My UrbanAction Review

TV   Novel   Movie   Video,DVD

 
TV
『コメディーお江戸でござる』
  NHK,8:00pm,Thursday
 アーバンアクションなのに、なぜ時代劇? と感じる方も多いと思うが、これはどちらかというとルール運用面での参考文献(映像?)。
 TNRはシネマティックなRPGをうたっているが、舞台運用に関しては映画というよりは舞台演劇のほうがわかりやすい。
 文字通り、『舞台』だ。
 舞台の上が世界のすべてであり、それ以外の世界は存在しない。
 これこそ、TNRいうところの舞台/舞台裏であり、それは舞台演劇に通ずるものがある、と勝手に私は思っているのだが。
 あと、第1幕とか第2幕とか、幕毎に場所が変化するのもシーン進行に似ている。逆か。シーン進行が幕を似せたのか。
 とりあえず、一番お手軽に見られる舞台演劇ではないだろうか。
 シーン進行や舞台/舞台裏の説明をするときはいつもこの番組を引き合いにだすのだが、かつて見ているという人はいなかった。
 面白いんだから、みんな見ようよ。


 
Novel
『アーバン・ヘラクレス』
  久保田弥代、朝日ソノラマ、2000年
 まさに、アーバンアクション。
 私の目指すところの『近未来アクションハードボイルド』そのものである。
 主人公がビルの屋上から落ちるのに数ページを割いているのには、まさにカット進行、と思ってみたり。
 近未来の埋め立てられた東京湾上の都市を舞台としているのもまたTNRっぽかったり。
 主人公の口癖『呪われろ』『泣けてくる』がニューロタングとして定着する事を望む。

 参考:『ポセイドン・ランナウェイ』久保田弥代、朝日ソノラマ、2000年
 『アーバン・ヘラクレス』の続編。前作に比べるとアクションに欠ける。

『Cの福音』
  楡周平、宝島社、1996年
『猛禽の宴』
  楡周平、宝島社、1997年
『ターゲット』
  楡周平、宝島社、1999年
 悪のエリート朝倉恭介が活躍するシリーズ。
 レッガーやクロマクなら必読。
 『猛禽の宴』のほうが派手。高級リゾート地に戦闘ヘリコブラで乗りこむアラシが出て来たりと、陰謀、アクションありの大作。

 参考:『クーデター』楡周平、宝島社、1997年
     『クラッシュ』楡周平、宝島社、1998年
 上3作と同一世界を扱った小説。こちらは正義の主人公川瀬雅彦のシリーズ。
『クーデター』は面白かったが、『クラッシュ』はそれほどでも。
 完結篇は朝倉恭介も川瀬雅彦も両方出てくるようだ。すでに単行本では出ているが、まだ買っていない。文庫化されれば買う。
 ちなみに、私が所持しているのは上記5作全部文庫版。
 一番始めに買ったのが『クーデター』で、それが文庫化されたときに買ったから、それ以後、このシリーズはずっと文庫で買っている。一冊だけ単行本っていうのもなんか見てくれが悪くて嫌だなぁ、という理由で文庫化されるまで待つのはおかしいだろうか?

『朝倉恭介−Cの福音・完結編』
  楡周平、宝島社、2001年
 前項3作(+2作)の完結編。
 これまでは完全無欠の(悪の)ヒーローだった朝倉恭介が、情けないくらいに運に見放され追い詰められていく課程は読んでいて憐。
 逆に、完全な人間ではない川瀬雅彦が朝倉を追い詰めていく課程は読んでいて爽快。
 ジャーナリスト川瀬のトーキーっぷりが見事に炸裂!
 そんな川瀬のスタイルは、カブキ=カブキ、トーキー◎●だろう。
 運と偶然を味方につけてしまうあたり、いかにもカブキ。
 朝倉のスタイルは……こいつは、強力すぎてスタイルたくさんありすぎ。
 まるで、"殺戮者"だね。
 強いていうなら、エグゼク◎、カゲ、レッガー●か?

『解体屋外伝』
  いとうせいこう、講談社、1993年
 『オオサカM○●N』の巻末の参考文献に載っていた。
 まさに全編精神戦の嵐。
 マネキンやカリスマなど精神戦で活躍しようと思っているプレイヤーならば必読。

『ホログラム街の女』
  F・ポール・ウィルスン/朝倉久志訳、早川書房、1998年
 SFハードボイルド。
 派手なアクションはないが、いい感じにハードボイルドしているので、この作品を加えた。
 というか、これには中篇三編が収められているが、ほとんどそのままTNRのシナリヲに使えてしまうのがうれしい。
 また、「トルース」という名の強制自白剤が存在するが、この自白剤、打たれたら最期、どんな質問にも正直に答えてしまうというシロモノ。まさにフェイトの神業《真実》である。


