この「写真伝心」のNo.6(風景写真と芸術)ではこれと逆のような話を書きましたが、 はからずも絵と写真の違いを改めて考えさせてくれる機会となりました。
絵の世界では風景画はありのままを描いておらず、肖像画こそがありのままを描いているとの事ですが、写真の世界では風景写真はありのままを表現することが求められ、風景画と基本的に考えが異なっているようです。
これまで風景写真の芸術性に疑問を持ってきましたが、「風景と心を通わせて」、肖像画を描くような気持ちで風景と向き合ってみるのも、一つの撮り方かもしれません。
風景写真を「風景の肖像画」と考えれば、風景をこれまでと違った新鮮な目で見 ることが出来、風景と心を通わせることによって、また新しい世界が開けるような気がします。
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