2005年5月23日
「王子バラ園
(おうじばらえん)
愛知県春日井市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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春日井に「王子バラ園」というものがあるらしい。
王子製紙の工場内で、無料バラ園だという。
聞いたことないし、よく分からないけど、
とりあえず家から近いので行ってみた。
駐車は大丈夫かなと思ったら、ちゃんと敷地内に
臨時無料駐車場があった。至れり尽くせりだ。
名古屋方面から行くと、25号を北上して、
「上条町6」の信号を過ぎたすぐを左に入る。
駐車場は敷地に入ってすぐ右側。
バラ園は駐車場の左側。
なるほど、ここがそうか。
王子バラ園。名前がいい。
王子様のバラ園みたいで。
けっこう人もいる。意外と有名らしい。
地元の人が多いんだろうけど、
噂を聞いて初めて訪れた人もいたのだろう。
しかし、工場の敷地内で、無料というのも
なんとなくプレッシャーを感じる。
ホントによそ者が入っていいのかなぁ、と。
甘い香りに誘われる虫のように、
バラ園へよろよろと。
おお、咲いてる、咲いてる。
どうやら満開かぼちぼち盛りを過ぎ始めた頃
のようだ。
遠くに白い煙を吐く煙突が製紙工場であることを
思い出させる。
ここは工場の敷地というより、社宅の敷地に
当たるのかもしれない。
だから、工場の人が作業してるような
場所ではない。
園内はいくつかのスペースに区切られていて、
フェンスにからまりながらとか、花壇とか、
いろいろな植えられ方、咲き方をしている。
バラに関してはまったく知識がないので、
どれが珍しいんだかどうなのかも分からず、
周りを見渡し、しばし立ちつくす。
200種、2,000株もあるから、
どれを撮っていいものやら。
とりあえず目についたバラをちょこちょこ撮りつつ、
園内を一周することにした。
おばさまグループがさすがに多く、
次に小さな子連れのお母さん、老夫婦、
あとカメラのお父さんもちらほら。
バラの切り花がもらえるらしく、
選んでもらっている人たちもいた。
ちびっこカメラマンも活躍。
小さな女の子でもデジを使いこなす。
スタッフの人たちがずっと手入れをしていた。
古くなった花を摘み取り、
地面に落ちた花びらを掃除する。
これだけ広くて本数も多いから大変だ。
無料なのが申し訳なく感じる。
バラの品種名なんてひとつとして
知らないから、今回は名前プレートも
メモ撮影しておいた。
「ゴールド・バニー(CL)」
当たり前かもしれないけど、全部の品種に
名前がついてるものなんだ。
すべてのバラに名札を付けてある
心遣いもありがたい。
これは名前プレートを撮り忘れてしまった。
しまった。
けっこうオーソドックスなバラに見えるけど、
どうなんだろう。
バラの花束を買うとこんなバラのような気がする。
買ったことないからよくは知らないけど。
バラ撮影は、全部咲いてしまったときよりも
つぼみが残ってるときの方がいいようだ。
桜も満開よりも7分咲きがベストだと言うし。
これはスカーレット(クイーン・エリザベス)。
名前からしてイギリス産。
バラといえばイングリッシュが本場、
なのかもしれない。
写真は赤色が飽和してしまってる。
花写真はあまり天気のいい日より
曇っている方がいいと思う。
特にバラは。
日差しが強すぎると色が飛んでしまうから。
白いバラもいいもんだ。
こうしてたくさんをフェンスにからませたりすると
特に。
あ、名札撮り忘れた。
「サーモン・ゴジャール」。
ゴジャールって、とか思いながら撮る。
サーモンでごじゃーるよ、みたいだ。
そう、途中から名前に惹かれたものを
撮っていったんだった。
馬の名前で馬券を買う、みたいに。
(ちょっと違う)
これは名前よりも姿に惹かれて撮った。
「セキシーレキシー」(関市の歴史、なわけない)。
花びらの様子といい、色合いといい、
このバラは気に入った。
でも名前は本当に「セキシーレキシー」で
いいんだろうか? プレートにはそうあったけど、
ネットで検索してもまったく出てこない。
間違えているかもしれない。
<追記>
その後、「セクシー レクシー」であることが判明。
プレートの表記がなまってたっ。
白バラの「ドン・ファン」。
白いタキシードを着たドンファン野郎め、
とちょっと反感を抱いたり。
でも、白いバラにドン・ファンと名付けたセンスは
なかなか。
青いバラになりそこねた、青の名前を持つ、
薄紫色の「ブルー・シャトー」。
そんな曲もあったっけ。
今日見た中で一番気に入ったのがこれ、
「マダム・ヴィオレ」。
気品のある色と、バラらしいスタイル。
作者は寺西菊雄という日本人なんだとか。
香りがないバラとしても有名らしい。
「荒城の月」一輪。
日本人作のバラもいいではないか。
世界的な評価は知らないけど、
日本人の感覚に合うのは日本のバラ
ということになるのだろうか。
これも名前のプレートを撮り忘れてしまった
のだけど、とても好きなバラだ。
他とはちょっと違う趣がある。
野バラっぽいと言っていいのかどうか。
野バラを見たことがないので何とも言えない。
バラ以外の花もいろいろ咲いていた。
花畑その1。
ヒナゲシ、かな?
あの、「おっかのうえ〜 ヒッナゲシの花で〜♪」の
あのヒナゲシか?
花畑その2。
これは何だろう。よく分からなかった。
キンセンカじゃないと思うけど、はてな。
もうコスモス?
ぽつぽつ咲いていたけど、これってコスモス
だよなぁ。
こんな5月の終わりから咲くもんなんだろうか。
なんか、秋のことを思い出して気持ちが焦った。
このバラ園、野草は少なかった。
ほとんど咲いていなかったかもしれない。
写真のこのヒメジョオンは駐車場脇に
咲いていたやつ。
いや、ハルジオンか?
でもハルはつぼみが下向きだから、
これはヒメだと思うけど、分からない。迷う。
ヒメにしてもハルにしても、
バラの隣で咲こうとは思わなかったか。



 王子バラ園はオススメできる。
 行ってみるまでどういう感じのところが分からず、やや不安だったけど、行ってみれば人もたくさんいるし、園内は広くてバラの種類も本数も申し分ない。
 工場の敷地内といっても、工場の人の目を気にしながら、お邪魔します〜、見学させてくださいー、という感じではなく、雰囲気のいいバラ園だった。
 何しろ入るのも、駐車場も無料という気前のよさをみせる、王子製紙。ありがたく見学させてもらっていいと思う。

 開園時間がはっきり書かれてないのでよく分からないのだけど、社宅の敷地だから、基本的に終日開いてるような気もする。少なくとも、工場が稼働してる午前から夕方までは開いているのだろう。
 ただ、開園してるのはバラが咲いてる時期だけかもしれない。バラは5月から10月まで咲いているらしいので、そのあたりは見られるようだ。
(曖昧な情報で申し訳ないです。また何か分かった追記します)

 場所: 愛知県春日井市王子町1
 時間: 不明(午前から夕方くらいまで?)
 休み: なし(だと思う)
 入園: 無料
 駐車場: 無料(30台程度)

 公式サイト

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