No. 88 板敷山大覚寺

いたじきさんだいかくじ

一言メモ 桂離宮を摸した名庭園
市 町 村 八郷町
東  経 140.10.41.5
北  緯

36.18.51.0


 詳しい地図↓

最終更新日:2003.10.11.

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大覚寺山門


参道の門


回遊式庭園


本堂

【ここの概要(歴史、自然など)】

 鎌倉時代、親鸞が、その名声を妬んだ山伏に、弟子もろとも殺害されそうになった現場、というか、この近くで、そのようなことがあったらしい。親鸞の弟子、周観大覚が起こした寺。
 桂離宮を模した名庭園とあるが、参考書によると「京都天竜寺庭園を模し、桂離宮の裏見無しの庭の作法を取り入れ…」と書かれている。寺の説明版はここの部分が修正されていて、一言メモと同じ表現になっている。「裏見無し」とは、回遊式庭園で、池を中心として、散策路が配置されていて、どこから見ても「裏がない」ことを意味しているとのこと。

【行ってみた感想】 2001.7

 参道のかなり手前に石柱が配置されていて、歴史があることを物語っている。ずっと昔、最初に言ったときには駐車場の近辺が良くわからないあぜ道とかになっていたが、いまはすっかり整備されている。これまでに3回行ったが、一番最初に行ったときにうっすらと雪化粧をしていたあの景色が一番綺麗だったかもしれない。写真を撮っていなかったので残念。
 回遊式庭園は、写真でとろうとすると、いまいち綺麗な構図が定まらない。今回夏で、緑一色だったこともあるのだろう。秋で、木々が色づいた頃も結構綺麗かもしれない。

【看板説明文】

● 県指定有形文化財
  ○ 弥陀名号(工芸品) 昭和三三年三月一二日
  ○ 妙法蓮華経(書籍) 昭和三三年二月一二日
  町指定名勝
  ○ 庭園 昭和四三年三月十五日
   所在地 八郷町大字大増/管理者 板敷山大覚寺
 工芸品弥陀名号は、寺伝によると法然上人の書を親鸞聖人の夫人(恵信尼)が刺繍したものといわれ、親鸞聖人が越後に流罪になる時、形見として親鸞上人に送られたものと伝わっている。縦六四センチメートル、横一六センチメートル、絖絹様のものに金糸で刺繍してある。
 書籍妙法蓮華経は、長さ一〇メートル一センチ、幅二六センチ六ミリの横巻物で、紺紙に銀泥の罫線を施し、その中に金泥をもって楷書で経文が書かれている。巻首に阿弥陀如来を中心として諸仏を描いた浄土図があり、それから経文が書写されている。筆者は不明だが奈良朝初期の作と推定されている。
 名勝の庭園は、回遊式庭園の様式をとり、京都にある「桂離宮」を模して造園したもので、どの角度から見ても裏がなく「裏見無しの庭」と称され、珍しい草木が繁茂している。
  昭和五十八年三月/八郷町教育委員会

いばらき森林浴の道No.78 ようこそ森林浴の道へ(板敷山)
 八郷町北部の板敷山入口から林道をたどり吾国山を経て太田集落に下る散策コース。
 コースの起点は林道大増線の入口であるが、付近には板敷山大覚寺がある。農家が点在する後には低い山並みがあり、里山の雰囲気を醸し出している。林道の登りが終わる頃には、筑波山、足尾山、加波山が一望でき、その眼下には八郷盆地が広がっている。
 途中にハンググライダーの離陸場があり、飛び立つ様子を見ることができる。
 吾国山洗心館、道祖神峠を経由し県道42号線(笠間つくば線)沿いに下れば、終点近くには善光寺があり、境内には室町時代に建立された楼門がそびえている。この楼門は木造建築では最古の部類のもので、国の重要文化財に指定されており一見の価値がある。
  <問い合わせ先>八郷町役場商工観光課

【備考】

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