2005年8月14日
「定光寺周辺の夏
(じょうこうじしゅうへんのなつ)
愛知県瀬戸市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る

定光寺周辺は東海自然歩道が通っていて、
ぐるりと大回りで歩くことができるようになっている。
その途中に、宮刈池という小さな池があって、
そこはトンボの池と呼ばれるほどたくさんの
トンボが飛び交っているという。
それは是非行きたい。
ということで、曽野稲荷神社を後にして、
宮刈池に向かった。
普通は定光寺公園から歩くのだろうけど、
そこからだと遠すぎるので、少しでも近い方の
東側から入っていくことにした。
東海自然歩道入り口に3、4台の駐車スペースあり。
コースはあまりよく分からないまま、
なんとなく歩いていれば着くかなという
いい加減なスタートとなった。
いきなりの上り坂。
うっ、久々のハードな歩きに5分で息絶えだえに。
一週間以上怠けたら足腰がなまった。
あー、蒸し暑い。
雑木林の道はほとんど花らしい花もなくて、
歩いていても面白くなかった。
目についたこれも花とは言えない。
なんだろう。
ギンミズヒキかと思ったけど、
やっぱり違うみたい。
これはキンミズヒキかな。
どうだろう。
それよりも、ここでC-PLフィルタの弊害が出た。
増感のしすぎでノイズ、ザラザラ。
暗いシーンの手持ちはシャッタースピード優先で
わざと真っ暗に撮って(1/50秒くらいで)、
あとからRAW現像で明るくするという
やり方をしてるのだけど、あまりにも暗すぎて
ものすごいノイズになってしまった。
こういうところではPLは外さないと駄目だ。
同じくこれもノイズだらけ。
でもちょっと珍しいクモだったので載せてしまおう。
いや、クモじゃないかもしれない。
糸のように細い手足と、小さな丸い粒のような体。
なんだこれ。
体の直径は5mm以下くらいで、
手足を入れた全長だと5cmくらいだったろうか。
やっぱりクモじゃないのかな、これ。
花がほとんどないんで、キノコでも。
わりとオーソドックスなタイプ。
トンガリ帽子のオレンジキノコ。
キャラクターとしてはかわいいけど、
たぶん性質は凶暴だと思う。
30分歩いてもいっこうに着く様子はなく、
分岐点もなく、見晴らしも利かない。
どのへんを歩いているのかだんだん不安になる。
目印の赤いテープが続いていたから
大丈夫だとは思ったのだけど。
ひどいクモの巣攻撃にだんだん嫌気が差してきた。
人があまり歩かないコースらしく、
顔にかかるクモ巣回数が50回くらいになると
人間気力が萎える。
道は滑りやすくてズルズルするし、
暑いし、時間もなくなるしで、
早くも限界が近づいた。
トレッキングじゃなくてウォーキング用の靴だった
こともあって、滑る、すべる。
粘土質の地面に苔が生えていて、
朝まで雨が降ったので、
傾斜のあるところでは何度もズルッといって
コケそうになった。
しまいにはカニ歩きになった。
スキー場じゃないんだから、
と自らにツッコミを入れつつ。
40分くらい歩いたところでギブアップ。
クモの巣はますますひどくなり、
帰りのことを考えると、もう進めなかった。
あきらめて引き返すことにする。
それにしてもセミがたくさん鳴いていた。
歩くそばからバシバシ飛び立って逃げていく。
アブラゼミやニイニイゼミたちが。
鳴き声はひぐらしの大合唱と、
それに負けないくらい大きな声で
ミンミンゼミが独唱する。
夏はまだ終わってなかった、と実感した。
顔や体中クモの巣にまとわりつかれながらも、
なんとか雑木林を脱出した。
最後にいつもの定光寺公園の
伝正池へとやってきた。
前回、写真には撮れなかったけど、
カワセミを見たので、見られるかもしれない
と期待していた。
けど、残念ながら姿は見えず。
水面に映った空。
C-PLは水面やガラス面などに映った光を
除去するというのが主な効果だと思うけど、
まだ使い方がよく分かってない。
写す角度や光の方向によっても
効果はいろいろ違ってくるのだろう。
これもC-PL効果のひとつだと思う。
水面の鏡面効果というんだろうか。
C-PLなしでも撮っておけば比較になったのに
忘れていた。
でもこれはレタッチでは出せない面白い効果だ。
今後も積極的に使っていきたい。
カワセミも他の鳥もいないので、
いつものアヒルたちを撮っておいた。
数が少ないけど、どこかへ移動することも
あるんだろうか。
それともいなくなってしまったのか。
ベンチに座るおばあさんと飼い犬。
こういう光景を見ると、
犬や猫って、ホントに人の役に立ってるなと思う。
多くの犬や猫が大勢の人の心の支えになっている。
オマケ。
尾張旭のコスモス。
けっこう咲いてきた。


 定光寺の東側からの東海自然歩道歩きは、夏場はまったくオススメできない。クモの巣に強い人は別だけど、あれはちょっと気力が萎えるほどのクモの巣だった。
 道も滑りやすいし、花もほとんどないし、見晴らしが利かないので景色も楽しめない。

 もう少し南側の八剱神社というのがあるあたりからも入り口があるようなのだけど、そこは車をとめるスペースがあるようなないようなだった。
 もう一度そっちからも挑戦してみたい。そこから行ければ宮刈池はけっこう近いはずだ。

 宮刈池は思ってるほど何もないのかもしれないけど、気になってるから一回は行っておきたい。夏が終わるまでに。

 所在地: 愛知県瀬戸市下半田川町
 時間: 終日開放
 休み: なし
 駐車場: 東海自然歩道入り口に3、4台程度
 散策時間: 1時間〜数時間

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る