はじめに
住宅を計画されるされる方は、設計事務所に相談する方は非常に少ないと思われます。
では、どのような経緯で当社に相談にこられたのでしょうか。

 これらの経緯は、依頼者との打ち合わせの中で、私が聞いた範囲での言葉です。共通点らしい物はありませんが、個人の理想を描ける、良いものを安く納得した価格で家づくりをしたいのではないでしょうか。先日大工さんから、水村さんの依頼者は家づくりを楽しんでいる人ですねと言われ、なんとなく依頼者の共通点を見たように感じました。これからの一生の住みかを職人さんの顔が見える、設計士の顔が見える家づくり。職人さんと設計士は建主の顔が見える家づくりを通し、生きがいを感じるのではないでしょうか。

 最後に価格の見える家づくりの第1ページにオープンシステムの説明があり、一番分かりやすいと思いますのでで引用します。
 オープンシステムを一言で言うと、ハウスメーカーなどの元請会社に退いてもらったということです。つまり、従来の一括請負方式から、建築主主導の分離発注への転換です。建築主の委任を受けた設計事務所が代理人となって、建築のプロセス全体を統括しながら建物を完成させます。オープンシステムの設計者は、計画から完成まで建築主にとってどのような選択が最善かを常に考えながら、価格も含めて全ての情報をオープンにして建築が進められます。

                       平成16年6月記
 上記の赤は価格の見える家づくりに書かれていることですが、私の言葉で説明いたします。オープンシステムは建築主、設計事務所、各元請専門業者による家づくりです。設計事務所と依頼者はパートナーであり、建築現場では、設計事務所は施主の目をもった施主代理人として、専門業者には、現場代理人として対応します。情報をオープンにしなければ、選択はできませんし、オープンンシステムにより建物の完成はできません。施主と設計事務所、専門業者のシンプルな関係の家づくりで、従来のハウスメーカー、工務店などの一括請負方式とは、発想も考え方もまったく違います。                                                                                                                                                                                                                                  
          以上