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2013年 6月 第130回 LET 関東支部研究大会(東京)



■日程2013年 6月 8日(土)
■場所東京農工大学小金井キャンパス(東京)
■テーマわかる」を「できる」に変える英語教育

外国語教育メディア学会(LET)関東支部 第130回 研究大会(東京小金井)において、ミント音声教育研究所は2つの研究発表をおこなう
  1. チャンク音読が読解効率に与える影響
    • 共同研究発表
      • 鈴木 政浩 (西武文理大学)
      • 湯舟 英一 (東洋大学)
      • 田淵 龍二 (ミント音声教育研究所)
      • 神田 明延 (首都大学東京)
      • 山口 高嶺 (早稲田大学)
      • 池山 和子 (恵泉女学園大学)
  2. 新しい読解速度計測ソフト制作に向けて ―読みの速さと正確さの相互関係―
    • 共同研究発表
      • 田淵 龍二 (ミント音声教育研究所)
      • 湯舟 英一 (東洋大学)

もくじ
  1. チャンク音読が読解効率に与える影響
  2. 新しい読解速度計測ソフト制作に向けて ―読みの速さと正確さの相互関係―

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 1 チャンク音読が読解効率に与える影響もどる
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表題チャンク音読が読解効率に与える影響
発表者鈴木 政浩 (西武文理大学)
湯舟 英一 (東洋大学)
田淵 龍二 (ミント音声教育研究所)
神田 明延 (首都大学東京)
山口 高嶺 (早稲田大学)
池山 和子 (恵泉女学園大学)
時所6月 8日(土)
発表の様子 鈴木先生

  要旨

  •  読速度(wpm)に読得点(内容理解問題のスコア)を乗じたものを読解効率と呼び、読解能力を測定する指標として使用することがある。読解能力を高める方法の1つとしてフレーズ単位(チャンク)の音読が用いられることがあるが、この方法は文構造への意識を高め読得点に寄与することが知られている。また、音読は読速度を高めるとされており、そういう点でチャンク音読は読速度と読得点の両方に作用し、読解効率を上昇させることが期待できる。
  •  本研究では、チャンク音読が、読速度および読得点にどのような影響を与え、読解効率にどのように寄与しているのかを検証することを目的とする。
  •  東京・埼玉の大学生175名を対象に、チャンク音読を半期(2012年4月から7月まで)実施し、事前事後で読速度と読得点を計測した。その後、読解効率を従属変数に、読速度と読得点を独立変数とし重回帰分析を行った。その結果、全体的に読速度よりも読得点の方が読解効率に寄与している可能性を示唆した。また、読速度・読得点とも上昇したにも関わらず、処遇後の読速度と読得点が相殺し合い、双方の読解効率に対する寄与率が下降していた。特に読速度の寄与率における下降が若干多きかった。
  •  本研究におけるチャンク音読処遇は、読解の精度と速度のいずれかに影響を与え、必ずしも双方に影響を与えていない可能性を示唆した。さらに事後事前事後に実施したアンケート調査の結果、チャンク音読は文構造に意識を向ける学習者の読得点を有意に引き上げる可能性があることがわかった。しかし、文構造に意識を向けることのできない学習者に関しては読得点がさほど上昇せず、学習者の文構造に対する意識の違いにより指導の工夫が必要であるという課題を残した。
  • 【補筆】
  •  チャンク音読とは、テキストを見ながら朗読する従来の音読に、テキストのチャンク提示と音声のチャンク提示を追加した学習法である。学習者は目ではチャンクテキスト(平均6単語程度)を見、耳ではチャンク音声(平均2秒程度)を聞き、音声と文字のチャンク提示が終了した直後に発声する。
  • チャンク提示をするCALLソフトウェア Player Mint
  • アンダーライン部分の音声が同時に提供される
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 2 新しい読解速度計測ソフト制作に向けて ―読みの速さと正確さの相互関係―もどる
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表題新しい読解速度計測ソフト制作に向けて
―読みの速さと正確さの相互関係―
発表者田淵 龍二 (ミント音声教育研究所)
湯舟 英一 (東洋大学)
時所6月 8日(土)
要綱発表要項
プレゼン資料
発表の様子 湯舟先生
発表の様子 田淵


  要約

  • (1) この間のチャンク速読研究から、読みの速さと正確さについての2つの仮説を立てた。
    1. ある時期の読者には固有の読解力がある。
    2. テキスト難易度と目的に応じて必要な理解度を得るために読みの速さを調節する。
  • (2) 読みの速さについての2つの側面に注目した。
    1. リスニングと同じように、文字を追いながら次へ次へと読み進める(local reading)時の「瞬間速度
    2. local reading に加えて、返り読みや読みの停滞も含めた読み(global reading)の全体から計算する「全行程平均速度
  • (3) 固有の読解力は、主に読みの「瞬間速度」に関わる部分が大きいと考え、その速度を計測する仕組みには、以下の要件を満たす必要があると考えた。
    • 語彙・構文の負荷が少ない
    • 内容が平易で,内容理解が読者の背景知識に左右されない
    • 記憶方略に左右されない程度のテキスト分量
    • テキストを読んでから問題を解くまでの間に時間を置かない
    • 設問文自体の理解に負荷を掛けるようなことはしない

  要旨

  •  文章を流暢に読むことは、日常生活でも、試験でも大切なことである。筆者らは5年以上にわたり提示法(平成19-20年度科研費研究)と黙読(平成21-23年度科研費研究)による教室処遇を実施し、読解においても「チャンク」(2秒、6単語前後のまとまり)単位による理解が重要であるとの示唆を得てきた。引き続き第三期として、音読(平成24-26年度科研費研究)を行っており、読みの「速さ」と「正確さ」の振る舞いについて検証している。
  •  ところで読みの速さと正確さについてはさまざまな研究や報告がある。
    • (A) 速く読むと正確さが失われ、正確に読もうとすると遅くなる。
    • (B) 語学に熟達するほど速く読めるようになる。
    • (C) 速く読めれば内容は記憶しやすい。
    • (D) 読みの速さと読解スコアには取り分けて相関はない。
  •  こうした所見を検討し次の仮説を得た。
    • (1) ある時期の読者には固有の読解力がある。
    • (2) テキスト難易度と目的に応じて必要な理解度を得るために読みの速さを調節する。
  • たとえばTOEICのように一定の時間内に大量の文を読み設問に答えなければならない場合、理解度を優先すると時間が足らなくなってしまう。しかし速度を上げると失速してしまう。
  •  これまで、筆者らは読解力の指標として読解効率(読解速度WPMと成果率%の積)を採用してきた。それにしてもこのWPMは読者の何を測定しているのかと言う問題がある。一概に読みの速さと言っても2つの解釈がある。一つは「全行程の平均値」、もう一つは「瞬間速度」である。これまで著者らが処遇実験で採用してきたWPMは前者であり、そこには返り読みや読みの停滞が反映される。一方、後者は読者の音韻符号化(Phonological Coding)の速さである。今回の発表では、読みの流暢性研究において「読者固有の読解力」を想定することの意義、根拠、その考え得る測定方法についての理論的基盤といくつかの実証データを発表する。
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