日帰り高松☆讃岐うどん遍路   全日空一日乗り放題チケット利用旅

 屋島作戦

参の巻

決戦屋島

徳島行きの列車は高松中心部を西側からぐるっと迂回して、東側へ抜けていきます。さっきはバスで通過した栗林公園の緑を今度は列車から車窓見学。この路線も車掌さんが切符を回収する路線になっています。幾つかの駅を通過して、屋島駅へ。頂上がテーブル型になっている山が見えます。屋島です。
 JRの駅からケーブル口までプラプラと歩いていると、惹かれる看板が!障害者自立支援の手作りパンのお店らしい!ちょっと寄り道〜と小道に入ってみたけど、残念!お休みでした。残念!あ、アホの食い意地が張っているのではなくて、思うところがあって情報収集の為に寄り道したんですよ〜!ま、詳細はいづれ別項目で・・・。
 同じ列車に載っていたお母さんとお嬢さん2人もどうやら屋島山頂を目指しているらしく、ちょっと道に迷いかけるが、三人を追いかけながらケーブル乗り場に到着。つーか、上り坂で足疲れた・・・(爆)!普段歩かないので、たいした坂じゃないけど、既にバテ気味!ケーブルカーの往復切符を買って駅舎へ入っていくと、まだ改札は空いていない。駅員さんに聞くと「もう少し待ってね。初めてくるのなら、そこの簡単な地図を持っていって」と山頂の地図を頂く。いよいよ、屋島へ上る。自力じゃないけど・・・。
  改札が開いて、今回載るのは弁慶号。かなり年期が入っていて、運転席などはレトロな感じがして、雰囲気バッチリです。お客さんは私と先程のお嬢さん達の四人だけ。アホマナもお子ではないので〜、一応先頭はお嬢さん達に譲りましたよ!屋島駅に到着した辺りから太陽が出始めてかなり暑い。ダウンコートのインナーを取り外してリュックにしまいました。ふー。チンチン!と鐘がなり出発かと思ったら、無線で頂上駅から「もう少し待機」の指示。一分ほど経過して準備万端!弁慶号はゆっくりと上昇していきます。途中から視界が広がり、お嬢さんズも「ワ〜♪」と歓声を上げる。久々にケーブルカーに乗って私も感動!途中で下りてきたケーブルカーとすれ違いをして、頂上へ。下車する時にケーブルカーは何年位動いているのか聞いてみたところ、昭和初期から運行されているそうです。戦前からのものが今もゆっくりと現役で動いているんですね〜。

 屋島山頂にはお遍路さんの八十四番所・屋島寺、獅子の霊厳や談古嶺などの景勝地があります。ネットで個人の旅行記を検索していて、ケーブル駅からはレンタル自転車が便利という情報を得ていたので、私も利用してみました。最初は置いてある自転車にしようかと思ったら、お店の人が「身長高いから〜」と大きいサイズを出してきてくれました。足が微妙に届きづらいけど(汗)、コレに決定!自転車で廻る場合は上り坂が少ない東廻りコースをお薦めとのこと。タイヤの調子も確認して、出発!
 まずは一本道なので迷うことなくかっ飛ばす。先程のお嬢さんズを追い抜いて、右折して東廻りコースへ突入。こちらは屋島寺へは遠回りになるので人気が無く、ちょっと寂しい。こりゃー、一人だったらレンタサイクルで無いと不安だったかも〜!展望台に着いたのでちょっと休憩。ペットボトルお茶をグビグビと飲みながら、眼下の景色をじっと眺める。うーん、暑い(爆)!
 自転車を更に進めて、談古嶺へ。ここからは源平合戦の屋島・壇ノ浦古戦場跡が見えます。壇ノ浦というと下関とかもっと西側かと思っていたのですが、屋島にも壇ノ浦という地名があります。屋島内には地形の解説図の看板があったので、船隠しとかの地名を確認しながら風景観察。屋島の戦いでは海側に制海権を掌握していた平家、陸側に源氏が配置されていました。で、有名なエピソードが「那須与一が扇を射落とす」です。決着を付けられずに日没を迎える両陣営、平家側が一艘の船に扇を掲げ、源氏側の若者・与一がそれを見事射落とすというあの場面です。屋島山頂からだと、直接目視は難しいと思いますが、だいたいの場所は確認できたと思います。
 本日の私、ここまでは最初の計画通りに綺麗に行動出来ている!スゴイ!沖縄滞在時とはエラい違いだ(爆)!特に目的の交通機関にスパッと乗れているのは、もうまるで那須与一が扇を射落とすが如くの感覚だ。この先も皆中目指して頑張るぞォォオ〜!ということで、次は屋島寺へ向かいます。

