沖縄フェリー旅行記 @

<第1日目>6 月28日(火曜日)
 初めて「りんかい線」に乗り、「展示場」、3時過ぎ下車。(旅程表の集合時間は午後3時半。出港時間は午後5時) しかし、この電車の大井町 〜 展示場間は短い距離なのに320円は高いんでねーの?
 電車を降りてデッキシューズからギョサンに履き替える。展示場駅前の地図を見て、出発場所の有明埠頭の見当をつける。ちょっと分かり難い地図だな、と思ったが、この時はそんな面倒な事になるとは思っていなかった・・・。コンビニを見つけて、弁当、カップ麺、酒、等買う。
 そのまま大体のイメージで歩いて行くと・・・・・・この辺りのだだっ広いこと! どこが通路(道)で、どこが広場で、どれがどのビルかが今一つ判りにくくて、??? となってしまう。
 フェリー会社に電話。何だか見当違いみたい。徒歩20分と云うから、かなり遠いと覚悟してズンズン歩いたら、結局そんなに遠くない感じ。しかし我ながら方向音痴だったみたい・・・。

           フェリーありあけ 
 船会社の指示通りに歩いて、何とか4時近く、待合所に到着。船会社の電話番号を携帯に入れておいて良かった! 途中ちょっと、間に合わなかったらどうしよう? と少しビビッた。
 しかし、リュックが重くて辛い。今後、那覇で2 〜 30分歩く事になる訳だけど、ちょっと辛いか? コロコロのついたダイビングバッグにすれば良かったと後悔。
 暑くて、汗だく! それもその筈、今日の東京の最高気温、36.2度だと! 6月の東京の最高記録だと! カンベンしてよ 〜 !
 待合所はかつての竹芝みたいなプレハブで懐かしい。思ったより人が少ない。結局、この船は貨物がメインらしい。外に出てフェリーの写真を撮ってたら、近づくな、と叱られる。
 4時半乗船。客船のような乗り口がなく、吊り下げ式のタラップ。船内も人間エリアが少なく、おが丸に較べると、移動出来る範囲がずいぶん狭い。客室エリアは1フロアしかない。その割に上部デッキがだだっ広くて、運動場みたい。
 2等船室は「男性」、「女性」、「家族・カップル」、「団体」に別れている。雑魚寝エリアはおが丸と似た感じながら、船体下の方が荷物エリアのため、かなり高い位置にあり、外が見える窓がある。おが丸だと2等は窓が無いから新鮮。それにすいていて快適。下に敷くマットもあるし、これなら2等寝台にグレードアップしなくても済みそう。
 薄曇りながら夕日が出ているので、ビールを飲んで・・・、5時発の筈が、なかなか出ない・・・。延々と荷物を積み込んでいる。結局、離岸したのは6時近く。出港が送れるのは毎度のことらしい。

      「G−1」 定員70人に9人!
  一人ビール飲んでると、自分探しの若者(倉敷出身、美容師、仕事やめて少々)が話しかけてくる。「お父さん・・・」と呼ばれたのには参った! そう呼ばれたのは生まれて初めてだ・・・。
 出航後、一人になり、弁当持って再び上部デッキ。風が強い! 弁当食べてビールを飲んでると、また件の自分探しの若者が来て、少々話す。人と話すのが好きで美容師になったのに、何だか人間関係に悩んで仕事を辞めたらしい。2週間ほどの予定とか。こちらも、船旅の話から小笠原のこととか沖縄のこととかペラペラ喋る。このオシャベリめ。
 少し暗くなって風も強く、「寒い?」と聞いたら頷くので船内に戻る。7時頃から11時頃まで仮眠。消灯は9時だったかな? 出入り口近くに陣取ったため、眩しい。その後、写真整理、暗いのでロビーのソファーに移動してホームページのUP作業・・・オリオンビール・・・。
 寝床に戻ったのは午前1時過ぎ。しかし仮眠しすぎて寝付けずに悶々・・・。眠れたのは3時近くだったかな。

