2005年5月27日
「花フェスタ2005ぎふ
(はなふぇすたぎふ)
岐阜県可児市
地図 
撮影 OLYMPUS E-10

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る

チケットが安く手に入ったので、
「花フェスタ2005ぎふ」へ行ってきた。
すごい人だという話を聞いてたので、
おっかなびっくり行ったら、
うわっ、でら混んどる!
と、うっかり油断して名古屋弁丸出しに
なるほどの激しい混み。駐車場も超満車。
帰りのバスを待つ長蛇の列。
動揺してチケットを車の中に置き忘れたまま
入り口まで行く始末。
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいかない。
とりあえず人の少ない方へ歩いていったら、
あら? みんなどこ行ってしまったの?
何故だか周りに人がいなくなっていた。
会場はかなり広いので、
中に入ってしまえばさほど混雑はしてない。
私が行ったのが夕方だったこともあって。
ここは一番東の奥の、ローズコンテスト会場。
まだ名前のないバラが出品されていて、
気に入ったバラに投票できるようになっている。
去年の銀賞、銅賞などもあった。
コンテスト会場で一番気に入ったのがこれ。
どうも個人的に紫色のバラが好きらしい。
今はちょっとした青いバラブームだけど、
その中でもっときれいな紫のバラが出てきたら
いいなと思う。
「みんなに見せたい学校花壇」。
近くの小中学校の生徒たちが作った花壇が
集められていた。
これだけ集まると壮観だ。
自分が小中学生だったころは、
こんなものにまるで興味なかったなぁ。
今日のひとつのテーマとしては、
蝶とか昆虫を入れた花を撮りたい
というのがあったのだけど、
思うようにはいかなかった。
蝶って早いんだよね。
目で追っていて止まってからファインダーを
のぞくと、もうそこにはいないし、
ファインダーをのぞきながら追いかけると
どこかへ消えて見失う。
遠目からやっと撮れた一枚。
名前は分からず。
少し近づいて撮れたけど、
今度は角度が悪い。
羽もかなり痛んでいた。
ヒメウラナミジャノメかなぁと思うけど、
定かではない。
すごくせわしなくて、ひっきりなしに動く
落ち着きのないやつ。
もう少し落ち着けよ、と思ってしまう。
これはきっとクマバチだ。
こうして飛び回ってるのはオスで、
刺さないらしいので安全だ。
池周辺はワイルドフラワー・ゾーン。
色とりどりの花が集まった花畑になっていて、
みんな喜んで写真を撮っていた。
最近こういう光景に心惹かれる。
ブルーボネットもよかったけど、
ここも素晴らしい。
「世界のバラ園」に到着。
しかしすごい数のバラだ。
遠くからでもそのすごさが分かる。
さすが、世界のバラ園を
名乗るだけのことはある。
匂いもすごいことになってる。
ここが会場のメインスペースということに
なるのだろう。
「ホワイト クリスマス」
とにかくバラの種類が多すぎて
何を撮っていいものやら途方に暮れる。
まさか、7,000種類全部撮るわけにもいかないし。
左右をキョロキョロして様々なバラを見て、
圧倒されながら歩くばかり。
ここはある意味写真向きの場所じゃない。
撮るものが多すぎて、でも変化が少ないから。
「プリンセス ド モナコ」。
モナコ王国の王妃になった、
グレース・ケリーに捧げられたものらしい。
グレース・ケリーは個人的にちょっと苦手だけど、
このバラは上品さと優美さを兼ね備えていて、
とてもいい。
関係ないけど、名古屋嬢が好きそうな色だな、
などと思ったりもした。
「天津乙女」。
てんしんおとめ?
いやいや、「あまつおとめ」だ。
天津甘栗じゃないんだから。
おっ、また寺西菊雄作だ。
あの「マダム ヴィオレ」や「荒城の月」の。
これも気に入った。
どうやら私、寺西菊雄のにわかファンに
なったようだ。
こぶりのちょっと変わったバラだな。
と通り過ぎようとして、プレートを見たら、
「モーツァルト」という。
これは写真を撮らねば。
ドイツ作。
やはりバラの本場はヨーロッパで、
イギリスだけじゃなく、フランスやドイツも
相当盛んなんだろう。
バラの品種の前に、バラの基礎知識も
もう少し勉強しないと。
気が付けば、今日はピンクのバラばかり
撮っていた。
別に意識はしてなかったんだけど。
「アダム メッゼリッヒ」。
1920年のドイツ、というから、
いわゆるオールド・ローズと呼ばれるものだろう。
バラも年代順に見ていくと面白そうだ。
入場者は幅広い年代層で構成されていた。
おばさまグループはもちろん、年配の夫婦、
小さな子供連れの家族、カップル、カメラの人々、
学生などなど。
ひとり客の多さもここの特徴と言っていいだろう。
単独で写真を撮りに来てる人もたくさん見かけた。
三脚を持ってる人の確率も高い。
こういう場所を訪れたのは久しぶりなので、
けっこう新鮮だった。
カップルはバラよりも水遊び。
食い気に走る人や、おみやげを買い込む人、
ベンチでひたすら休む人など。
思い思いに楽しんでるようで、
会場の雰囲気はとてもよかった。
芝生の木陰で休む人も。
お疲れさんです。
岐阜で生まれた青いバラ、
「ブルーヘブン」。
それを撮影する人たち。
これは室内の「花ミュージアム」に
展示されていた。
もっと混み合ってるかと思ったらそうでもなく、
少し待ったら普通に撮れた。
それが下の写真。
やや人々の間から遠慮がちに。
うーん、青い!
青い?
うっ、微妙。
紫に近い薄い水色って感じか。
バラとしては画期的なんだろうけど、
これならきれいな紫の「マダム ヴィオレ」
とかの方がいんじゃないか。
太陽光の下でどう見えるかも興味がある。
帰りがけ、最後にもう一枚。
「聖火」。
あ、またピンクだ。
林家ぺー・パー子が乗り移ったかのように
ピンクのバラばかり撮っていた今日の私だった。
どうしてしまったんだ。
2時間弱くらいで、ほぼ一周回った。
花のタワーに登ろうと思ったら、
4時半で締め切られたのがちょっと残念。
そろそろ5時の閉園時間も迫ったので、
混み合う前に帰ることにした。
バラで満腹。


