マリオ・バーヴァ 《監督》 |
御存知イタリアン・ホラーの巨匠である。『血ぬられた墓標』『白い肌に狂う鞭』は既に古典としての風格さえあるが、その反面で、結構すっとこどっこいも撮っている。イタリアというバッタもんの風土で娯楽映画を撮っていたのだから、まあ、仕方がないのだろう。 もともとは画家志望で、しかし、カメラマンだった父の影響で映画界入りしたという経歴から、ビジュアル重視の人だったことが判る。実際に、脚本や演技にはまるで無頓着だったらしい。そんな彼だからこそ、殺人描写重視だがプロット軽視の「ジャーロ」を生み出すことが出来たのだろう。彼の血は、よくも悪くもダリオ・アルジェントに引き継がれている。 |
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