数独 単消し問題とは
|
左脳と右脳を同時に鍛える
数独 単消し問題
君の脳は 短期記憶に耐えられるか!?
左脳で数字の配置を読み取りながら暗算し(読解思考)
右脳の中のマス目に描きこむ(図案思考)
脳を鍛える究極の数独ゲーム
単消し問題
|
もくじ |
- はじめに
- ルール
- 解法の手引き
- 練習問題
- 制作・著作
|
|
|
「数独 単消し問題」は、脳の短期記憶保持力と集中力を鍛えるために 考案された 新しいタイプの数独問題(sudoku ナンプレ)です。
通常の数独は、空きマスに順に数字を書き込んでいって 全部埋まったら「上がり」ですね。
普通の数独 ナンプレ問題 |
問題 ⇒ 答え  |
ところが この「数独単消し」は、数字を書き込まないで、問題を解いてしまおうというもの。もちろん いくら数独の達人でも 全部の数字を当ててしまうのは無理。そこで、あるひとつの数字だけを埋め尽くしてしまうゲームをするのです。
数独単消し問題 |
問題 ⇒ 答え「7」  |
親切な数独の問題用紙には 枠外に1~9の数字のチェック欄があって、全部(つまり9個)書き込み終わった数字のところにチェックを入れて、操作対象から消してしまうでしょ。そんな感じで、操作対象から消される最初の数字を当てようと言うのです。
|
|
頼れる脳にするためのルール
- 筆記用具などによる書き込みはいっさいしない
- 脳の記憶だけを頼りに解いていく数独ゲームです
- 一般の数独では わかった順に数字を書き込んで行って 書き込んだ数字をも頼りにしながら 考えを進めて 最後には全部のマスを数字で埋め尽くすが、「数独 単消し問題」では わかったら 頭の中のマス目に書き込んで覚えておく
-
- 頭の中で書き込んでいく数字は1種類だけとする
- 例えば 数字「5」を頭の中で書き込んで行く途中に、「5」以外の数字 例えば「3」を頭の中で書き込んではいけない
- 一般の数独では わかった順に数字を「3」だとか「7」だとか書き込んで行くが、「数独 単消し問題」では 「3」なら「3」だけを 頭の中のマス目に書き込む
-
- 1種類の数字を頭の中で全部配置し終えたら、その数字を答える
- 答えとなる数字の個数は「1つ」あるいは「2つ」などと指定されている
- 答えとなる数字の個数が「2つ」のときでも 1つの数字ごとに解いていくようにして、決して同時に2つ以上の数字を(頭の中で)書き込んではいけない
- 一般の数独では 最後には全部のマスを数字で埋め尽くすが、「数独 単消し問題」では 「3」なら「3」の数字が 頭の中のマス目に 全部で9個になったら ゲーム終了
|
|
- 注意
- ここの図解に書き込んである赤色や青の数字や線は、問題を解くときには 右脳の中にあるだけです。実際に紙などに書き込むのは ルール違反ですし、右脳を鍛えるせっかくのチャンスを逃すことになります
- 「数独 単消し問題」で 脳を鍛えると、一般の数独の問題が 簡単に見えてきます
- 一般の数独の問題を解くときに 小さな補助数字や補助線を引いたり消したりしていた人も、「数独 単消し問題」で 脳を鍛えると 消しゴムを手放せるようになります
では 例題を解きながら 解き方のコツをつかみましょう

- 数字の「7」に注目する
- ここでは 説明の都合で いきなり数字の「7」に着目して解き始めたが、実際には
- ローラー作戦: 1から順にしらみつぶしに調べていく
- 直感: たくさんある数字から調べていく
- 運頼み: 目に付く数字から調べていく
- などの方法で試行錯誤することになる
- 縦あるいは横につながったブロック(赤枠)で 「7」が2つあるところに注目する
- ここでは 左端の縦のブロックに注目した
- このブロックで 「7」が入っていない箱(3×3の太線で囲まれた部分)に注目する(青点線枠)
- 次に これを含む横のブロック(青枠)に注目する
- この横の青枠ブロックに 目的の「7」があることを確認する
- そこで縦横に並んだ 計4個の「7」から 削除線を 「7」が入っていない箱(青点線枠)に向かって引いてみる(もちろん 頭の中で)
- そうすると ★ のところだけが空白として残るので ここに「7」が入ることが分かる
- ひとつ数字が入ったところで 頭の中を整理しておく
場所のわかった「7」は 全部で6個
- 【図案整理のコツ】
- 人間が作業用に使える記憶域(短期記憶のメモ欄)は7つ程度と言われているので、これら「6ヶ所の7」を1つ1つ脳に記録してしまうと のこり1つ(7-6=1)のメモ欄しか使えなくなる。
- この状態で 次のステップに進んで行くと 記憶域がすぐにいっぱいになってしまうので、新しい情報を入れるために 古い情報が消されてしまう。つまり どこに7があったか、どこに7を入れたのか忘れてしまう。
- では どうするか? 実は うまい手がある
- それは記憶の缶詰(集合)である
- 幾つかの記憶を まとめて1つにしてしまうのだ
- 「7」があるところの記憶を 次図のように整理する
- 2ヶ所の長方形(赤枠と青枠)と1ヶ所の丸(赤枠)
- メモ欄は3ヶ所しか使わないので、4つ(7-3=4)も空きができる
- このとき 2ヶ所の長方形(赤枠と青枠)の中のどこに「7」があったか 忘れても構わない・・・というか、忘れないと 次の情報が 覚えられないし、2ヶ所の長方形(赤枠と青枠)さへ覚えていれば ★ の位置はすぐに 見つかる
- そこで 整理が終わったら 次のステップに進む
- 次は (2)にもどって 同じことを繰り返す、つまり
- 縦あるいは横のブロックで「7」が2つあるところ(ここでは縦の赤枠)を探して、その中の「7のない箱」に向かって 他の箱にある「7」から 削除線を(頭の中で)引いて 「7」の入る 空きマスを見つけ出す
⇒
- 2つ目の「7」が見つかったので 再び状況を整理する
- ここでも 記憶は ブロック(集合)で行なう
⇒
- 左の縦2つの長方形は 一つにまとめると 記憶空き領域が1つ増える
- 【図案整理のコツ】
- 数字を入れる場所が分かるたびに 情報を整理して より大きなまとまりで覚えていく
- ここでは 大きなブロック(赤の長方形)と横のブロック(青の枠)の2つだけ覚えておけばいいので、記憶域に(7-2=5)5つも空きができる
- こうした手法が使えるようになると 「7」の入った場所が増えるたびに 逆に情報量が減っていき 頭の中は すっきりしてくる・・・ハズ
- 再び (2)にもどって 同じことを繰り返す、つまり
- 右上の箱について縦横のブロックにある「7」から消去線を(頭の中で)引いてみる
- この場合は 空きマスが2つ残るので 決められない
- そこで 右下の箱について縦横のブロックにある「7」から消去線を(頭の中で)引いてみる
- この場合は 空きマスが1つしか残らないので そこに「7」が入る
- こうして 最後に残った右上の箱でも「7」の位置が決まる
- 答えは「7」
|
|
|
|
制作・著作 |
ミントアプリケーションズ |
ミント学習教室 |
田淵龍二 |

|
 |