2005.6.8           偶然は突然やってくる
先日、日曜日これから来年2月完成で依頼されている施主さんにプランを作成し、打ち合わせをおこなった。午前中と午後で2組のプランの打ち合わせです。2週間以上ずっと机に資料があり、何度も何度も時間がとれるときにかいていたプランだった。敷地条件等まったく違うが、通常同じにちかいかたちになるが、同時進行のプランづくりはまったくちがう形になった。どうしてか。それは希望や要望が整理された文章があったからである。私は依頼者になりきってプラン用紙のますめをいったり、きたり、そとに外にでて形を眺めたり、風呂にはいっらり、音楽をきいたり、依頼者にはなれないが、2つのプランの図面ができるころには、依頼者の喜びの顔がみえたのである。私は建築家ではない。私の頭にある建築家ではない。作品を自分の作品といいい、建築家自信の理想や要望を24時間住み、大金を施主にはらわせる建築家は好まない。自然志向で無垢板、珪素土、外断熱が家族の憩いの住まいの必要条件かの用に言うのもすかない。
2005.4.7           家づくりとは、こうありたい
昨日、オープンシステムの9棟目の上棟式でした。監督の立場の私は現場に8時に約束したが、40分遅れで到着監督失格である。途中で電話をいれたが、大工さんは、とびさんと打ち合わせ後、これからはじめるので、心配なしとのこと。ちょっとがっかり、ちょっとうれしい。オープンシステムは水村設計の協力業者さんが工事するのではなく、見積もりをとり、一番良心的価格と技術がありそうな業者さんと施主さんが契約し、工事が進んでいく。今回初顔合わせのとびさんと大工さんが始めてあい協力して作業をすすめる。45坪の住宅は、アンウンの呼吸で、レカー運転手も加わりどんどん組み上げられていく。現場は広く見渡しがよいところなので、施主様、見物者のみられながらの上棟は緊張するが、実に気持ちがいい。模型をつくり打ち合わせされたプランの実物代の大きさで大地にあらわれる。いつも思う職人さんのすごさを、安全第一で先行足場がくんであるが、梁の上をあるくすがた。わたしは、安全なところで、すこしでも役立つよう図面にての確認で化粧材、現し部分を指示する。プレカット図面や間取りは、私がかいたり、チェックしているので、全て頭にはいっている。私は設計士よ現場に足を運ぶと楽しいよといいたい。各職人のすばらしさと合う事ができる。職人も形つくった設計士がいて、互いに認め合うことができる。設計屋、図面屋とはいわない。施主の要望を満たそうと汗流す協力者なのだ。とびさんと大工さんさんは昨日始めて顔をあわせた。心配だったので、わたしが、両方に連絡事項がないか気をくばっていた。大工さん曰く、先生心配はいらないよ。あんなにしっかりとした基礎を作った頭(とびさん)だから問題なしだよ。段取りといい、人数といい天気にも恵まれ、施主さんからもうれしい言葉をいただき祝上棟でした。来週は62坪の上棟だ。とびさんも大工さんもまた違う。とびさんは今回始めてだが、しっかりと基礎工事をしてもらったし、大工さんはリフォームで前回お世話になった。とびさん大工さんは知り合いだが、またまたよいチームワークが見えそうだ。楽しみである。施主さんや職人さんに期待されている設計士にちかづくのがさきか。忙しい日々はつづくが、皆でやりきるしかない。
2004.2.17           チームワークを子供に教えら
中学2年と小学4年の子供はサッカーをやっている。21日には、中学生の子供は埼玉NO.1のチームと埼玉スタジアム第三グランドで決勝戦です。所属チームは今年3月で始めての卒団生を出す新しいチームです。2年生は11名で我が息子は2年から入会させてもらった。特にサッカーかうまい訳でもないが、サッカーは大好きな子だ。クラブチームに入って、テクニックはもちろん、身体能力も劣っていて、チームの荷物にならないように、必死で家でも練習していた。試合では、グランドとベンチがポジションですが、今回の大会では、チームのお荷物から、変わっていった気がした。一次予選、2次予選、決勝トーナメントとチームは粘りづよく勝って、とうとう準決勝戦に進んだ。自慢話をするつもりではないが、昨日、息子から話を聞き、うれしくて誰かに話たくなったのです。準決勝前半でA君のミドルシュートがバーに当たり、駆け込んだ息子が、つめきれず浮かしてゴールできず、選手交替になり前半は終了しまいた。後半、延長とチームは強豪チームに善戦し、PKで勝利をつかみました。私には雰囲気はわかりましたが、息子は、ずっとべンチで泣きそうな顔をしていたようでした。解散後、友達と3人での帰り道で一人が、泣きそうな子供のベンチでの姿をみて絶対に勝ってやると思って試合をしたと言ってくれたと話してくれました。もう一人も同じだといってくれたと話しました。他のチームメートも同じ気持ちであったに違いないと思います。親は子供との接点で子供を見てしまいますが、その試合から息子は勝利と友情をもらったようでした。決勝戦、もし息子がグランドにたったら、皆でおもっきりサッカー楽しんでください。ベンチでも息子はおもっきり応援するにちがいない。私はチームワーク、友情の大切を教えてもらいました。私の仕事も施主さん、職人さんのチームワークでいい仕事をしなくてはいけません。
