2005年8月5日
「松平郷-歴史編
(まつだいらごう れきしへん)
愛知県豊田市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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徳川家康が生まれたのは岡崎城
その家康のルーツを辿ると、岡崎に近い豊田市の
山奥である松平郷に行き着く。
初代松平親氏がなんだかんだいろいろあって、
ここに腰を落ち着けたのが始まりとされる。
(いいかげんな説明だなぁ)。
家康(松平元康)は九代目にあたる。
現在は松平郷園地として整備されている。
豊田の駅から車で30分くらい。
301号線をずっと行けば左にこの案内が出ている。
駐車場は第一と第二の二ヶ所。
こちらは奥の第一。
けっこう広い。
観光バスをとめるスペースまである。
思った以上に観光地のようだ。
行ったとき入れ違いでマイクロバスの
10人ほどの人たちが帰るところだった。
NHKの大河か何かでここが紹介されて、
その後整備が進んで今のような観光地になった、
らしい?
水堀と石垣。
松平東照宮の外にある。
鯉とカメが泳いでいた。
社務所でエサを売ってるらしいけど、
しまるのが早いようで、私が行った夕方には
もう閉じていた。
エサ関係はネコのカリカリしか持ってない。
これは東照宮横の無料休憩所のような
ところだったか。
外からちらっと見ただけ。
写真などいろいろ飾ってあったようだけど、
素通り。
5時まで開いているようなことが
書いてあった。
松平東照宮の鳥居と拝殿。
徳川家康が祀られている。
元々は初代の松平親氏が建てたもののようだ。
その親氏も合祀されているらしい。
ただ、かつての名称は八幡社で、
今の松平東照宮という名前になったのは
昭和58年なんだそうだ。
拝殿も昭和初期に新築されたものということで
風格を感じられるところまではいってない。
松平東照宮の拝殿前。
賽銭箱には当然葵の紋が入っている。
10円で勘弁してもらおうかなと思ったけど、
思い直して100円にしておいた。
東照宮の境内にある松平資料館。
ここは午後3時には閉まってしまうので、
見たければ早く行くしかない。
3時って!
たぶん入館は無料だったと思う。
境内の裏手はぐぐっと雰囲気がある。
薄暗くていい感じ。
左がお堂(どういうものかよく知らない)、
右奥が産湯(うぶゆ)の井戸。
産湯の井戸。
松平家は代々この井戸を産湯に使う
習わしがあって、
家康が岡崎城で生まれたときも、
ここの水を竹筒に入れて早馬で届けたんだとか。
松平東照宮を出て、付近を歩いてみることにする。
見えてきたのは、松平親氏の像。
こうして遠くから見ると小さそうだけど、
近寄ってみるとけっこう大きい。
早速近寄ってみよう。
右手前の黄色い花はオミナエシ(女郎花)。
親氏像に近寄る前に、左にあった天下池のハス
に気持ちが向かう。親氏像は後回し。
おー、そうそう、ハスが咲いてるとは聞いていた。
なるほど、なるほど、夕方なのでほとんどつぼみ
だけど、けっこう花はある。
朝訪れたらかいい光景に出会えそうだ。
花までも近いので写真に撮るにもよさそう。
これが近くから見た親氏像。
ん? と思わず振り返って確認してしまう。
その指さす方向を。
なんかある?
それとも誰かいるとか?
それにしても、超普段着。
こんなリラックスした格好で銅像になってる人も
珍しいんじゃないか。
すんごいはだけてるし。
刀は差してるけど、野良仕事の途中という風情。
いろいろ想像を巡らす楽しさがある銅像だ。
室町塀と呼ばれる黄色い塀。
長く続いてるなと思ったら250mもあるそうだ。
なんで室町塀なのか?
それは知らない。
天下茶屋というお茶屋さんの入り口にもなってる
冠木門(かぶきもん)。
何か歴史的なものかもしれない。
きっとそう。
天下茶屋はたぶん閉まっていた。
(やってたかもしれない)
天下茶屋に入らず左へ行くと湿地帯がある。
今回の一番の目的はここの花を見ることだった。
歴史的なことどうこうよりも、実は。
花は別のページにまとめることにした。
松平郷-花編にて。
室町塀沿いにゆるやかな坂道をのぼっていくと、
高月院がある。
そこも松平東照宮と共にこの松平郷園地の
メインスポットとなる。
写真はその少し手前から見た光景。
山里のしっとしりた風情が感じられて
なんだかとてもいい気分になった。
個人的には一番オススメしたい場所だ。
特に夏の夕暮れ時がいい。
松平家の菩提寺となっている高月院。
南北朝時代に足助重政が建立したのがはじまり
とされ、親氏が本尊などを寄贈して、
高月院と名前を改めた。
後に本堂と写真の山門を徳川家光が建てるなど
明治まで徳川家によって手厚く保護された。
なんだそうだ。
こっちの方が格式があるというか、
入って歩いていると神妙な気持ちさせる
空気感があった。
本堂が開いていて、中を見ることができた。
賽銭は、あっちで入れたから、
50円ずつ分けてください、
と言い訳しておいた。
親氏たちのお墓。
遠くから挨拶だけ。
ちょっと目を引いたので撮っておいたけど
何かは分からない。
赤色に反応しただけかもしれない。
家康がチビっこのときに植えたらしい
しだれ桜。
春にまた見に来られたら来たい。
外に放置されていると思われる、
葵の紋入り石の扉。
欠けてるから新しいものと交換したのかな。
たぶん墓所の入り口のものだと思うんだけど。
これも外に放り出されていたもの。
鬼瓦ってこんな感じ? 違う?
古びた説明板があったんだけど近づけなくて
読めなかった。
高月院横のトンボ池。
近づいたら、カルガモが5羽くらい、
驚いて一斉に飛び去っていった。
私も驚いた。
そんなところにいるとは知らなくて申し訳ない。
トンボ池の名の通り、確かにトンボはいた。
主にシオカラトンボが。
別の場所にはオニヤンマなども。
でもこの時期にしてはトンボは
さほど多くはなかった。
ハッチョウトンボも見ることができなかった。
日没が近づき、雨がポツポツしてきたので
帰ることにする。
また来ます、という約束を残して。


