【ここの概要(歴史、自然など)】
水戸の中心部に近いところにある。歴史や文化財など、詳しいことは、神社が作っているホームページがあるので、そちらをごらんになると良い。神社が自らホームページを作るというのは珍しい気がする。
一言メモにある和様・唐様(からよう)の壮観とは、拝殿のことを言うのか、本殿のことを言うのか。たぶん本殿のことだろう。本殿は、見たところ改築が終わったばかりのようで、色鮮やかな建築当時の状態を復元している。
建築知識がないものとしては、敷地内にあるご神木・大イチョウに興味を持つだろう。樹齢約700年。枝振りが見事なことから、昭和4(1929)年に国の天然記念物に指定されている。当時は、銘木日本で5本、枝振りは日本一と称されていたようだ。下の写真では葉が全て落ちてしまっているが、秋に行くと見事な黄葉が見られるのでは?
もう一つは、列公御涼所。列公とは江戸最後の将軍・徳川慶喜の父親の水戸斉昭のこと。 彼がここに来て景色を楽しんだのだろう。また朝日御来迎御聖地ともある。「茨城百景」の一つに数えられており、ここにも大きな木が何本か立っている。
【行ってみた感想】 2001.2
行ってみて、ホームページを見てねという趣旨の看板があったのでびっくり。
それはともあれ、駐車場への入り口を見つけるが大変だった。いざ、昔の表参道だったろう道には行ってしまうと、それなりに道は広く、駐車場も広かったので、特段の苦労は無し。
【看板説明文】
● 国指定重要文化財 建造物 八幡宮本殿 昭和29年9月17日指定
本殿は水戸城主となった佐竹氏の守護神の社殿として、慶長3年(1598)に建立されたことが羽目板裏の墨書から推定される。構造は入母屋造り、こけら葺き、桁行3間、梁間2間、向拝3間をもち、内部は内陣と外陣とに分かれ、元禄7年(1694)に那珂西村(現城里町)に写り、宝永4年(1707)に現在の地に移築された。このように本殿は2回にわたり解体移築され、後世の模様替えがあるものの総体に手の込んだ手法で、組物や彫刻などにも、桃山時代の時代色と地方色を現代に伝えている。
● 国指定天然記念物 白幡山八幡宮のオハツキイチョウ 昭和4年4月2日
このイチョウは樹齢約700年、高さ約35メートル、最大径約6メートルの雌株で、種子が葉の上にできる貴重な種であり、オハツキイチョウとよばれている。特に樹勢が雄大な点では、同種類の天然記念物のなかでも極めて優れており、学術上においても非常に有益なものである。
水戸教育委員会
● 八幡なる 神の社の 御葉付の 公孫樹の如く 千代に 栄えむ
よみひとしらず
国指定天然記念物 御葉付公孫樹
葉の先に実を結ぶこの銘木は本邦五本の中に数えられ樹令七百年 しかも樹勢誠に見事である 全国第一の珍と称せられる所以である
昭和四年四月二日 国指定
【備考】
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