<第2日目>6 月29日(水曜日)
  午前5時頃、明るくて目が覚める。窓にはカーテンがあるのだけれど、誰も閉めていない。ま、朝、明るくなるのは気持ちいいから いいけど。
 いい天気! 外デッキに撮影に出る。なかなか綺麗な朝の景色。しかし、誰もいない・・・って、この時間じゃ当たり前か。



 

          和歌山県・潮岬
 その後仮眠・・・7時頃、潮岬が見えるとアナウンスがあり、撮影に出る。
 7時半から朝食。和定食、740円。まぁ、貨物船の食事としてはこんなもんか。しかし、カマスの干物はイマイチ。
 その後、雑誌、携帯プレーヤーを持って外デッキに出る。いい天気! しかしベンチが無い! そのせいもあるのだろう、人が一人しかいない。こんなに天気が良かったら、おが丸だと、外デッキは人だらけなのに・・・写真撮って・・・どうしようか迷い、寝床に戻る。雑誌読もうとしたが眠くて・・・うとうと。
 11時半頃、室戸岬沖と云うアナウンスで目が覚める。おが丸と違って、ちょこちょこ見物があって、そこそこ飽きないね。しかし、熟睡も出来ないか? 昼はカップラーメン。
 ふと見ると、テーブルタップを持って来て充電している若者に別の若者が充電を頼んでいたので、こちらもPCの外付けバッテリーの充電を頼む。気持ちよく引き受けてくれた。おが丸に乗っていた時代、特別電気の必要な機器を持ってなかったから感じなかったけど、2等の船旅にはテーブルタップは必要だな。
 その後、またうつらうつら。何ともこの退屈が心地よい。3時頃目が覚めると、晴れているので、屋上外デッキに出る。風が強い。一人、若者が日陰で本を読んでいる。こちらは日向で雑誌。風が強くて読みにくい。シブキが飛んできたので、下の階、ドア外にあるベンチに移動。
 手持ちの雑誌を読み終えたので、村上春樹「海辺のカフカ」を取りに戻り、再び屋上デッキ。風が強く、文庫本のカバーがすぐ剥がされる。・・・何か活字に集中出来ず・・・。下の階のベンチに移動、少し読み進むが、やはり集中出来ず・・・ふと時計を見ると午後5時・・・ハッピーアワーだ!
 それからオリオンビール飲みまくり! 500ml×4! 360度海! いい天気! 太陽が繰り広げる夕日のパフォーマンスを肴にビールの美味いこと! 酒は控えるように云われているんだけど、かまうもんか!って感じ。
  また「自分探しの美容師」が来て少し話す。・・・考えてみたら、この船に乗って以来、この美容師としか話してないね・・・。
 午後6時半頃、夕食。ハンバーグ定食。850円。まぁまぁ。その後、泡盛と爽健美茶持って屋上デッキに。美容師、3人ほどの若者と車座になっている。
 こちらは一人で夕日のパフォーマンスを堪能・・・。

         鹿児島・志布志港
 夕日が雲に隠れたので、下に降りてシャワーを浴びる。
 その後寝床に戻り、7時半くらいから仮眠。気がつくと9時・・・鹿児島・志布志に入港するところ。予定では午後7時くらいの筈なんだけど、だいぶ遅れている。
 入港作業見て・・・9時50分頃寝床に戻ると、10時消灯。暗い中、HPにUPする写真を選び、泡盛飲みながら日記・・・暗くて辛いので、ラウンジ見に行くと、ほぼ満席。しょうがないので、部屋の入り口辺りで作業・・・。10時半頃、志布志港、出港。

 泡盛を飲みながらカタカタ。11時20分くらいまでPC作業・・・。泡盛、500mlの三分の一程度飲む・・・ちょっと不整脈が心配。その後寝床に戻ったら、即沈没。

<第3日目>6 月30日(木曜日
 何だか寝不足気味で目が覚めたので、まだ明け方かと思ったら、午前7時前。昨日の泡盛がちょっと残ってる。不整脈が心配で脈をみると正常。ほっ。
 7時過ぎ、トカラ列島子宝島を通過とアナウンスがあったので外に出てみるが、見えない。太陽が昨日の夕方と180度違うので船内から外へ出た時一瞬方向音痴になった。雲は多いが晴れている。思ったより空気が南国化していない。おが丸だと、朝起きて外に出るとガラッと空気が変わってるんだけど・・・。
 8時近く、朝食。和定食(納豆)、740円。昨日のカマスより良かったけど、今朝のシャケもイマイチだなぁ。