 なんだか知らないけど松平郷はよかったなぁ(しみじみ)。
 これっていう見所がそんなにあるわけじゃないんだけど、なんか空気感がよかったというか、この場所と私との相性がよかったのだろう。妙に心地よかった。

 写真には写ってないけど、ここは観光地でありながら同時に人が暮らす山あいの町でもある。民家が何軒もあって、普通に人が暮らしている。すごく田舎という感じでもない。もちろん、コンビニがあるような町でもないけれど。
 人が暮らしているから郷自体が眠ってない。ちゃんと息づいている。
 深い眠りについているような歴史スポットも、それはそれでいいんだけど、ここのように現代の生活と共存してるところにはまた別のよさがある。地元の人もきちんと挨拶してくれて、観光客としてじゃなく普通のお客として受け入れられているように思えた。
 行ってすぐにでももう一回行きたいと思えるようなところはそうない。ここはまた必ず行こう。

 今回は時間も足りず、松平城跡まで行けなかったので、次はそちらへも行ってみたい。その他、展望テラスというのもあるようだ。そこから神明社まで歩くのもいい。

 それからここの魅力はなんといっても花の多さだ。それが私の印象を更によくしたのだと思う。
 花については松平郷-花編で。

 所在地: 愛知県豊田市松平町字赤原
 時間: 終日開放(資料館は午後3時まで)
 定休日: なし
 入場料: 無料
 駐車場: 無料(たくさん)
 散策時間: 30分〜1時間(花写真が目的ならもっと)

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