英国情報−名所旧跡関係
ロック・サーカス
Rock Circus
マダム・タッソーの項の最後で予告のようにちろっと書いた、対象をロックスターに限定した蝋人形の館「ロック・サーカス」の紹介です、と言いたいところなのだが、書こう書こうと思っていながらも、だらだら毎日を過ごしているうちに、ついに2001年9月16日をもちましてロック・サーカスは閉館となってしまいました。残念無念であります。
確かに、場所はピカデリー・サーカスの一等地にありながらも、お客の入りは今ひとつだったようで、私が行った時も、マダム・タッソーに比べると並ばずにすっと入れたし、随分と寂しかったような想い出あり。それでも結構夜遅くまで開館してて、各地を回ってからでも入れるので、旅行者には有り難い存在だったのだが、やはりロックだけだと客層も限られるため苦しかったのだろうか。
今回、閉館してしまったとは言っても、かつてロンドンにこういう施設があった、という意義もあるかなと考えて、一応ご紹介させていただきます。
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| The Beatles |
さて気を取り直して中に入りましょう。入口からエスカレーターを昇って行くと、先ずは
マイケル・ジャクソン
がお出迎え。姉の
ジャネット・ジャクソン
も居ます。次にジョン・ボンジョヴィ等の展示のある部屋で暫時待機されられて、しかる後にショーに連れて行かれる。このショーは、要はロックの歴史を簡単に振り返りましょうよ的な内容で、蝋人形のボブ・ディランが歌を歌ったりするのを見せられる。出口付近には
マドンナが、ヒット曲"Vogue"と共に立っている。
でそれが終わると、直筆サイン入りのCDの展示等の"Memorabilia Corridor"を抜け、後は単に蝋人形を見て回るだけになる。先ずは"Magical Mystery Tour"のコーナーで、当然ここら辺に居るのは、ビートルズ(画像)である。
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| Johnny Rotten |
後は背景がロンドンの町中になったりレコード屋さんになったりとあるが、基本的には蝋人形が立っているというだけです。例えば、若い
ロニー・ドネガンや
ジェリー・リー・ルイスが。
お次は、
サイモン&ガーファンクル、
元はプリンスとして知られるアーティスト、
ロッド・スチュワート、
"Ziggy Stardust"の
デビッド・ボウイ(暗い)
なんて方々が居ます。蝋人形はよく出来てるが、特にセックス・ピストルズのジョニー・ロットン(画像)は、口の中の唾が糸を引いているところまで再現してあって凄い。
その他にも、こないだ家に強盗に入られた
ジョージ・マイケル、
ザ・フーと異様に若いエルトン・ジョン、
ローリング・ストーンズからお二方、
ブルー・プラークも付けられたという
ジミ・ヘンドリックス等がずらずら勢揃い。
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| Elic Clapton |
更にどんどん行くと、エリック・クラプトン(画像)、ポリスの
スティング、
スターとしてはロック・サーカスを最初に訪れた
スティービー・ワンダー、
マーク・ノップラー等が居て、いい加減写真を撮るのも疲れてくる。
次は少し趣向が変わって死人のロック・スターのコーナー"Cemetery"で、墓石と共に登場するという変な構成である。ニル・ヴァーナの
カート・コバーン、
Tレックスの
マーク・ボラン、
豪州のINXSのヴォーカル
マイケル・ハッチェンス、
そして、クイーンの
フレディ・マーキュリー。いやーみんな元気そうでなによりだ。
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| Spice Girls |
ここを抜けると再び大広間の様な部屋に出る。ここで目を引くのはやはりスパイス・ガールズ(画像)でしょう。既にジンジャー・スパイスことジェリ・ハリウェルは抜けた後で4人組となっている。他は、ボン・ジョビの
ジョン・ボン・ジョビ、
ドレッド・ヘアーの再現に500時間も掛けたという
レニー・クラヴィッツ、
シェール
ってとこでおしまい。結構疲れる。
最後に下りのエスカレーターで外に出るのだが、そこのところに各国語でお別れの言葉が書いてあった。
閉館を予感させるに十分な寂しい言葉だった。是非再オープンを期待したい。
場所 1 Piccadilly Circus, London W1V 9LA
Piccadilly Circus
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