2005年6月22日
「白沢渓谷
(しらさわけいこく)
名古屋市守山区
地図
撮影 OLYMPUS E-10

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る

私の住んでいる守山区に渓谷があるという。
おいおい、バカいっちゃいけないよ。
いくら守山区が名古屋で一番田舎だからといって
渓谷があるほど奥地じゃないぞ。
でも念のため、確かめに行ってみるか。
って、ホントにあるがや!
その名も白沢渓谷。
まさか……。
守山区民、ショック。
渓谷があるようなところに住んでる
という自覚症状はなかった。
まいりました、と名東区民に謝りたい気分。
北区民でもいいけど。
しかし、渓谷といっても城土公園という
公園内にあるもので、
そんなに山奥というわけではない。
そりゃそうだ。
すぐ隣には環状2号線(国道302号線)や
東名阪が走っているから、むしろ街中に近い。
振り向けば都会。
ちょっと安心。

渓谷には付きものの吊り橋もしっかりある。
これも名古屋で唯一なんだとか。
なんと。
名古屋でただ一本の吊り橋が架かってる区内に
住んでいたなんて。
都会に吊り橋は、ない。
上から下の川を見下ろすと、充分高い。
バンジージャンプだってできるし、
飛び降りたら足の骨折では済まない。
軽い高所恐怖症の私としては、やや及び腰。
しかしもこの吊り橋、本格的な作りになっていて、
揺れ具合も本格的。
ぐら〜ん、ぐら〜ん、ユラユラユラ〜。
不規則な波を打つような振動が足下から
伝わってきて、気分が悪くなりそう。
渡った後も、しばらく地面が揺れてる感じが残った。
吊り橋好きにはぜひすすめたいところだ。
逆に乗り物酔いする人は渡るだけで酔うかも。
渓谷部分は一ヶ所で、全体として見れば
川沿いの地形を利用した公園だ。
取り立てて変わったところもないし、特別でもない。
散策路があり、ベンチや休憩所があり、
ちょっとだけ遊具がある。
春には桜も少し咲くらしい。
この川の流れは庄内川から引っ張ってきたもので
すぐそばの小幡緑地の見返りヶ池に
つながっている。
ホタルの飛ぶ川にしよう、という手書きのプレート
が立っていたけど、あまりきれいではない。
このあたりは緑地っぽい雰囲気のところ。
鳥もそこそこいそうだ。
川にカルガモの親子でもいなかと期待したけど、
いなかった。
早くどこかでカルガモの親子を見ないと、
コガモが巣立ちして見られなくなってしまう。
近所の人には馴染みの公園らしく、
親子連れや犬の散歩の人など、
短時間でけっこうな人とすれ違った。
観光地などではないから、
写真を撮ってる私は大いに浮く。
紫陽花はそろそろ花盛り。
キンシバイ(金糸梅)はぼちぼち終わり。
今日の午前中、久しぶりにちょっと雨が降ったけど
今年はここまで雨が少ないから、
紫陽花も調子が狂ってるんじゃないか。
前々からその存在が気になっていたネジバナ。
またの名をモジズリ。
なるほど、ネジネジしてる。
中尾彬のマフラーみたいだ。
河原の一ヶ所にたくさん咲いていた。
初めて見たけど、あるところにはこんなに
普通にあるんだ。
河原沿いの家の人が花壇を作っていて、
そこで園芸種の花がたくさん咲いていた。
これはラベンダーかな。たぶん。
もうすぐラベンダーの季節だ。
名古屋にも荒子川ガーデンというところに
ラベンダー畑があるらしいから、
今年は行ってみたい。
ランタナも久しぶりに見た。
初めて見たのは去年の秋の猪高緑地だった。
あれとは色の組み合わせが全然違うけど、
こっちの方がポピュラーなもののようだ。
ちょっと変わった紫陽花。
花の部分がむき出しになって、
ガクが周りを取り囲んでいる。
花を撮っていたらミツバチが飛び入り参加。
だからピントはミツバチではなく
花の方に合ってしまってる。
暗くてシャッタースピードも追いつかず。
これも花壇にあったやつ。
名前は調べたけど分からなかった。
そのうち調べを付けよう。
何かダンゴムシのような、フナムシのような、
そんな感じの虫が足の下をカシャカシャと
走っていた。
あまり得意なタイプの虫ではない。
でも写真を撮ろうとすると平気で近づける。
もしかしたらカマキリの卵かな。
だとしたらものすごく久しぶりに見た。
違うかもしれない。
子供の頃なら、とりあえず家に持ち帰って
孵化するまで放置しておくところだけど、
今はそういうことはできなくなった。
自然は自然のままにしておくのが一番だ。
家の近所にあって、前々から気になってたやつ。
ピンク色の花がよく目立つ。
タニウツギ(谷空木)なのかなぁと思うけど、
よく分からない。
次は近くでもう少しよく見たい。
遠くに見えてる金城学院の校舎。
キリスト教系の学校。
金城学院といえば頭のいいお嬢様学校として
名古屋では知らない人は少ない(と思う)。
小学校か中学校から金城学院だと「純金」で、
高校からだと「18金」、
大学からだと「金メッキ」と呼ばれる、
という笑い話のようなホントの話が
あるとかないとか。
場所が守山区じゃなければ
もっと尊敬を受けていた、かもしれない。


 まさかと思ったけど、本当にあった守山区の渓谷。「ほん怖クラブ」のゴローさんに報告したいくらい。
 実際のところ、公園の中にある「もどき」に近いものではあったけれど、吊り橋は本物だった。あのゆら〜り揺れは忘れられない。
 本格的な散策ができるほどの広さも多彩さもないものの、ちょこっと寄って散歩したり、なごんだりするにはなかなかいい場所だ。
 守山区民なら、ぜひとも自らの目で区内の渓谷を確かめておくべきだろう。

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る