『夏恵の扇』の舞台裏

 タイトルを見ればわかると思うが、これはR.A.ハインライン『夏への扉』のパクリである。
 とはいっても、なかみは全く別物。
 作成時には気づかなかったが、完成したときに高畑京一郎『ダブル・キャスト』にそっくりだということに気づいた。
 いや、ほんとに。これに気づいたときはびっくりした。

 さて、話は変わるが。
 角川書店「少年A」連載中の丸川トモヒロ『成恵の世界』というコミックがあるのだが。
 このタイトルの元ネタがヴァン・ヴォークト『非Aの世界』というのは周知の事実(ちなみに、非とかいて”ナル”と読む)。
 これに触発されて『夏恵の扇』をつくったわけである。

 『夏への扉』といえば、今もSFファンの間では絶大な人気を誇る名作である(はずだ)。
 そのタイトルをパクったんだから、プレイヤーはタイトルを聞いた瞬間に「あー、それって『夏への扉』のパクリだろう」といってくれるものだと思っていた。
 私はこのシナリヲを3回やっているが、『夏恵の扉』を読んだものは皆無だった。それどころか、存在すら知らなかった。
 とりあえず、これは名作だから読んでおこう。
 マイアーバンアクションレビューには加えないが、とにかく、読め。

 ゲストやトループのデータなどはつくっていないが、とりあえず、詳細なデータが必要なのはマイルズ・ジェントリーとその部下、カブトトループにカブトワリトループぐらいだろう。
 マイルズとその部下は、会社のために動いているわけではないので《忠誠》は使えない。よって、《見切り》を持たせて、マイルズには《修羅》《居合》を、部下には《自動防御》とか、《鉄壁》とか《ディフレクション》とか。
 あと、マイルズは3レベルくらいでカブトワリとカブトの<動員>を持っているとなかなかにキャストを苦しめられる。
 カブトトループは基本的にマイルズの部下と一緒でいいだろう。
 カブトワリトループには、パンサー、サンダーボルト(パンサーヴァリアント付き)・ガッチャを装備させて、《クィックターゲッティング》《必殺の矢》で十分キャストを苦しめる事が出来るはず。
 あるいは、こういうことは裏話に書くようなことではないかもしれない。
 まぁ、敵ゲストの強さはキャストの強さに応じて変えてくれってことで。



 参考文献
 『夏への扉』
 R.A.ハインライン/福島正実訳、早川書房、1979年

 『ダブル・キャスト』
 高畑京一郎、メディアワークス、1999年

 『成恵の世界』
 丸川トモヒロ、角川書店、2000年(1,2巻)、2001年(3巻)

 『非Aの世界』
 A.E.ヴァン・ヴォークト/中村保男訳、東京創元社、19XX年

        元に戻る