        和定食(納豆)、740円

 いい天気なのに、外デッキには誰もいない!
 3日目になって諸々感じること。
 おが丸と人種が違う。時期によるけど、おが丸だと「遊びに行く!」と云う空気感がもっとあるような気がする。この船は、何か、地味。若者達も、遊びと云うより、「自分探し」の気配が濃いような気がする。
 「男」部屋はグループがいないせいか、殆ど話し声がしない。誰もテレビをつけないし、あまりに静かでちょっと不気味。
 人が少なく、皆さん、外デッキで座らないせいか、適当に座っているとケツが汚れる。ベンチが少ない(屋上デッキには無し!)のは何故だ? 
 ウォータークーラーの水が不味い。おが丸もそうだったか。タンクに貯めた水、と云う感じの臭いがする。事前に買った2リットルの水はもう無い・・・。3日分買って乗るのもなぁ。キャンプ用の浄水器が必要か。
 客室の天井に何か干す用に針金が何本も渡してあるのは便利か。しかし満席の時を想像すると凄まじいだろうな・・・難民船みたいになるね。
 朝食後、寝床や屋上デッキで「海辺のカフカ」を読んだり、ウトウトしたり・・・。いい天気。
 9時過ぎ、奄美大島通過。今まで見えた陸地の中で一番近くに見える。
 昼食は東京で買ったカップうどん。
 昼食後、本腰入れて本でも読もうと外デッキに出ると、何やら島影が見える。詳しそうなおじさんがいたので聞いてみると、沖永良部らしい。暫くそのおじさんと話をする。1時過ぎ、与論島、1時半頃、沖縄本島が見えてくる。すると右側に伊是名島・・・この後は島が立て続けに見えて飽きない。美容師と数人の若者達と少し話しをして、日が陰ったので2時過ぎ、寝床に戻り少し仮眠。

 午後4時50分、那覇新港着。定刻は1時だから4時間近い遅れ・・・次の予定やトランジットがある人は真っ青だね。こりゃ。
 明日と帰りの下見のために泊港まで歩く・・・遠い! 荷物が無ければいいけど、肩に食い込むザックに耐えて、あちこち見ながら1時間近く歩き、ヘトヘトになる。帰りはタクシーだな、こりゃ。            



              那 覇 港

        牧志公設市場2階食堂にて
 泊港からはタクシーに乗り、那覇セントラルホテル。運ちゃんに聞いたら1kmなんだと! 荷物が無ければ歩いて楽勝な距離だな。明日は歩くか? 荷物が・・・。
 その荷物をホテルに置いて、国際通りへ。ホテルからすぐだった。大好きな牧志公設市場へ。オリオンの生ビールとゴーヤチャンプルー! く 〜 ! これだネ! (しかし、ゴーヤチャンプルーにスパムも豚肉も入ってないのは許せん!・・・ま、味は良かったけど)
 その後、午後7時頃、無線LANの使える県庁近くのマクドナルドへ。船内で作成した「沖縄フェリー旅行記@」をUPする。8時半頃までかかってしまった。
 ついでにメールをチェックすると、中ちんに紹介してもらった久米島のY氏よりメールの返信があり、「魚突きは出来ません」とのこと。一気に気が滅入る。
 マクドナルドを出て、国際通りの途中の店で生ビールと豆腐よう、三枚肉そば。まぁ、可もなく不可もなくってとこか。
 ホテルに戻りシャワーを浴びて、泡盛の水割り。夕方位から、なかん少しイヤな感じがあるなぁ、と思っていたんだけど、脈をみると不整脈が始まっている・・・まぁ、当たり前か。

                     <ここまでのスライドショー>

                    ※「沖縄フェリー旅行記 A」へ続く

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