2010年10月 ことばの科学会(JSSS)第2回年次大会(大阪梅田)
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■日程 | 2010年10月9日(土) |
■場所 | 関西学院大学梅田キャンパス(大阪) |
ことばの科学会(JSSS)第2回年次大会(大阪梅田)オープンフォーラム2010「第二言語習得とワーキングメモリ」において、ミント音声教育研究所は、研究発表をおこなった
- 研究発表
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表題 | : | ワーキングメモリと呼気段落 |
| | ―チャンクでシャドーイング― |
発表者 | : | 田淵 龍二(ミント音声教育研究所) |
時所 | : | 10月9日(土) 14:10-14:40 |
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発表要旨 | : | こちらへ |
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発表風景
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ワーキングメモリと呼気段落
―チャンクでシャドーイング―
主題
シャドーイングは音韻符号化を自動化することで読解速度向上に効果があるとされている。本発表では、シャドーイング読みをチャンク単位で行うことで、認知負荷軽減を図り、さらに語彙理解と構文解析の自律的習得による速読効果が期待できることを示す。
説明
10年間蓄積してきた英語音声教材の全フレーズ(4万7千項目、30時間余、無音区間や吸気によって区切られた一連の音列 Intonational Phrase, Tone Unit, Breath Group などと呼ばれている)の解析を行ったところ、呼気段落長の特性として、「2秒の壁」と「3秒の制約」を見出した。時間別フレーズ度数分布のピークは1.2-1.8秒にあり、3秒以下のフレーズが9割であった。これは、作動記憶・音韻ループの2-3秒(Baddeley 1996)と重なり、また、音調句(Intonational Phrase)3秒制限(Jackendof 2002)とも符合した。
このことから、人の発話は、脳(ワーキングメモリ)が処理し易いように音のまとまり=意味のまとまり=チャンクを形成していることが推察された。こうした研究結果に踏まえ、チャンクごとに区切った視聴覚情報を統合的に提示して行うシャドーイングや音読を提案する。
キーワード: ワーキングメモリ、チャンク、呼気段落長、シャドーイング読み、音義字一体
利用機材
- 音声(ボイス)と文字(スクリプト)を同期させて提示するシンクロナイザー = プレーヤーミント(特許 3549195)搭載m-Boxed
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