小学4年の息子も今回4年生だけのチームで市内の5年生の公式戦に準優勝しました。ほとんどの試合が一点差、PK戦で大きい5年生に必死で食らえつくといった試合でした。一点差を守りきったり、同点に押え切ったという試合でリーグ戦も含め5試合で2得点での準優勝です。
2人のサッカーを見てチームワークがいかにもっている能力を出し切れる、それ以上につながるかを息子達が教えてくれました。自分、自分の世でなく、人のパワーの源を見せてくれてありがとう。おやじも頑張らなくっちゃ。

2003.10.20            分離発注と原価の話
最近、分離発注らしき言葉を目にする。ダイレクト方式や、原価公開方式、または、本来の一括請負方式なのに分離発注と言って、消費者に誤解をさせることもあるようだ。 コストを下げることの代名詞に思われている分離発注だが、実は、目的は、コストの透明性にある。よく依頼者といっしょに疑問が生まれる定価とはなんだろう。メカー希望価格なのかなー。本来の価格なのかなー。訳のわからない数値に消費者や、私も戸惑ってしまう。 たとえば
システムキッチン定価100万とかいてあったとしよう。あるメーカーは、メーカー名が出ないように、独自のブランド名を付け定価をかくす。そうして、施主に100万の価格が消費者に出る。または、メーカー名をそのままで、2割引き、3割引きが工務店、建設会社価格と私は、理解している。施工費が含まれるか、別かは、ケースバイケースであろう。そうすると80万、70万が消費者の数字ではないだろうか。実際は、メーカーは、個人には売らないから、建材や、商社に幾らで売っているのであろうか。それは、丸秘であろうが、だいたい6割引き前後ではないだろうか。確かに、メーカーごとの定価設定の違いがあり、4割、5割の商品も存在すると思う。当然施工費別でありますが。そうすると、40万-50万という腺が見えてくる。施工費を5万とすると、50万前後となる。定価60万、150万と商品によりまた違う計算になりますが、分かりやすく、100万としましょう。よって、100万の場合100%の経費が眠っています。80万の場合60%、70万40%となるのです。一般設計監理の場合は通常10%前後と思われますので、 工務店一括請負の上乗せと考えると70万x1.1で54%の工務店経費プラス、設計監理料と言うことかもしれません。では、当社の分離発注の場合は当社は、場所にもよりますが、近場の場合設計監理、コストマネージメント、施工管理での総額が15-20%ですから、57.5万ー60万で15%−20%と言うことです。建物全体に同じ考えで考えることは、できませんが、想像すると怖い数字になりそうです。そうすると、同じ商品を同じ施工者(通常メーカー関連施工会社)が行なって、100万から57.5万の差が出る消費者価格となるのです。メーカーに勤務する人や、関係者は、50万以下も考えられますが。私の依頼者の場合、その価格を知り、その予算で、食器洗い機や、イオン浄水器、背面収納棚などの選択支が増える為、設備費自体は、少なくなりませんが、100万もかけると、IHまで手が届くようになります。床暖房も同じことです。全体工事費は、世間の坪単価とほぼ同じか、高くなる傾向が、ありますが、住宅設備にいたっては、はっきり違いが分かります。また、よく建築仕様で、ペアガラスと書いてありますが、この仕様もあいまいで、その性能により当社の原価ベースで示すと40坪の家ですと、サッシ金額が80万、100万、120万と違いがあります。この場合、先ほどの経費差価格のことではなく、商品のランクがあると言う事です。空気層の違い、サッシ枠の断熱性、気密性の違いで、価格が違うのです。最近は防犯のことも考え、防犯ガラスを考える依頼者も増えました。そうすると、150万となる場合もあります。このように、これらの仕様により原価の違いをはっきりさせ、価格の透明性をもってペアガラスの仕様選択を依頼者にゆだねることが、絶対大切なことですが、キッチンと同様の経費を含めた価格では、検討することさえできない状況に依頼者は、いるのです。私の依頼者には、将来仕様を変えることは出来ないので、気密性、断熱性を顧慮し、120万や、150万の仕様を選択されますので、先ほどの全体価格は、世間の坪単価とほぼ同じか、高くなる傾向になります。ですから、当社での分離発注での全体建物の価格が安くなるとは、いえないのです。依頼者が、キッチンや、サッシの情報を提供して、性能や、充実に向いてしまう事がほとんどですので、性能アップによる増加分のコストを押えるこは出来ますが、コストを下げる方向にはならのです。なによりも、私自信、地域ビルダーのあいまいな仕様や家づくり、フランチャイス、ハウスメーカーと同じ家づくりは、好みませんし、依頼者も設計者の空間創造能力と設計士である私に十分な説明と偏らない目を求めていると考えています。このことは業界の裏話的に書いたのではありません。設計士と共に、価格の透明性の価値を知り、住宅設備の充実を含め、納得の家づくりをしたい方に参考になるように、書いて見ました。ご迷惑をお掛けする立場の方があるかもしれませんが、お許しください。
