2006年1月18日
「桜天神社
(さくらてんじんしゃ)
名古屋市中区
地図
撮影 Canon EOS D30+EF50mm

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名古屋三大天神社のひとつ、桜天神社。
名古屋城の南、栄の中心に近いオフィス街にある。
周りをビルに囲まれていて、
よくぞこんな場所に残ったなと感心する。
入り口は狭く、奥にずずずっと入っていって、
直角に曲がった右奥に本殿がある。
駐車場はない。
短時間なら前の桜通りにとめておけるけど
駐車違反なのは間違いない。
すぐ近くに100円パーキングあるので、
そっちにとめた方が無難。
左には十六銀行名古屋ビル、
右には錦パークビル、
と左右高いビルに挟まれ、奥にもビルがあって、
そのせいで中はとても静かだ。
こういうシチュエーションに建っている神社は
初めて見る。
独特の雰囲気があって面白い。
この場所は名古屋城の城下町だったところで、
かつてここには城下に時を知らせるための
鐘があった。
当時はもちろん高い建物もないから、
城下中に鐘の音が響き渡ったのだろう。
加藤清正が名古屋城を築城するとき
ここに本陣を置いて指揮を執ったんだそうだ。
織田信長の父親である信秀が菅原道真好きで、
北野天満宮から道真の木像を
もらってきたことが桜天神の始まりと言われている。
桜天神の名前の由来は、
その頃はここには立派な桜の木があって
名所となっていたからだそうだ。
第二次大戦の空襲でもご神体は焼けずに残って
今に伝わっているという。
菅原神社とも称したようだ。
境内はなんとなく新しいような雰囲気がある
と思ったら、1995年に新装されたからだった。
古かったときにも行ってみたかった。
神社は古い方がありがたい気がする。
願い事が書かれたたくさんのひしゃく。
中央にいるのは願いを聞いてくれる牛水舎。
隣には天神の井戸があって、
加藤清正もこの水を飲んでいたとか。
1月のこの時期ということもあって、
結ばれたおみくじがたくさんあった。
私は今回おみくじはやめておいた。
知り合いの受験合格祈願で訪れたので、
ついではよくないかなと。
絵馬もたくさん。
絵は黒い牛バージョンと、
菅原道真バージョンがあるようだ。
願い向きによって区別されているんだろうか。
訪れたのは夕方5時前だったけど、
社務所はもう閉まっていた。
夕方は閉まるのが早そうだ。
天神様には付きものの牛。
道真が牛好きだったとか、遺骨を牛に運ばせて、
立ち止まったとこに自分を埋めて欲しいという
遺言を残したとか、そんなような説がある。
なでると願いが叶うとか。
100円でたくさんお願いをしてきた。
今年知り合いが全員合格したら、
それは私と桜天神社と道真さんのおかげだろう。
駄目だったら、それは本人のせいだ。


 去年から今年にかけて、これで名古屋三大天神を三つとも回った。
 この桜天神社と、上野天満宮山田天満宮、と。
 スタンプを三つ集めると何かもらえるという話を聞いたことがあるけど、どうなんだろう。
 それぞれ個性があって、まったく違う雰囲気の天神さんなので、回って見比べてみると面白い。

 しかしこれで天神マスターになったわけではない。名古屋にはまだまだたくさんの天神さんがある。これからも回れるだけ回りたい。
 できることなら、全国の天神さんも見てみたいと思う。少なくとも、日本三大天満宮の大宰府天満宮、京都北野天満宮、防府天満宮くらいは見ておきたい。
 神社仏閣めぐりはまだまだ続く。

 住所: 名古屋市中区錦2丁目4-6
 時間: 終日開放
 駐車場: なし

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