アメリカ西海岸の旅
2日目 hollywood
ダウンタウンをバックに
ダウンタウンをバックに

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[DOWN TOWN]

 昨日は速攻で寝てしまった為に、朝からシャワーを浴びる。想像通りにシリル邸のお風呂はトイレと一緒のスペースにある。勿論ユニットバスなどでは無い。まぁでもユニットバスか。洗い場はないし。広くて高級感のあるユニットバスだ。 向こうのシャワーにはホースが付いていない。壁にそのままシャワーヘッドがついているだけ。角度はほんの少し変えられるが、自分よりもかなり高い位置にあるうえに、本当に気持ち程度しか動かない。かなり不便だ。痒いところに手が届かない。下半身を流す時なんかは不便極まりない。何とかシャワーとの格闘を終え、さっぱりして玄関先でコーヒーを飲みながらタバコを吸う。すっかり玄関先のこの空間を僕は気に入ってしまった。 今日はダウンタウンに行くのだ。昨日のシリルの話では、休日はお店が開いてない所が結構あるらしい。ダウンタウンまではバスで行く。ダウンタウンに行く前に、ハンバーガー屋で朝食を取る。スペシャルバーガー3ドル。ハンバーガーはデカイ!ポテトは多い!飲み物は飲み放題でカップもデカイ!この先ずっとそうだが、ポテトにケッチャップを付けるのが当たり前のようで、必ず小さいカップにケチャップが入ったのは幾つ欲しいか聞かれる。 

 ダウンタウンは昨日シリルが言った様に、人気が少ない。アメリカ人という人種は、週末といえばピクニックやらビーチやらのリゾートを楽しむ為に郊外に出向く。人混みのダウンタウンには行かない。悪い事と言えば、お店を経営している人達も「週末にお客が来ないんならウチらも出掛けちゃおうぜ」ってなる所。お店も当然休みが多くなるのだ。 人は観光客が殆どのようだ。違う都市から来た人、田舎から来た人、海外から来た人。 ダウンタウンの高層ビルの写真を撮り、世界最小のケーブルカーを撮り、一通りメインStを歩いてリトルトーキョーへ行く。

 リトルトーキョーに行くと、日本語が溢れている。間違ったのもあるけど。でもまだ滞在2日目だから全然珍しくもないし、嬉しくもない。まだまだこれからカリフォルニアの空気をたんまり吸いまくるぜぃ〜!って所で「エロ本、裏ビデオあります!」なんて看板が目に入ってくるなんて。 休日なのと朝早いのが合いまって、リトルトーキョーにも殆ど人影が無い。店も開いてない。だから僕等はハリウッドに行く事にした。

[HOLLYWOOD]

 相変わらずゴウゴウと怒濤のバスと、意外と綺麗な地下鉄を乗り継ぎハリウッドに到着すると、さすがに観光地なだけあって、人が沢山いる。歩道にはテレビで見たまんま、☆の中にスターの名前が入ったプレートが果てしなく並んでいる。有名な人のがあったら写真に納めようかとも思ったが、この先何kmに渡ってこれが続いているのかも分からず、いちいち一個ずつ見てられないので断念。一応“ブルースリー”だけは押さえておいたけど。

 しばらく歩いていると何人かの外人さんグループが遠くを指さしてシャッターを切っている。その指先に目をやると、おおぅ!山のてっぺんに「HOLLYWOOD」の字が!!でもメッチャ小さい。とりあえず負けじと使い捨てカメラで応戦するも、やはり現像はされなかった(涙) しばらく歩くと、かの有名な「チャイニーズシアター」がある。デカデカと“MI:2”←ミッションインポッシブル2の宣伝用の大きな垂れ幕が下がっている。そこはひときわ人が多く、人をかき分けて近付くと床にはスターの手形とサインのプレートが敷き詰められている。殆ど筆記体で解読不能。唯一分かったのは“ドナルドダック”(笑)ここは恥を承知で写真撮影。

 そのまましばらく歩き続けるが、少し変わったお土産屋と、歩道の☆形がいつまでも続いている。途中で記念硬貨を作る機械に挑戦。日本でいう、外見がガチャガチャのような機械があり、記念硬貨に変形させる1セント硬貨と代金5セント硬貨を入れてハンドルを回す。すると1セント硬貨が万力の要領で「HOLLYWOOD」の字とパームツリーの絵が、ペシャンコになった1セント硬貨に付く。やってみてビックリ。これって変造硬貨じゃん!!違法じゃないの? その後ショッピングをしようとサンセットstに行く。

[WINDOW SHOPPING]

 その後ラブレアStも歩き回るがあるお店と言えば食べ物屋とかガススタばかり。全然期待してきたようなおしゃれなお店が無いので、ロスでもおしゃれさんばかりが集まると言うメルローズAveを歩き回る。が、自分の想像とはかなり違う。確かに道行く人々の中にはあまりダウンタウンで見掛けないような人もいる。ボディーピアスだらけの人や全身に墨が入ってる人とか・・・。そういう極端なおしゃれを求めていた訳では無いのだ。