2003.10.14 体育の日、丸山公園に子供とサッカーボール蹴りに行った。急に雨が降りだし、公共施設に逃げ込んで、内部の自然観察の展示を楽しんだ。そして入り口のところで雨の弱まるのを待っていた。内部、外部ともこれほどお金をかけなくてもいいのではないかと思うが、感じのよい建物なので、好感をもっていた。しかし、愕然とした事があった。一つは、公衆電話が、ないのである。子供は左のリフチィングを目標が達成できたので、母親に知らせたいというが、携帯電話をわすれ、公衆電話を探したがない、聞くと、公園の入り口にしかないのある。雨の中、子供は走って知らせにいった。これほどの施設にないとは、考えられない。近くにあればの話だが。この建物の工事費に比べコードを引くのにどれほどのお金がかかるのだろうか。待ってる間、施設のおばちゃんに、雨樋が詰まっているようだとはなした。おばちゃんは、こういった。この建物には樋がないのです。雨はたれる設計らしいとのこと。落ち葉のことを考えての設計だと思ったが、高台にあり、高い樹木は無い。2階の屋根から、出入り口に樋があふれたように落ちてくる。1階に凝った庇がついているが、2階の方が出ているので、まったく役にたたない。おばちゃんは、こういった。直して欲しいと皆が言ったが、設計士は、出来ないと言ったらしい。設計士は何を考えているか私にはわかりません。と不機嫌そうだった。まだまだ不満はありそうな顔。この建物は使う人の身になって業務をしているとは、思えない。現場に足を運んでしっかり監理したら、完成する前にも直せたはず。監理無責任な設計士の仕事を目の当たりにして、心のなかで、しかりしろよ設計士と叫ぶ。子供が雨の中、濡れて戻ってきた。やみそうにないので、2人自転車で濡れてかえる。有名建築家さんよ、おばちゃんの話を聞いてまた同じことしないでと言いたい。
2003.10.2 ホームページで今までの現場でお世話になった職人さんや会社の写真入りのページを作ろうと思う。出来上がってしまえば、見えない部分の職種もあるが、その時その時私にとっての職人さんたちとの思い出でもある。物件ごとの思い出である。先日板金屋さんから請求書が上がってきた。現場で、施主さんと私との打ち合わせで、仕様変更になり、追加金の打ち合わせまでやったのに、契約どおりの金額しか、請求されていない。追加金はないのかの電話を入れたら、お客さんが喜んでくれたのでいいとのこと。私も施主もうれしいかぎりです。オープンシステムをやって、価格の調整は大変な作業ですし、中立公正な立場はさらに難しい。しかし、違いの分かる施主と違いの分かる職人さんとの仕事は、うれしいと感じる事が多い。
2003.930 仕事がら、住宅の解体現場に立ち会う。10年ぐらい前、ある住宅で建て替えがきまったので、解体がはじまった。老夫婦は遠くからこの家での思い出をふりかえるようにじっと眺めていた。子供はこの家で巣立ち、しばらく2世帯住宅で住んでいたが、8人家族での限界を感じて、息子夫婦に任せ、建て替えがきまったのだ。打ち合わせする場所がないくらいの狭いダイニングであったが、あたたかい家族の人柄がつくっている家だった。このような光景をみると新らしく出来上がる家が新たな原点でなくてはならない。設計士として、こころ引き締まる時である。
前回書いた3年前、自宅の解体の時、これから壊す家だが、子供と私達夫婦と父母で掃除を丁寧にやった。当時小学校6年の長女が最後に壁にマジックで”ありがとうございました”と書いていた。
2003.9.28 初めてのひとりごとである。何を書こうか考えてが、職業がら家づくりを中心にはじめは書きます。自宅の建設から設計士である私は自分の家を設計する場合色々なこだわりがあるとお考えでしょうが、予算のこともあり当初は、自分は雨、風、地震と住む器ができれば良いと基本的には思っておりました。前の中古も家は築30年弱でしたが、リビングダイニング形式で考え方は古くなかったし、さほど使いかっても悪くありませんでした。しかし、夏あつく、冬寒い、最終的にはコロニアル瓦がわれていて、雨漏りにより下地が腐ってきました。ドイトで床もフローリングを増し貼りしておりましたが、玄関は抜ける寸前でした。改築も考えましたが、子供が3人の5人家族での24坪は、子供の成長により限界を感じはじめました。今高校1年の長女が1歳の時に無理して中古を購入し、団地からの移転でしたから、なんて天井が高く、広い家だと思ったものでした。当初設計事務所に勤務しておりましが、予算はないし、古い家でしたので、見栄え等気荷せず、改造は全てドイトで行いました。もう解体しなくなっておりますが、私達夫婦と家族にとっては、思いでが多く残っている家です。おそいので、今日はこの辺で話は次回につづきます。
ひとりごと