2005年6月30日
「陶史の森
(とうしのもり)
岐阜県土岐市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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岐阜県の土岐市にある陶史の森。
陶史というから陶器関係の森だと思ったら、
普通の森だった。
テーマは自然とのふれ合いだそうだ。
そういうことなら一度行ってみなければ。
野草と昆虫とふれ合うために。
駐車場にあった案内地図。
適当に歩いても大丈夫だろうと思って
歩き始めたのだけど、思ったよりも広くて、
迷いはしなかったものの、
かなり歩き残しがあった。
1時間半で歩けたのは、
全体の半分くらいだったかもしれない。
どこに何があるのかイメージがないまま、
とりあえず上へ上へと登っていった。
ここもかさはら潮見の森に似て山に近い。
展望台のようなものもあって、
見晴らしもそれなりにある。
しかしやっぱり気温35度の山歩きはきつい。
意識が遠ざかりそう。
上の方には花らしい花もなく、
だから昆虫もいない。
鳥の声は聞こえるけどそれほど多くない。
ここは蚊もいなかった。
ということは、生態系はそれほど
豊かな方じゃないと言えるのかもしれない。
花や虫が多いところは、蚊とかハエとか、
その他有象無象の虫がまとわりついてくる。

これはローラー滑り台。もちろん大人なので
滑ったりはしない(ちょっと考えたけど)。
まったく予備知識がないまま歩いていたので、
突然メェェェ〜という声がしてきたときは驚いた。
何!? ヤギ? いや、ヒツジみたいだ。
まさかこんなところにヒツジがいるなんて。
この後、何かを訴えてすべてのヒツジが
私に向かってきた。でもヒツジのエサは持ってない。
下手に期待させてもかわいそうなので、
早々に離れることにした。
他にもウサギなどがいたようだ。
陶史の森の名前のわりには
陶器にまつわるものはほとんどなく、
ベンチに陶器のタイルが埋め込まれていたり、
入り口にオブジェがあったりするくらいだった。
森の中の池。
名前は「林泉の池」でいいのかな。
山の方にはこれといったものがないので、
駐車場を挟んで反対側(東)へと行ってみた。
野草が咲いてる湿地はこちら側だった。
池にカルガモの姿はなし。
冬場はけっこうたくさん渡ってくるらしい。
これはキキョウ(桔梗)だ。
キキョウソウでもヒナギキョウでもなく。
全然大きさが違う。
たぶん天然ものだと思う。
秋の七草だけど、咲くのは夏場。
小さくてきれいな色のキノコ。
名前は知らない。
キノコもここは少なくて、
見かけたのは結局これだけだった。
前から見たいと思っていたカキラン(柿蘭)。
おおー、やっと見ることができた。
ほうほう、これがカキランか。
黄色とピンクの組み合わせが斬新。
人がこのファッションをしてたらいただけない。
ピンクのパンツをはいて黄色のジャケットを
着ていたら、道行く人がみんな見る。
いや、よける。
湿地につきもののコモウセンゴケ。
この地方に生えてるのはトウカイコモウセンゴケで
花はピンク色をしている。
(普通のコモウセンゴケは白色)
花をぜひ見てみたいと思っていたら、
午前から午後2時くらいまでしか咲いてないらしい。
どうりでどこへ行っても見られないわけだ。
夕方まで閉じ忘れてるうっかりさんに
期待するしかないか。
トンボのシルエット。
よく見えなかったので何ものか不明。
昆虫もここはあまり多い方ではなかった。
シオカラ、コシアキなどのおなじみさんが少々。
ヤマトシジミ?
ルリシジミかもしれない。
羽がかなりボロボロになっていた。
ベニシジミも見た。
この地味なのは何だろう。
ジャノメではない気がする。
クロシジミかな?
これはよく分からない。
格好からして蝶じゃなく蛾だろう。
ノメイガ科の仲間に見えるけどどうだろうか。
クロアゲハ。
夏型のメスだと思う。
貫禄があって、気品を兼ね備えてる。
蝶の中ではクロっぽいアゲハが一番好きだ。
見ると嬉しくて、撮れると大喜び。
このときは珍しくサービスよく撮らせてくれた。
蜜を吸うことに夢中になっていたようだ。


 陶史の森は、山近くにある、人の手の入った森だった。ただ、これという特徴がないので、どういうところか説明するのが難しい。歩いてないところも多くて掴みきれてない。
 帰ってきてから知った「蝶の館」というのも入ってみたかった。
 ちゃんと下調べをしてからもう一度行きたいと思う。今回は行き当たりばったりすぎた。
 ただ、個人的な相性としてはもうひとつかなという印象はあった。これは訪れた時期とかにもよるから一回で決めつけるのは乱暴なんだけど。

 今のところまだ、私の中の生き物バンザイNo.1森は豊田自然観察の森だ。あそこは楽しい森だった。またぜひ行ってみたい。

 所在地: 岐阜県土岐市土岐津町土岐口2101番地
 時間: 9時〜17時(ネイチャーセンターは16時30分まで)
 休み: 火曜日? ネイチャーセンターだけ休みで森は無休?
 入場料: 無料
 駐車場: 無料(183台) 夕方17時まで

 公式サイト
 公式サイト2

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