2005年6月24日
「国府宮神社
(こうのみやじんじゃ)
愛知県稲沢市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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性海寺稲沢公園と回り、
最後の締めくくりは国府神社(こうのみやじんじゃ)。
稲沢では一番有名なところかもしれない。
この地方の人間なら、「はだか祭り」のニュースを
見たことがない人は少ないだろう。
毎年2月の真冬に、
男どもがハダカでよいしょこらしょ、
押すなおすなの大盛況で、体から湯気が立ち上る
という映像は、意味は分からなくても迫力満点。

近づくと目の前に大きな鳥居が見えてくる。
長く続く参道。
はだか祭りのメイン会場となる。
ここに収まりきらないくらいのハダカの男どもが
押し合いへし合いで何かをする。
って、すごいいい加減な説明だ……。
私も全然分かってないので、説明のしようがない。
たぶん何かの神事には違いないのだけど。
「なおい笹」なるものを本殿に奉納するため?
厄除けかな?
一度参加してみると分かるかもしれない。
申し込めば参加できそうな感じなんだけど、
「転んだらうつ伏せになって身を守ってください」
という注意書きが何やら恐ろしさを醸し出す。

桜並木でも有名らしい。左右の木が桜だ。
立派な楼門。
威風堂々。
少し厳かな気分になる。
足利初期の建立というから古い。
奥に見えてるのが拝殿。
こちらも素晴らしい。
こちらは徳川初期の建立。
国府宮神社というのは通称で、
「尾張大國霊神社」というのが正式名称らしい。
(「宮」と「神社」が入ってる名前のものは
明治の神仏分離令で名前を変えられた)
尾張大国霊神社、大御霊神社、宗形神社
の3つの神社を「国府宮三社」といい、
そこから国府宮神社と呼ばれるように
なったんだとか。
拝殿の内部。
向こうまで遠〜い。
祭神ははっきりしてるようなしてないような。
この尾張地方の國霊神(くにたまのかみ)
を神として敬い、
尾張大國霊神として祀ったのが始まりらしい。
元々ここは古くて、はだか祭りも1,200年とか1,300年
とか続いてるとか。
この神社は結婚式も行われていて、
古式ゆかしい式が執りおこなえるんだそうだ。
ここはその披露宴会場か?
とも思うんだけど、実際のところは分からない。
全然違うかも。
境内は思ったほど広くはなかった。
手水舎の水をがぶ飲みする部活帰りの中学生。
おいおい大丈夫か、いろんな意味で、
と思ったけど、別の中学生も同じように飲んでいた。
ここはそういうスポットとなっているらしい。
学生の通り道になってるようで、
静かに閉ざされた空間とはなってない。
市民に親しまれてる神社のようだ。
近づきがたい雰囲気よりも、そういう開放感がある
神社の方が絶対にいい。
そういう部分でここはいい神社だなと感じた。


 はだか祭りの時期でなければ普通の神社。閉ざされ感よりも開放感が強くて、気軽に入っていける。
 楼門や拝殿(共に重要文化財)は立派で、由緒ある神社というのを感じさせた。
 はだか祭りも一度は見てみたい。参加してみたいとまでは思わないけど。

 所在: 愛知県稲沢市国府宮1-1-1
 時間: 終日開放(だと思う)
 休み: なし
 入場料: 無料
 駐車場: 無料(約100台)

 公式サイト

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