 行きの飛行機でロス上空の街を眺めた通り、こちらの街並と来たら本当に一直線で、とてもシンプルで分かりやすいのは良いのだが、そのメインストリートと来たら、歩いて端から端までいくのに1,2時間も掛かる。競歩かって位のスピードでさえ。日本と違って土地が広いからか、メインストリート沿いにはショップがずーっと並んでいるのに、横道には一件もショップが無い。メルローズAveのメインストリートの終わり頃にお目当てのスケートショップがあった。ドキドキして入る。仲間に頼まれていたデッキと自分の分を探す為、デッキの掛かった壁を見渡す。残念ながらお目当て(自分用も仲間の頼まれ物も)のデッキは見当たらない。マジかよぅ〜的な顔で店内を見渡すと「日本人?」の声。続けざまに「俺も日本人だよ。」声の主は店の主。目当てのデッキが見当たらない事を告げると、あまりこの辺じゃ人気ないからなぁとの事。この店は“カリームキャンベル”がオーナーのお店な為、当然カリームキャンベルが出しているブランド“シティースターズ”を勧められる。値段が安いからって違うのを買うわけには行かないのでお店を出る。どうやらアメリカでのショッピングはかなり前途多難である。

 本当に一日歩き回ったけど、想像していたような大きなSk8ショップや大きなブランドのオンリーショップみたいのは皆無だった。探し方がまずかったのだろうか・・・。疲れただけで収穫なし。この日はとにかく歩き回ったので飯を食って撤収する事にする。

[SUNSET]

 晩飯はマック、そうお馴染みマクドナルド。アメリカに渡って今の所全てご飯と言えばハンバーガー・・・。

 せっかくだから日本に無いメニューを食べる事にした。ちなみにこっちには「テリヤキハンバーガー、チキンタツタ」は無い。僕が注文したのは“BIG’n EXSTRA”ハンバーグ以外はレタスとトマトとオニオンとソース。セットで2ドル99セント。ハンバーガーはデカくてジューシーでメチャ旨!セットで頼んだホットコーヒーは日本のLサイズ!!勿論おかわり自由。日本で頼むコーヒーのカップはあんなに小さいのに。 ちなみに日本で平日ハンバーガーとチーズバーガーが半額、向こうでは水曜日はハンバーガーが28セント、日曜日はチーズバーガーが38セント!!さすが本場、安ぅぅっ。 日本で売ってるのを食べなかったから比較は出来ないけど、正直あまり好きではないマックのハンバーガーがものすごい美味しかった。

 サンセットstのマックに居た僕等の疲れを癒したもの。それは凄い綺麗な夕焼けだった。綺麗な夕焼けだからサンセットstと名付けられたのかどうかは知らないけど、まんまポスターに出来る。

 夕焼けに感動し、Lサイズコーヒーを2杯飲んですっかり元気になった僕等は帰宅する為にバス停に向かった。

[NIGHT WALKRALLY]

 バス停に向かって歩いていたが、不意に歩きたいテンションになった。街灯が無くなって道が暗くなったらバスに乗ろうと決め、とにかく僕等は歩く事となった。

 歩いているうちに完全に日が沈み、真っ暗になる。しかし通りは街灯もあるし、お店も並んでいるし、車の通りもあるから明るい。スタスタと果てしない道のりを確実に詰めていく。2時間位歩いたろうか。日本では考えられないと思う、2時間ずーーっと真っ直ぐに、全くクネクネする事なくひたすら直進で歩き続けた。そして景色の方も全く変わらない。僕の頭の中では約束の「通りが暗くなってヤバイ雰囲気になってきたらバスに乗ろう」がネックになってきた・・・。

 疲れたので結局妥協してバスを待つ事にした。バス停でバスを待っていると、綺麗な黒人のおねーさんが横に座った。案の定タバコをくれと言う。1本手渡すと自分のライターで火を付ける。ライター持ってるって事はアンタ、タバコも持ってるね! その黒人さんは何故かずっと歌を歌っている。通りを走る車からチラチラと視線を感じる。そのうちの1台のイカツイ車に乗った3人の黒人さんがでかい声で何かを叫んでいる。ナンパだ。黒人ねーさんも慣れた感じでシカトをかます。車の流れを止めてもしつこく声を掛ける。イカツイ車もやがてあきらめて行ってしまった。おねーさんはまた歌い出す。なんだかカッコイイなぁ。やがておねーさんは歌いながら夜の街に消えていった。バス待ちと違うんかい!!う〜ん、何だったのだろう。その後に来た黒人のおっさんは道路の反対側にいる黒人さんと話し出す。道路と言っても6車線あるすごい道幅だ。声を張り上げて会話して笑ってる。しかも知り合いかどうか不明な人と。う〜ん何てアメリカンな光景だ!!

 結局1時間余り待ってバスが来た。なんと休日はバス会社も休みの所があるらしい。この徹底さもまた、アメリカン! バスに乗ってみると意外とシリルの家の近くまで歩いていたらしい。バス停を降りてそのままシリルの家の近くの「ECO PARK」を散歩。別にどうって事ないただの公園だ。驚いたのは芝生用のスプリンクラー。ある一定の時間に自動で水が放水される。歩いているといきなり水鉄砲のようにプシューっと勢いよく水が吹き出てくる。うかつにボケボケ歩いているとずぶ濡れになる。どうやら雨が降らない土地柄でこういうシステムらしい。 シリルの家に着いてシャワーを浴びた後、いつもの玄関先でしばしボケーっと過ごした後、就寝。

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