2005年10月14日
「王子バラ園-2005秋
(おうじばらえん にせんごあき)
愛知県春日井市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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秋バラがどうなったか気になっていた。
今年の5月にちょこちょこあちこちで見て、
そのときまた秋になったら見に行こうと思った。
気づけばもう10月。そろそろ終わりが近いはずだ。
花フェスタぎふへ行く前に、
まずは近場の王子バラ園に確認に行った。
あー、なるほどこんな感じか。
前回と比べたら、だいぶ寂しくなっていた。
夏場はもう少し賑やかだったんだろうか。
この時期ということで、バラの見学者はなし。
散歩の途中で立ち寄った人が数人のみ。
入って最初に確認したかったのがこれ。
寺西菊雄の「荒城の月」。
お気に入りのひとつが今回も同じところに
同じように咲いていて安心した。
ちょうど月が出ていたから、
一緒に撮れたらよかったんだけど、
角度が合わなかった。
ゴージャスな深紅のバラ。
「イングリッド・バーグマン」。
きれいだけど、ある種の毒々しさのようなものが
名前と合ってるかもしれない。
イングリッド・バーグマンに対する個人的な
感情がそう見させたのだろうか。
この時期に咲いてる白バラは、
どれも痛みや汚れが目についたのだけど、
これはきれいに咲いていた。
「オーナー」
四季咲きの大輪系HT(らしい)。
白バラもいいなぁ。
プレートには「スィート・シュレンダー」とあったけど、
ネットで検索するとほとんど出てこない。
ここのプレートはたまに名前がなまってたりする。
「スイート・スレンダー」かなと思って調べてみても
出てこない。
ホントの(一般的な)名前はなんていうんだろう。
寺西菊雄ファンとしてはこれははずせない。
「天津乙女」。
宝塚の人気スターの名前をとってつけられた。
荒城の月とはまた違う清楚さがある。
今まで見たバラの中で私が一番好きなのがこれ。
寺西菊雄の「マダム・ヴィオレ」。
この花はあまり姿がよくないのだけど、
咲ききる前の凛々しい格好と、絶妙な紫色がいい。
深すぎず、浅すぎない。
欠点だと言われる香りが一切ない、
というところにも惹かれる。
どこで香りを落としてきてしまったんだろう。
もうひとつ白バラを。
これは「ピアニシモ」。
確かこれも四季咲きのHTだったと思う。
同じ白バラでも花びらの形で
ずいぶん印象が違ってくる。
ピンクのバラは難しい。
微妙な色合いで好ましく感じたり、
そうでもなかったり。
これはけっこう好きな方だ。
名前がいい。
「ドルチェ・ヴィータ」。
イタリア語で「甘い生活」。
(正確にはラ・ドルチェ・ヴィータ)
フェデリコ・フェリーニ監督、
マルチェロ・マストロヤンニ主演の同名タイトルの
作品を思い出す。
ちょっと変わった感じの花びらのバラ。
プレートには「オレンジ・メイヤンディナー」
とあったけど、これもネットにほとんど出てない。
微妙に表記が違ってるのだろう。
オレンジというより朱色だ。
これまたどぎついピンク色だな。
バブルの頃、こんな色のボディコンを着てた
おネエさんを思い出した。
名前は「クリスチャン・ディオール」。
なんでって感じだけど、どんな関係なんだろう。
ピンクもこれくらいやわらかい色だと好感が持てる。
「ティファニー」
ってことは、これもあのティファニーと
関係があるんだろうか?
同じピンクのバラでも、
クリスチャン・ディオールとティファニーの
個性の違いが面白い。
今回見た中で、これもいいなと思った。
「レミー・マルタン」。
有名なブランデーとの関係は?
ピンクとオレンジのグラデーションというのがいい。
これは姿よりも名前に惹かれた。
「マチルダ」
マチルダさん……。
でも、ガンダムのマチルダ中尉とは関係ない。
花の状態がよければ、きっといいバラだと思う。
寺西菊雄作に似てるけど違う。
「セイント・パトリック」
素性はよく知らない。
姿はいい。
これもけっこういいんじゃないのと思った、
「ブリガドーン」。
アメリカ作出。
アメリカもけっこうバラ作りは盛んなようだ。
でもやっぱりバラはヨーロッパのイメージが強い。
ちょっとしたコスモス畑もあって、
けっこう咲いていた。
ハナアブがいたから必死に追いかけ回して
撮ろうと思ったんだけど、とうとう撮れなかった。
やつらの動きは素早い。
せわしなくて一ヶ所にとどまってくれない。
その追いかける姿を小学生の女の子二人組に
見物されていた私。
いや、怪しい者じゃないです。
王子製紙の煙突からは、今日ももくもくと元気に
煙が吐き出されていた。
昔はこのあたりも公害が大変だったけど、
最近はきれいになったらしい。
こんなバラ園も無料で見学させてくれるし、
王子製紙、ありがとう。


 秋バラは初めてちゃんと見る。思ったより咲いてないとも言えるし、案外咲いてるとも言える。どっちなんだ。
 しかし、やはりバラは5月のものだという思いを強くした。
 花フェスタぎふはどうしよう。行ってもいいけど、あまり咲いてないかもしれない。人は少ないに違いないけど、けっこう遠いし、安くない。行くなら無料の西尾バラ園にしようか。

 バラの知識に関してはまだ全然。5月からまったく勉強してなかったことに気づいた。今日見た中でも名前をだいぶ忘れてたし、そういえばまだバラの本も買ってない。
 とはいえ、バラも今年はもう終わりだ。来年に向けて勉強するには時間がありすぎる。そこまで気持が持続しない。バラは半年休もうか。

 写真もバラ写真はやっぱり難しい。近づけばバラのアップしか撮れないし、遠ざかると印象が弱くなる。背景もそれほど選べない。
 あらためてバラ撮りの難しさを思った。

 王子バラ園に関しては、バラ好きの人や、これからバラに興味を持っていこうとしてる人におすすめできる。人も少ないし、駐車場も見物も無料なのがいい。その割に種類も充実している。
 最盛期は5月から6月にかけてだろうけど、10月までは楽しめそうだ。

 所在地: 愛知県春日井市王子町1
 時間: 不明(朝から夕方くらいまでかなぁ)
 休み: 無休(たぶん)
 駐車場: 無料(臨時駐車場にとめる)
 散策時間: 30分〜1時間

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