デジカメ日記/OLYMPUS E-10にて撮影

 2005年 7月1日(金)

 この前、荒子川公園へ行ったときの帰り道で見かけたおしゃれ交番。
 御○交番。
 いや、伏せ字にしたくてしてるわけではなくて、漢字が読めないのだ(へんは剣の左側、つくりは籾の右側)。
 瑞穂区にある交番だったと思う。

 どういう経緯でこういう外観になったのかは分からないけど、個人的には大賛成だ。たとえ交番でもこれくらいおしゃれであって欲しい。明治村で明治時代の建造物を見てきて以来、そういう思いが強くなった。
 個性的でセンスのある建物は人の目を楽しませるし、風景としてもプラスが大きい。
 昭和の時代は無機質で愛想のない建物が増えすぎた。平成になって少し心に余裕ができたのか、最近はセンスのある建物も増えてきた。車が一時、白か黒ばかりになってしまったときがあったけど、最近は様々な色の車が街を走るようになったのもそういう傾向を表しているだろう。

 明治らしさというものが建物にも確かにあって、大正にもそれはあった。昭和はコンクリートと高層ビルの時代だったのだろうけど、平成はどうだろう? 平成はいろんな意味で没個性的な時代だけど、建物に関してもそれは言えるんじゃないか。平成らしい、という言葉もないし、人々が共有するイメージもない。
 もう17年も経ったのにいまだに昭和の延長をしてる感じだ。
 新しいイメージがないのなら、もう一度古い時代に戻ってみるというのもひとつの方向性かもしれない。素材をレンガや木にしてみるとか。
 もしくは、愛知万博のテーマは自然との共生だけど、そういう方向へ向かうというのもありだろう。新しい技術と知恵で自然を取り込むことは十分可能に違いない。
 それは過去への回帰を意味するのではなく、もっと先へ進むことだと思う。
 平成という時代の中で、本当の意味での新しさというものを見つけたい。振り返ったとき、いい時代だったと思えるように。そして、後世に残すべき建造物をひとつでも多く建てることができたら、それはこの時代を生きた人間として嬉しいことに違いない。
 そのためには個人や建築家レベルではなくて、国や地方自治体レベルでやらないと駄目なんだけど、そういう人物が出てくるかどうか。学校の校舎もどうにかならないものか。


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