2005年8月5日
「松平郷-花編(まつだいらごう はなへん)」
愛知県豊田市
地図
撮影 OLYMPUS E-10
ヤブラン(藪蘭)。 トイレの裏に咲いていて、これはいいもん撮った、 と思ったら、あちこちでたくさん咲いていた。 なんだ。 そういえば去年も公園なんかで植えられてるのを 見かけた記憶がある。 ちっとも珍しいものじゃなかった。 藪に咲いて、葉が蘭の葉に似てるから藪蘭。 花が咲いたところはまだ見たことがない。 種子は黒紫になるらしい。それも見たい。 |
|
松平東照宮の裏手の暗いところに咲いていた。 ヤマハッカ(山薄荷)? ヒキオコシ(引起)? やっぱりヤマハッカかな。 |
|
ここでもまだアジサイが咲いていた。 もう8月だというのに。 街中のアジサイはすぐに終わってしまうけど、 山のアジサイはかなり長く咲いている。 日なたのものは枯れてたけど、 日陰は長持ちするんだろうか。 |
|
オミナエシ(女郎花)。 親氏像周辺や室町塀に沿って たくさん咲いていた。 秋の七草だけど、 7月の終わりの暑い頃から咲き始める。 その後、10月くらいまで咲いてるようだ。 |
|
シモツケ(下野)。 そろそろ花は終わりかけで、 枯れてるものも多かった。 写真のこれは生き残り。 |
|
天下池のハス(蓮)。 夕方ということで きれいに花開いてるのはなくて閉じたものと、 写真のように半端に開いてるやつしかなかった。 朝っぱらしか咲いてないとなると、 なかなか見るのは難しそう。 |
|
テイカカズラ(定家葛)。 名前は藤原定家からきているそうだ。 花はスクリューのようになるというけど、 この花に関してはそれほど特徴がはっきり 出てるわけではない。 |
|
キンシバイ(金糸梅)。 5月から6月くらいに街の道路沿いなどで 何度か見かけたけど、 山ではまだ少しだけ残っていた。 花はヤマブキと似てる気がしたけど、 葉っぱを比べたら全然違った。 ヤマブキは葉っぱがギザギザで、 筋がはっきり入っている。 |
|
ナツズイセン(夏水仙)。 夏に咲くスイセンというよりもユリに似てる。 でも実際はスイセンの仲間でも、 ユリの仲間でもなく、ヒガンバナ科。 ここのは半ば野生化したもののようだ。 親氏像の裏手あたりにまとまって咲いていた。 |
|
ヤマハギ(山萩)が咲き始めたところだった。 室町塀沿いにたくさん植わっていたから、 満開になったら塀の黄色と花のピンクの コントラストがきれいだろう。 最盛期はもう少し先になりそうだ。 9月くらいだろうか。 |
|
民家の庭先に咲いていたものだから、 野草じゃない。見た目からしても。 調べたけど分からなかった。 キク科の園芸品種っぽいけど、どうだろう。 <追記> その後、ヒャクニチソウ(百日草)と判明。 これはその中でもかなり典型的なタイプだ。 他にもいろんな色形をしたものがある。 |
|
もしかしてカワラナデシコ(河原撫子)じゃないか? そうだ、きっと、間違いない。 やっと見ることができた。 おっ、あっちにも、こっちにも、あそこにも。 なんだかありがたみがなくなるほど たくさん咲いていた。 天下茶屋から小川沿いに。 そんなに珍しいものじゃないけど、 見たいと思って見ることができなかったのに 見られて嬉しかった。 |
|
ミズヒキ(水引)。 ただの雑草に見えるけど、メジャーな野草だ。 でもこれがミズヒキの本来の姿だと思っていたら ここから更に小さな花が開くらしい。 その姿は見たことがない。 9月くらいには咲くみたいだから、 今年は気をつけて見てみよう。 |
|
コウホネ(河骨)。 今まで何度か見たけど、 こんなにしっかり花が開いてるのは初めて見た。 いつもは半分閉じてることが多い。 こんなふうになってたんだ。 |
|
湿地帯に群生していたミソハギ(禊萩)。 ミソギハギ(禊ぎ萩)を略したもの。 旧暦のお盆に枝を水に浸して、 仏前の供物に禊ぎを行ったところから きているそうだ。 |
|
たぶんセリ(芹)なんだろうけど、 ドクゼリ(毒芹)なのかどうか。 そんなに大きくなかったから、 普通のセリかな。 |
|
これがどうもよく分からなかった。 サワギキョウ(沢桔梗)かとも思ったけど、 どうも花びらの感じが違うような。 宿題にする。 |
|
たぶんクガイソウ(九骸草)なんだろうけど、 イメージしてたものとは雰囲気が違う。 もっと紫が濃くて、ブラシのようになってる のを想像していた。 |
|
小ぶりだったからオニユリじゃなく コオニユリだろう。 湿地帯の向こう岸に咲いていて あまり近づけなかった。 ヤマユリも咲いてる(咲いてた)という情報だった ので、期待していったけど、 見つけることができなくて残念だった。 もう花の時期は終わってしまったんだろうか。 |
|
ノカンゾウ(野萓草)。 これもあちこちでポツポツ咲いていた。 ヤブカンゾウは見たけどノカンゾウは初めて。 |
|
コバギボウシ(小葉擬宝珠)。 オオバギボウシではなかったと思う。 そんなに大きくなかったから。 どれもつぼみだった。 咲いてたらもっとよかったのに。 |
|
ガマ(蒲)にとまる蛾。 蛾の名前は調べがつかず。 初めて見るやつだ。 |
|
シロモンノメイガのようだ。 何か珍しい蝶かと喜んだけど蛾だった。 けどこれ、羽を小刻みにふるわせて、 漂うような滑空するような不思議な飛び方を するやつだった。 ホタルの飛び方みたいな感じ。 |
|
カエルもたくさん跳ねていた。 いちいち見たり撮ったりするのが面倒なくらい。 一枚だけ撮ったこれはトノサマガエルのメス、 だろうか。たぶん。 (オスはもっと黄緑色をしてる) |
|
真夏の暑い時期にこれだけたくさんの花が見られるところはそんなにないと思う。 ここの場合は、完全な野草というのではなくて、植えられたものあり、それが野生化したものもありなんだけど、そのへんが上手く混じり合って違和感がない。 土地も、山、里、川、池、湿地、畑など、変化に富んでいるので、自然と咲く花の種類も多くなる。 近所の人や管理している人たちの世話も行き届いているのだろうと思う。 写真に撮りきれなかった野草などもまだ何種類も咲いていた。 季節ごとにいろんな花が咲いて楽しませてくれるだろう。 松平郷は歴史と花の郷だった。いいところを見つけた。お気に入りのスポットがまた増えて嬉しい。 歴史については松平郷-歴史編で。 次はヒガンバナの咲く頃に行きたいと思う。 所在地: 愛知県豊田市松平町字赤原 時間: 終日開放 定休日: なし 入場料: 無料 駐車場: 無料(たくさん) 散策時間: 1時間〜2時間(花写真が目的なら) 松平郷紹介ページ (天下茶屋から花だよりもオススメ。観光案内MAPもあり) |