2001,01,24作成

トンネル地下駅「筒石」
その1

 

  鉄道の駅の中には色々と特徴を持った駅が数多くあります。北陸本線筒石駅もかなり特徴のある駅の1つ
です。筒石駅は頚城トンネルの中にあります。駅のホームから改札口までは約300段の階段を昇り降りする必要
があります。5〜6分かけて改札口を出ると、駅は山の中にある事が分かります。ここから筒石の集落までは
やや急な下り坂を約10分程下る必要があります。
  普段の乗降客は百数十人のため本来なら無人駅になるところですが、特殊な環境の為委託の駅員さんが
常駐していて、列車が到着するたびにホームで乗客を迎えてくれます。また、私のような筒石駅が目的で下車
するような鉄ちゃんにもとても親切な駅です。待合室に入ると、駅の説明を細かくしていただいたり、駅の説明が
書かれた用紙をいただく事になります。また、他の駅ではまずない事ですが、待合室で待っているとお茶を出して
くれます。待合室には「随道日記」とタイトルのついた駅ノートも置いてあり、充実した一時が過ごせると思います。

  筒石駅では唯一の企画きっぷとして、青春18きっぷが時期になると販売されます。しかもいまやかなり貴重
になった赤紙(マルスで発券されたものではなく印刷してあるもの)での販売です。ただし枚数が限られている
ため、売り切れになってしまう事もあるそうです。そこで駅では、私のような鉄ちゃんに注文販売みたいな形で、
住所氏名を控えて販売期間が近づいたら案内をするとの事でした。私も住所氏名を記入し1枚注文しました。
ちなみに筒石駅の近辺の駅では、大糸線の平岩駅でも赤紙の青春18きっぷを販売しているそうです。
 

筒石駅プロフィール

所在地     新潟県西頚城郡能生町大字仙納字大谷
開駅       大正元年12月16日(西暦1913年)
現在地移転  昭和44年10月1日(西暦1969年)
待合室     海抜60m
線路       海抜20m
高低差     改札口とホームで 40m

改札口からホームまで(上り)  212m(所要時間約6分)
改札口からホームまで(下り)  176m(所要時間約5分)
ホームの長さ             140m 客車6両収容

          

筒石駅上りホーム待合室です。
列車から降りるとまずここに入ります。
まずはこの階段を上ります。
待合室から少々の階段を上がると今度は
ゆるい傾斜の上り坂になります。
ここから改札口まで224段の階段を
上ります。
階段の途中には何箇所かに荷物棚が
あります。管理人さんはここまで来るのに
お疲れの様子で、ちょっと休憩しました。
改札口と待合室です。マガジンラックの中には
「随道日記」(駅ノート)が置いてありますので、
訪問の際には一筆書き残していきたいです。
階段を上り終えちょっとお疲れの管理人さん。
でもうれしいのかバンザイをしています。
「つついし駅はしんせつだな〜」
駅員さんにいただいた説明書きを読む管理人さん。
「まい日のぼりおりはたいへんだ〜」
筒石駅の駅舎です。ここだけ見ると山の中の
駅にも見えます。
筒石駅駅前の様子です。左に入ると駅にたどり
つきます。筒石の集落は、進行方向反対の
道を約10分ほど下ったところにあります。


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