 行ってよかった、花フェスタ2005ぎふ。人気はダテじゃない。みんなが出かけていくのも納得。
 世界一のバラ園というのも誇大広告ではない。写真にはないけど、この他にもバラのテーマガーデンや、育成家のバラ園など、いろいろな見せ方もしていた。
 バラに関しては、現状、日本でここ以上のところはないんじゃないだろうか。
 あまりにも種類が多すぎて、写真を撮るには逆に向かないようにも思えたけど。

 6月12日まで花フェスタは開催されて、その後少し休園したあと、また7月から通常営業に戻るようだ。
 初夏の最盛期は今だけど、これから秋までは楽しめるので、再開後にゆっくり行くという手もある。
 6月は駆け込み入場者であふれかえるに違いないから、早めの時間に行く場合はちょっとした覚悟が必要かもしれない。週末は大変なことになりそう。

 バラに興味と知識がある人ならめまいがするほど楽しめること請け合い。興味がない人もあの光景には圧倒されるだろう。
 私はかなりバラに興味が出てきた。これからも少しずつ勉強して名前を覚えて、写真も撮っていこう。花フェスタ記念公園も、機会があればまた行きたいと思う。

 所在地: 岐阜県可児市瀬田1584-1
 営業時間: 午前9時30分〜午後5時(最終入場時刻 午後4時)
 入場料: 1,000円(高校生、シルバー700円、小中学生500円)
 駐車場: 500円(一日)
 休日: なし(開催2005年3月1日〜6月12日)

 公式サイト

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る