2005年5月9日
「かさはら潮見の森
(かさはら・しおみのもり)
岐阜県土岐郡笠原町
地図
撮影 OLYMPUS E-10

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る

岐阜県の笠原町にある、かさはら潮見の森。
瀬戸を抜けて20分も走ると、
この潮見公園の入り口に着く。
ただし、公園自体はここから更に細い山道を
くねくねと15分ほど走った先になる。
標高400メートルの場所にあるから、歩くと遠い。
対向車と溝に注意。
駐車場は無料で広い。
300台近くとめられるらしい。
場所もけっこう穴場だから、
そんなに一度に人が訪れるとも思えないけど、
土地に余裕があったのだろう。
車は上まで上ってもいいし、
その手前でもいいかもしれない。
上まで行けば展望台と管理室がある。
駐車場近くに展望台があったので、
まずは登ってみる。
んがっ。見えんっ。
潮見公園の名前の由来は、この場所から
遠く伊勢湾が見えるところからきてるらしいけど、
この日はかなり視界が悪く、
街並みさえ霞んでよく見えなかった。
天気がよければ他にも御嶽山などが
見えるのだそうだ。
管理棟を中心に、散策路が四方に延びている。
一度に全部は無理なので、
今回は西側のコースにした。
こちらには湿原や野草園などがある。
写真のこのあたりは芝生が気持ちいい。
ゴルフ場気分。
遊歩道は整備されているので、
普通の歩き用靴で充分。
このへんはちょっと森気分。
とはいえ、本格的な森林というものではなく、
緑地のちょっと深めという感じ。
豊田自然観察の森ほど深くはない。
その分、まとわりついてくる得体の知れない虫が
少ないので助かる。
コースの途中に、小さなため池がふたつある。
太郎池と次郎池。
カエルが盛大に鳴いていた。
浅いところには大量のオタマジャクシもいた。
姿は見えなかったけど、鳥もたくさんいたし、
シオカラトンボやクロアゲハも見かけた。
必要充分な自然と親しめる。
湿地帯のようなところもあって、
何種類かの野草が咲いていた。
これはハハコグサだろう。
もう少し深く入ってみようと思ったら、
靴がじわっと染みてきたのでやめた。
スイバ(酢葉)かな?
違うかもしれない。
3月に始まった野草も、4月、5月になると、
急ぎ足で咲いて、咲き終わって、
次の野草にバトンタッチする。
のんびり勉強していたんじゃ間に合わない。
湿地に咲いていた白い花は何だったか。
近寄れなくてよく分からなかった。
ジャガだったかもしれない。
ここは池だったか。
ここはいろいろな生き物がいて楽しめた。
花も昆虫も。
これも初顔。
パッと見て、またスミレか、と思ったら違った。
ヒメハギ(姫萩)だ。
とても小さくて見逃しそう。
でもよく見るとあちこちに咲いていた。
散策路から少し入った暗がりに
チゴユリも少し咲いていた。
そろそろユリも咲いてくる季節だ。
今年は山へヤマユリも見に行こう。
これはコウホネ(河骨)。
この前も見て覚えた。
水芭蕉かと思ったら違った。
たぶん、カラーだと思う。
カラーなら、エチオピア原産の園芸種だ。
勝手にここから生えてきたわけではない。
花は白い部分ではなく、
真ん中の黄色の部分なんだとか。
名前の由来は、
ワイシャツのカラー(襟)に似てるところから
きてるらしい。
テッセン(鉄線)。
これはプレートがかかってたから間違いない。
クレチマスとも似てるとか?
ツクバネウツギ(衝羽根空木)。
樹木の花を見分けるのは
半ばあきらめているのだけど、
これはたまたまポケット図鑑で見つかった。
でもやっぱり樹木の花は覚えるのが大変。
なんだ、このモジャモジャのカビみたいなやつは。
よく分からない。
どういう状態なのかも。
これはこの前もどこかで見た。
東谷山フルーツパークだったか。
つぼみがピンク色ってことは、
ナシでもスモモでもなく、リンゴかな?
イロハモミジというか、イロハカエデというか。
どちらでもいいらしい。
というか、同じものを指してそういうらしい。
と最近知った。
紅葉の時期しか見てなかったけど、
5月はこんなふうになっている。
花は終わって、実になっているところだと思う。
赤い部分の根元に、小さな丸い実が二つずつ
ついている。
何種類かのツツジの隣に植えられていたから、
これもツツジの一種なのかな。
色が派手。
考えたら、野草でオレンジ色のものって少ない。
あるにはあるけど、赤、青、黄色、紫
なんかの派手なものと比べても
圧倒的に少数派だ。
アブだと思うけど何アブかは分からない。
背中というか腹というかが黒いのが
ちょっと特徴的。
しかし、あんまり調子に乗って近づいてると、
そのうちハチとかに刺されそう。
こんなようなやつが無数にそこらを
ピヨンピヨン跳ねまくっていた。
いちいち撮っていたらキリがない。
こいつはバッタの子供なのか、
イナゴとかの仲間なのか。
昆虫の勉強は進んでいない。
変わったテントウムシ?
こんなの初めて見たかもしれない。
水に浮いたガソリンみたいな色だ。
もしかしたらテントウムシじゃないかも。
カメムシの仲間とか。
ハルジオンの蜜を吸う何か。
何の仲間なのかも分からない。
昆虫の区別は野草どころじゃない難しさだ。
ベニシジミは分かるけど、今度は花が分からない。
植えられた園芸種だとは思うけど。

 森関係はやはり夏が近づくほどに楽しさが増す。
 花はもちろん、昆虫や他の生き物が一気に増えて賑やかだ。
 これから蚊が出るまでが、写真を撮るには一年で最高の季節かもしれない。

 かさはら潮見の森は、名古屋からも近く、穴場的な場所でおすすめしたい。
 今回は1時間半で3分の1程度しか回れなかったけど、この他にも、東の大洞池から不動滝に回るコースや、北の浅間神社方面のコースもある。
 春には桜が咲き、アスレチックや芝生広場もある。なかなかに盛りだくさんだ。
 5時で閉まってしまうのは残念だけど、半日はゆっくり楽しめそうだ。私もまた行きたい。次こそは天気のいい日に行って、伊勢湾を見よう。

 住所: 岐阜県土岐郡笠原町字富士下
 入園料: 無料
 駐車場: 無料
 開場時間: 9時-5時
 休園日: なし

 公式サイト

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る