2007/06/16 第118回 LET 関東支部大会で映画データベース開発研究発表

2007/06/16 第118回 LET 関東支部大会で映画データベース開発研究発表

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梅雨の合間の快晴に恵まれた神奈川県湘南台で外国語教育メディア学会（LET）の第118回関東支部研究大会が「デジタル時代の教材活用を考える」と題して開かれ、近隣の会員７０名ほどが参加、４会場に分かれて熱心な報告と質疑を行なった。

第１会場の６号館6102教室では田淵龍二（ミント学習教室）とマイイングリッシュのマイク先生との共同研究発表「気持ちを伝える会話表現／映画データベース開発」が報告された。

⇒発表要綱はこちらから

冒頭発表者から

娯楽大作の映画を英語教材にするには、授業で使うシーンを自在に取り出して編集し効果的に授業を進める必要がある

として３大要件が明らかにされた

素材的要件
- 授業の主題に即したシーンがデータベースに存在すること
技術的要件
- 事前の準備が簡単で授業の現場でも必要なシーンを手軽に再生提示できること
認知的要件
- 授業で取り上げる主題を言葉で説明しなくてもシーンを見せるだけで生徒が自律的に認識できる的確なシーンが複数枚あること

これらの要件を満たしながら実践しているマイイングリッシュのマイク先生による映画で英会話講座（対象：社会人ハイレベル）の様子が授業風景の動画と共に報告された。

⇒授業風景の動画はこちらへ

この「映画で英会話講座」で使われているのは、７本の映画がデータベースとして収録されている movie-Boxed で、同梱されているプレーヤーミントの「字幕から会話用ページ作成」機能や、「音のコーパス・データベース検索」と連動した「マイデータベース」機能を使って準備した教材を提示しながら進められている。

⇒マイデータベースについてはこちらへ

２０分の報告が終わるとさっそく質疑に移る。

▼参加者Ａ　━━━━━━━━━━━━━━━━
- どう言う状況でどう言う英語表現を使うかと言うことが映画のシーンを使うことでとてもわかりやすくなると言うことがよくわかりました。次の問題は、それをどう自分のものにしていくのか？ということですが、それについてどう言う風に考えていますか？
▲田淵
- そうですね。今日紹介したのは映画のシーンを次々見せることで状況と気持ちに合わせた英語表現を知ってもらうということが中心でした。さらに続いてはシーンを見せるときに音声を消しておいて生徒さんに発話してもらうと言うような演習形式を考えています。
- 　
▼参加者Ｂ　━━━━━━━━━━━━━━━━
- 私も映画「ローマの休日」を使って授業をしていますが、準備が大変で、多大な時間を費やしています。今日紹介の映画データベースは学校の CALL システムの中に入れて使うと大変いいと思うのですがどうやったら手に入りますか？
▲田淵
- movie-Boxed はまだ市販されていませんが、相談していただければお使いいただけるようにできます
▲マイク
- わたしは movie-Boxed を英語表現の映像百科事典のように使って授業をしています
- 　
▼参加者Ｃ　━━━━━━━━━━━━━━━━
- 先ほどは「May I...?」の英語表現のあるシーンを次々に見せていましたが、「May I...?」という部分の２～３秒のシーンだけでは、早くてよくわからないですね。前後の会話の部分も含めて提示できるともっといいですね
▲マイク
- はいそうですね。実はマイデータベースを使った最初の授業のときに同じことを生徒さんから指摘されて、主題の表現を含めて１０秒程度から３０秒程度までシーンを伸ばす機能「のばし」を、田淵さんに追加してもらいました

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movie-Boxed とは、名作映画８本をインストールした m-Boxed（プレーヤーミントプロ版搭載大容量USB-HDD）のことで、２００７年度秋には公開の予定でミントアプリケーションズが準備をすすめている。

⇒m-Boxed の詳細はこちらへ

⇒名作映画８本の詳細はこちらへ

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