 
Movie

『JM』
  詳しいデータは忘れた。
 TN2ndを始めたころ、サイバースペースってわかんねぇよ、とか思っていたときにテレビで放映されていたので、これ幸いと見た。
 ああ、これがサイバースペースか、と視覚的にわからせてくれた作品。
 ヤクザが大きな勢力だったりと、サイバーパンクっぽさもだしているが、酸性雨は降っていなかった。酸性雨降りしきる中、妖しい日本文化のあふれるサイバーパンクを見たければ『ブレードランナー』だろう。

『ゴジラ』
 ローランド・エメリッヒ監督、1998年、米
 タタラとトーキーがキャスト、だと思うのだが、それぞれの専門分野でうまく活躍していて、戦闘なんかしなくてもいい感じにできるのかなぁ、とも思ったり。
 クライマックスフェイズは、(おそらく)2段階にわかれていて、
  1)マディソンスクエアガーデン内での脱出劇。
  2)ニューヨーク市内でのゴジラとのチェイス。
 と、思われるが、こういうチェイス戦って、やってみたいなぁ、と思ったり。
 フランス人工作員ジャン・レノ(役者名)がキャストなんだかゲストなんだかよくわからんが、活躍振りから見てキャストなんだろう。
 スタイルは、クグツ◎●、カゲ、カブトワリといった感じか。
 攻撃も防御もいい感じにできる、いい感じなスタイルだ。
 あるいは、クライマックスその2からみて、カゼかもしれない。
 序盤の見せ場、ゴジラとヘリのチェイスもよかった。
 ヘリのチェイスといえば、映画『アウトブレイク』のヘリ同士のチェイスもなかなかよかったのを記憶している。

『COWBOY BEBOP 天国の扉』
 渡辺信一郎監督、2001年、日本
 下記の『COWBOY BEBOP』の劇場版。
 主人公チームがストリートで聞き込みをしたり、コネに連絡ととって事件の事を聞いたり、ウェブ上からキーとなるマークを検索していろいろ調べたりと、リサーチの演出の参考になる。
 もちろん、クライマックスでも航空機同士のチェイスあり、銃撃戦、格闘戦ありの肉体戦ありのさすが劇場版、30分のTV版とはボリュームが違う。
 テロリストが無差別大量虐殺を行おうとしていたり、それをゲーム感覚で手伝おうとするハッカーがいたり、製薬会社を隠れ蓑にしている謎の組織がいたりと、これまたそのままシナリヲにつかえてしまうという便利さ。
 でも、この作品に限ったことではないが、TNRではスピード感あふれるアクションの再現が出来ないのが残念だと思う。
 っていうか、アナログなRPGではアニメみたいなスピード感あふれる表現って無理なんだろうか?
 航空機が迫り来るミサイル群から逃げるためのあの動きとか、それを追うミサイル群の飛行機雲(?)の軌跡とか大好きなんだけどなぁ。

『Returner』
 山崎貴監督、2002年、日本
 『ターミネーター』と『不夜城』と『マトリックス』を足して3で割ったような感じな映画です。
 それがいいとか悪いとか、そういうのではなく、ただそう思っただけ。
 TNR(R)的には、やはりアクション。
 派手な動きで魅せるアクションです。
 また、樹木希林(役者名)のクロマクっぷりや敵役である岸谷五朗(役者名)のレッガーっぷりがいい味出しています。
 ガジェット的にはソニックムーバー。加速装置みないなものですが、オーバードライブやフラッシュドライブの参考になります。
 金城武(役者名)のスタイルは、カゲ◎、チャクラ、カブトワリ●といった感じでしょうか。
 最初の10分だけでも観る価値はあります。


 
Video,DVD

『仮面ライダークウガ』
  東映ビデオ
 主人公五大雄介は、みんなの笑顔を守るために戦う。
 ここらへん、カブト●なんだなぁと感じた。
 スタイルを表層的な職業ではなく、生き方や主義主張と捉えればこうなるんだろう。
 もちろん、バイク乗りなので、カゼ◎となる。
 相棒役の刑事の一条薫はフェイト●、カブトワリ、イヌ◎といった感じか。
 また、この作品、3人の個性的なタタラ◎が出てくるが、それぞれ、
 ・考古学者(の卵)
 ・医者
 ・科学捜査研究所の科学者
 なんだが、ひとつのスタイルでもいろいろな解釈ができて面白い。
 
 
『COWBOY BEBOP』
  バンダイビジュアル
 特記事項なし。
 とにかく見ろ。
 そのままシナリヲに使えるので、ネタにつまったら見るべし。