が小さい・・・。
エキジットポイント近くで、30cm位のイラブチャーを浅瀬に追い込み、穴に入ったので勝ち! と思ったら、長銛で穴撃ちは辛い・・・銛先が痛まないようにそ
〜 っと撃とうとしたら、右手の握力が弱っていて、誤射・・・逃げられた。それで、スッキリ、諦めがついた。ま、いいや。充分、楽しめたじゃん。 |
素晴らしい地形が延々と続く |
戦いすんで・・・ |
明日もここに来たい気もするけど、昨日、レンタカー屋が客に「日曜日は予約でいっぱい、空き車はない」と言っていたから、延長は出来ない・・・ちょっと残念だけど、握力疲れたし、体力的にもいいところかな。
上がったのは午後1時過ぎ。さすがにちょっと疲れた。睡眠不足もある・・・。
スロープで仮眠しようとするが、暑い! 寝付けず悶々としていると、若者がスクーターでやって来た。色々話す・・・。
湘南出身、沖縄本島のホテルで働いていて、魚突きが趣味。休みを利用して久米島に来たとのこと。何と、伊豆の中木が一番好きなんだと! 沖縄に来て、簡単にオカズの魚が獲れないから中木の夢を見ると言っていた。そんなもんなんだね。
そう、その彼、何と、よしたけ君のことを知っていた! 一緒に奄美大島で潜った事があるとのこと。
彼は今日、こちらが泳いだ所のずっと左手の方で潜り、スジアラとカスミアジを目撃したそうだ。穴撃ち用のミニ水中銃を持って来てしまったので、射程に入らなかったと悔しがっていた。
2時頃から4時近くまで話し込む。
宿に戻り、ご主人に、惜しかったもののダメでした、と言ったら、そうだと思ってましたよ、魚突きは難しいですからね、だと! チキショー! 目にもの見せてやりたかったなぁ・・・その可能性があっただけに口惜しい! |