No. 63 吉田八幡神社と三浦杉

よしだはちまんじんじゃとみうらすぎ

一言メモ 天に向かって聳え立つ名木
市 町 村 常陸大宮市
東  経 140.17.28.5
北  緯

36.39.25.7


 詳しい地図↓

最終更新日:2004.10.11.

  トップ  一覧  茨城のそのほか  茨城のそと  トピック別  日記帳  概要  更新履歴  リンク  プロファイル


鳥居と参道


吉田八幡神社


三浦杉全景


遙拝所(ここより先は立入禁止!)


三浦杉の根元(昔はここまで来れた)


参道入り口


三浦杉公園

【ここの概要(歴史、自然など)】

 見事な杉がたくさんある。中でもタイトルの三浦杉はめちゃくちゃでかい。左の写真は、普通に撮影した写真をパソコンソフトで3つくっつけたもの。
 ここの神社は、昔、九尾の狐が悪さをしていたので、三浦某が天皇の命令で那須まで退治に行く途中で寄ったところらしい。 そのとき、「うまく退治ができたらすくすく成長してね」という願掛けをして植えたのがこの杉。昔は鎌倉杉とよばれていたのだが、この伝説を聴いた水戸光圀が三浦杉と改名したとか。
 神社は、ほとんど階段だけの参道を登り切ったところにある。規模は大きくないので、ここの見所は見事な杉林と思えばよいのでは?それだけに、花粉症の方々にはつらいかもしれない。
 駐車場は杉そばの三浦杉公園に立派なのがある。
 余談だが、この後、三浦某は、那須で目標の妖怪を無事退治し、そこは今、那須の殺生石として良く知られた観光地になっている。 というか、ここよりずっと有名ですね。そこもお気に入りでよく行く。
 これまた余談だが、この近くには道の駅みわがあり、そこはいつも盛況。 茨城方面から栃木に抜けるとき(またはその逆)の休憩ポイントらしく、日本全国津々浦々の道の駅に立ち寄っているが、小さいながらもここほど盛況なところも他にあまりない。

【行ってみた感想】 2003.10

 数年ぶりかにいってみると、拝殿と三浦杉の根元あたりへの接近が禁じられていた。理由を要約すると、「安全の保障ができないから」とのこと。さもありなん。30mの高さから枝が落下してきたら、下にいる人はひとたまりもないだろう。というわけで、左の写真のうち、神社拝殿と三浦杉の根元の写真の場所に近づくことはできなくなっているのです。これから行く人たちにとっては残念なことでしょう。
 ここと那須の殺生石はつながりがあるので、片方に行くと、もう一方も必ず思い出してしまう。しかし、殺生石は硫黄が吹き出して植物があんまりなく、こちらは鬱蒼とした・立派な杉林になっている。対照的だなあ。

【看板説明文】

● 遙拝所の設置について
 此の天然記念物 三浦杉は、御覧になっても判る様に、史実的にも既に千年の樹令と希れに見る巨杉でございます。亦、今日に至るまでにも、度々落ち枝などの落下により拝殿等の破損を来したこともありました。
 此の様に、風雪や地震倒木等自然発生による災害には安全対策としての配慮が出来ないので、参詣者自身の萬が一の災害を避けて戴くために、今回、遙拝所を設置すると共に、石段を通じて拝殿に至る間の通行を通行全面禁止と措置した次第です。
 誠に僭越ではございますが、右の趣旨御了解戴き宜敷く御参詣賜わる様お願い申上げます。
  平成拾参年八月吉日/吉田八幡神社々務所

● 天然記念物 三浦杉の由来
 ここが吉田八幡神社で、社前の石段をはさみ両側に高くそびえる二本の杉、これが”三浦杉”です。樹令がおよそ八〇〇年、樹高五十八メートル、枝下二九メートル、周囲十メートル、しかも空洞、屈曲がないみごとな巨木です。この杉の由来は、近衛天皇の久寿二年(一一五五)相模(静岡県)の住人三浦大介基安が勅命により下野国那須野(栃木県那須町)の悪狐退治のため四人のともをつれて、小田野に入りました。基安は吉田八幡神社に参詣し、悪狐征伐を祈願して社前に杉を植え、われ冥護により よく武運を果し 心願を成就せば この杉 天にそびえよ と述べ、山岳つらなる那須野カ原に向い、みごとに悪狐を退治しました。それから半年後、基安は再び小田野にみえ悪狐退治の報告を吉田八幡神社にしたと云うことです。この杉はもと鎌倉杉と呼ばれていましたが、徳川光圀公が御参拝のとき、この杉の偉大なことを賞賛、時の神官高野但馬守に杉の由来をきき「しからば三浦杉と称するがよからん」といわれ、それから三浦杉というようになりました。
 昭和六年 県の天然記念物に指定 茨城百景
  千年の 遠き昔を しのばれて 空に見上げる 二本の杉 大町桂月

● 三浦杉の由来
 吉田八幡神社の鳥居をくぐり、長い石段が続く境内には二本の大きな杉の木がそびえたっています。これが県指定天然記念物(茨城百選)の三浦杉です。
 樹令800年以上、幹周囲10m、樹高58m、枝下28mというこの杉は、久寿2年(1155年)相模国・三浦大介義明が、下野国・那須野ヶ原に金毛九尾の悪孤退治に行く途中、この神社に参拝し、「我冥護により能く悪孤を獲ば此の杉天にそびゆべし」と祈願して植えた杉と伝えられています。
 はじめは鎌倉杉と呼ばれたこの杉も、その話を聞いた徳川光圀公により「三浦杉」と命名されたそうです。

● いばらき森林浴の道100選No.38 三浦杉と花立自然公園コース
 【三浦杉と花立自然公園コース】は、三浦杉公園から小田野宿、細草集落をぬけ、杉木立の中を通りながら花立峠を経由し花立自然公園へと通じる散策コースです。
 花立自然公園は、花見広場、海の見える丘、あじさいロード、にっぽんれっとうさんぽみちなど遊歩道が縦横に整備されており、四季折々の自然散策を楽しみながら、利用者の体力に応じた森林浴コースが選択できます。園内には子どもたちに人気のある「宇宙」をテーマにしたスペースアスレランドや簡易宿泊施設ログキャビンなどがあり、森林の中で一日中楽しく過ごすことができます。
 三浦杉公園近くの吉田八幡神社には、茨城県の天然記念物に指定されている樹令800年以上、樹高58mの2本の巨木「三浦杉」がそびえ立っています。
 また、周辺には道の駅「みわ★ふるさと館北斗星」もあり、自然の恵みをいっぱいに受けながら、心なごむ時間をお過ごしいただけます。

 

【備考】

 関連サイト:   常陸大宮市商工会  茨城県林業技術センター  道の駅
  トップ  一覧  茨城のそのほか  茨城のそと  トピック別  日記帳  概要  更新履歴  リンク  プロファイル