 屋島寺の裏門前に自転車を停めさせて頂き、拝観。いるいる!お遍路さんな方がチラホラと!私もせっかくお参りにきたので、蝋燭を奉納しておきました。色々悩みましたが、まー、自分のことばかりお願いするのも何なので「家内安全」を選択。お香の煙は頭によーく刷り込ませて頂きました。そして、アホマナ久々に驚愕!な、なんと集団お遍路さんが・・・!!ホラ貝を吹いたり、鐘を鳴らしたりしながら入って来た団体さんはそのまま読経をされていました。かなり迫力があって、コレはいいタイミングでした。
 屋島寺内には狸の置物がたくさん置いてあります。というのも屋島狸は四国狸族の総大将で、屋島を異変から守っているのだそうです。その横にはお稲荷さんがあります。奉納されたいくつもの鳥居を潜っていくと、奥には竹に囲まれたお稲荷さんが。お賽銭を入れて、目を瞑っていると、パシッ!何かが頭にぶつかります。「な、何だ!?」と上を見ていると、竹の更に上の方から、ドングリの実が時々落ちてきます。なんだか、屋島狸が「お賽銭のお礼じゃ」と投げているような、そんな不思議な気分になりました。
 ここまで割とのんびりしてしまったので、自転車を飛ばして、獅子の霊厳へ。こちら側からは瀬戸内海が一望できます。解説看板には瀬戸大橋も載っているのですが、今日は霞んでいて見られません。鬼ヶ島伝説のある女木島などはばっちり見られました。ここでは名物の瓦投げをしてみましたが、これがなかなか飛ばない!時間も迫っていたので、チャチャッと投げて終了!まー、スコアで言うならブービー賞は確実かと思います。アハハハ!
 屋島寺山門前の石段は自転車を担いで降り、お土産やさん街を通り、人気がない道を自転車でかっ飛ばし、ケーブルカー駅へ戻るがやはり14:15分発には乗れず。次は20分後なので、駅周辺でのんびりしていました。昔の観光ポスターが貼ってあって、源平合戦の人物と観光地紹介になってました。屋島はやっぱり那須与一様です。帰りのケーブルカーは行きとは違って、確か牛若か義経号だったような〜?弁慶と対になってました(笑)。
 ざいごうどん・わら家に行く前に「四国村」見学です。こちらは入場料八百円。ここは昔の民家などを集めた民家博物館で散策をしながら見学できます。時間も迫っていたので、健脚勝負です!まず入口を入ってすぐにあるかずら橋を渡ります。コレは・・・、アホマナも驚愕!!つーか、前を歩いているお母さんもへっぴり腰になっています。だって、渡し板の間が空きすぎ!コレは子供じゃ足が落ちちゃうよ〜。かなりハラハラします。携帯やデジカメがポケットから落ちないようにかなり気を遣い、後ろから来たお子が橋を揺らすんじゃないかーとドキドキしてましたよ。はぁ。このかずら橋を渡ると一気にタイムスリップ!という設定なのですが、横に普通の散策路もあるのでスニーカー着用でない場合、そちらの方がお薦めです。まー、沼から何か出てくるんじゃないかー?落ちるんじゃないかー?と不安になりながら渡るのも、また楽しいですよ。ククク。
 四国村では農村歌舞伎舞台、旧民家、砂糖しめゴヤなどが見学できます。雰囲気的にはもののけ姫のタタラ屋の世界の感じです。ただの民家ではなくて、和紙の材料のコウゾを煮詰めていた竃があったり、産業要素が残っていてなかなか楽しめます私は時間が無いので駆け足で見学しましたが、のんびりと縁側に腰掛けて目を開けたら、タイムスリップが本当にできそうな感じです。一番の高台部分は灯台退息所の建物が並んでいます。ここは灯台そのものではなくて、灯台の周囲の建物らしいです。洋風の外観だけど、中は和風だったりします。建物内部にも入れるようになっていて、家具も設置されています。目の前のベンチも雰囲気よさげでしたよ。駆け足一人旅なので、座りこそしませんでしたが(笑)!
 ここからは下り道。途中の臼小屋の前で紅葉が綺麗だったのでデジカメを除いていたら、カツーン!と良い音が。どうやら臼は水が貯まると動く仕組みになっていたようです。近くにいたお父さんはこの音を聞くために粘っていたそうです。すぐ聞けた私はラッキーだったのカナ?また民家や石蔵を見学して、アーチ型の石橋を渡ります。最後に漁師の家を見学、ここは船も残っていてなかなかリアルです。だいたい1時間弱位でした。保存してある民家も農家、漁師、商家、製造所と色々な種類が残されていて、建物の特徴も説明がつけてあり、見学しやすかったです。農家の庭先には干し柿が吊してあったりと雰囲気もバッチリです。かずら橋にはヤーラーレータ感がありますが、なかなか楽しめました。  

JR屋島駅の階段から
見た屋島(まだ曇り)
ケーブル駅前付近
これ位の坂で・・・(汗)
ケーブルカー
だんだん晴れてきてます
屋島山頂の道
レンタル自転車で疾走
で、これがその自転車
確か24〜6インチ位
瀬戸内海を
久々に見ました
屋島寺の山門前で 四国村のかずら橋
ホント恐かったです
農家の軒先には干し柿
なかなか凝ってますね
整備完了したら、
眺望も良いしいい感じ?
灯台守の家
洋風な造り?
おっと!中は和風
畳の和室です
紅葉も舞ってます 水量が貯まると
カーンと動く臼
四国村内にも
滝がありました。

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