2013,01,13作成

にせんじゅうにねんのやくしまなのだ〜
その2

「きょうはたいふうがちかづいているみたいなんだけど、
まだへいきみたいなのだ〜。」
この日は台風の強風域に入っていましたが、
近づいてくるまでは多少時間がありました。
空も晴れていて、いいお出かけ日和かなと
思っていました。
「ふだんはあんまりのまないけど、ここにきたら
こーひをのむのだ〜。」
管理人さんはどちらかというと紅茶が好きなので
普段はあまりコーヒーは飲まないのですが、
宿ではコーヒーを飲んでいます。
豆から挽くところから始めて香りも楽しめるのが
いいと思います。
「おいしいでし〜。おちつくのだ〜。」
美味しいコーヒーを飲んで落ち着いた気分になった
管理人さん。
「おにぎりももったしいってくるでし〜。」
やどで注文しておいたおにぎりを持って出かけます。
今日はヤクスギランドから太忠岳登山に行ってきます。
「やくすぎらんどのいりぐちまできたのだ〜。
おそらはくもっているけど、いまのところはだいじょうぶ
そうでし〜。」
ヤクスギランドの入り口まで来ました。
天気は曇り空に変わり道路も湿っている状態ですが、
今のところは大丈夫そうです。
「ひげちょうろうまできたのだ〜。
ねもとのこけがおひげのようにみえるらしいでし〜。」
「ひげ長老」と呼ばれている杉の前まで来ました。
根本についた苔がひげのように見えたので名付けられた
そうです。
出発から40分ほどで蛇紋杉のところまでやってきました。
残念ながら1997年9月の台風で倒れてしまいました。
この場所は太忠岳の登山口にもなっています。
「じゃもんすぎのところにきたのだ〜。ここから
たちゅうだけをめざすでし〜。」
太忠岳はここから往復3〜4時間かかります。
ヤクスギランドの150分から分岐しているので、
太忠岳は目指さずにそのまま150分コースを廻っても
ヤクスギや森を堪能できると思います。
「のぼるまえにひとまずきゅうけいでし〜。」
この場所は東屋も設置されているので、太忠岳の
ルートに入る前には必ずここで休憩していきます。
雨は降っているけど、山の中だし大丈夫ですよね・・・
太忠岳のルートに入ってすぐに江戸時代頃に伐採された
杉の切り株とその上に根を下ろした木々を見ることが
できます。
切り株の上に新芽がでています。
「てんもんのもりまできたのだ〜。このへんも
こけむしたふんいきがあっていいのだ〜。」
もう少し進んで「天文の森」と呼ばれている
所まで来ました。
この辺りは苔むした森や巨木、切り株を静かに
堪能できます。
訪れる人も少ないので太忠岳を目指さず、
ここをゴールにしてもいいのかもしれないです。
蛇紋杉の所から40分、ここからは世界自然遺産の
登録地域に入ります。
「おおきないわのところまできたのだ〜。
ここからはあといちきろでつくのだ〜。」
大きな岩の所までやってきました。
太忠岳まではあと1qほどで到着します。
岩の脇を通り頂上を目指します。
岩にへばりつくように木が生えていました。
不思議な生え方しているなと感心してしまいました。
「もうすこしでちょうじょうなのだ〜。でもすごい
あめとかぜでちかづけそうにないでし〜。」
太忠岳の頂上一歩前まで来ました。
あとは岩を少し降りてからロープづたいに
天柱石下のテラスに上がるのですが、
暴風雨のため、近づくことができませんでした。
森に入っている間はそれほど気になりませんでしたが、
ここまで来てかなり天候が悪化していることに
気が付きました。
「しかたないでし〜、しゅくだいなのだ〜。」
この雨と風ではさすがに管理人さんも諦めたようです。
次の宿題ということですよ〜〜〜
「すこしもどっておおきないわのところで
おひるをたべるでし〜。」
本当は頂上で食べるつもりだったのですが、
天候の悪化で、先程の大きな岩まで戻ってきて
ここでお昼にしました。
ここは多少は雨がしのげました。
「なんとかぶじにもどってきたのだ〜。
しゃしんをとっているばあいではなかったでし〜。」
お昼を食べてからはとにかく帰ることに集中しました。
雨もひどくなってきて靴もずぶ濡れになってしまいました。
約1時間50分で無事に下山しました。
「きょうはつかれたでし〜。たんかんじゅーすで
ひといきつくのだ〜。」
今回はレインコートを着る前に濡れてしまったので、
着ないでそのまま下山しました。
管理人さんも大分お疲れのようです。
たんかんジュースで一息ついていました。
「きょうはつかれたけど、やっぱりみたけは
おいしいでし〜。」
疲れた分晩ご飯後のよかにせタイムでの三岳は
本当に美味しく飲めました。
雰囲気と水、氷が違うのか、三岳を自宅で飲むのと
宿で飲むのとでは味が違う気がしてきます。
地元のお酒は地元で飲むのが一番ということなのかも
しれないですね。

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