アメリカ放浪記!!(byしげ)

第1章
〓DEPARTURE〓


アラスカ対策?
・・・ぼく。

旅の軌跡に行く


いざ,出発!!!

  いよいよ出発。今回の旅はかなりいい旅になりそうな予感・・・。なっ、なんと人がいっぱいでビジネスクラスに乗れる事になってしまったのだ。もう快適そのもの。特典モリモリ。特典その1:スティワーデスさんが比較にならない程きれい(かなり個人的な感想)。エコノミーみたいにせこせこと忙しそうではなく、余裕があってぼくの旅の話もニコニコと聞いてくれる。特典その2:ワインの銘柄指定ができる。快適過ぎて優雅な気分に浸ろうと思って、ビールじゃなくて、赤ワインを注文すると、スティワーデスさんが「どんなのがお好みでしょうか?」とか言って、よく分からないぼくは思わず"辛口"とか言うと、「ボルドーはいかがでしょう。」とか言って持ってきてくれた。またこれがうまい。特典その3:飯はコースで皿にのって出てくる。前菜から始まって、メインはサーロインステーキ。そして最後はめちゃめちゃうまいアイスでしめた。特典その4:席の快適さ。座席にはスリープモードというものがあって、ボタン一つで思いっきり椅子が倒れて、足も伸ばせる。もう言う事なし。ワインと快適な座席で、これからの不安を考える暇もなくソッコー熟睡。起きた時にはもうポートランドの街が見えていた。

 とりあえず乗り継ぎの飛行機までは時間があるので、入国審査が混んでいるのも気にせず、ボーッと待っていた。周りの人も前の人も日本人だっていうのがわかったので、よく入国審査官がいう事を聞いていると、何と入国審査官が日本語で"モクテキ"とか言っていた。せっかく言う事を英語で覚えてきたのに・・・。

 しかーし、ぼくの番はたった3言で終ってしまった。以下がそのやりとり。  

 入国審査官(以下:N)「モクテキ?」

 ぼく(以下:S)[サイトシィーイング]

 N:「ニッスウ?」

 S:「トゥリーマンス」

 N:「O.K. COME WITH ME.」

 S:「ハァ」

 という感じで別室に連れてかれ、小錦級のデブの質問責めに遭った。予期しなかったこの事態。かなり動揺して、向こうの言う事がさっぱり分からない。向こうもイライラしてるし、おれもイライラしてる。なんとか旅行の内容は分かってくれたけど、日本で現金を両替する時間がなくて、現金は家にあった8ドルくらいと日本円1万円しか持っていなかったので、かなり怪しまれ、おまけに10徳ナイフも持っていたから、そこでもまたかなりの質問責めに遭い、結局、2時間くらいかかって、「GOOD LUCK」と言われて釈放された。(この時隣にいた日本人は、語学学校に行くのに、ビザを持ってなくて、次の便で日本に帰るように言われていた)。そして時間が無いので、急いで次の飛行機の登場ゲートへ。・・・もうみんな乗り始めていた。

 そしてアメリカ初の国内線。先程の入国審査の疲れと安堵感でぐったり。とりあえずという事でビールを頼むと、スチュワーデスにいきなり「トゥリーダラー」と言われた。「ハァ」っと聞き返したが、もう缶も空けた後だったのでどうすることもできず、しぶしぶ3ドルを払って、さっきよりもさらにどんよりした気持ちで、ビールを飲んだ。・・・国内線でお酒を飲むとお金を取られるのかー。くそっ、やられた。

 今回の飛行機はお金の関係で乗り換えが多く、名古屋〜ポートランド〜シアトル〜フェアバンクスという乗り継ぎになっている。しかも次のシアトルでは8時間待ち。外へ出てタバコを吸って、イスで休憩して、空港内をブラブラ歩いて、イスで寝て・・・、その繰り返しで8時間乗り切った。

 シアトルからフェアバンクスまでは約4時間のフライト。これだけ一日中飛行機に乗っていると、もう飛行機の中はだらだら。早く目的地に着いてほしいだけ。飛行機の中を楽しもうという気持ちもなく、寝たり起きたりの繰り返し。

 この日は、時差の関係で一日40時間近くあった。

 そしてとうとうオーロラの街フェアバンクスに到着した。

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