御蔵島のみどころ.1 |
御蔵島の地図 (印刷用の地図はこちら 2003年10月) 御蔵島の森は私有地も多く、道以外の場所に立ち入ることは禁止されています。信仰の対象となっていて島の方が大切にしている所も各所にあるので、道以外の場所には立ち入らないようにしましょうね。2004年4月より山道の立ち入りにはガイドが必要になりました。 |
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近藤啓次郎の腰掛石 (里から車で5分程度) 江戸時代、御蔵島は島流しの島として凶悪犯が送られてきた時代があった。その一人、近藤啓次郎は島に流されると字の読めなかった島の人に「送り状」を自分で読み聞かせ、「この男に油断するな」というところを「大事にしろ」と変えて読み島の人をだまし厚遇を要求した。さらには島の名主を日本刀で斬殺して逃走。啓次郎が血だらけの太刀を杖にしてこの石に腰をおろしているところを、追っ手が見つけたとされています。 |
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伊奈佐のオオジイ (里から車で10分程度) 里から車で行くと川田の橋よりもっと手前に、道路の左側に立つ大きなスダジイを見ることができでしょう。ここは路肩が少々広くなっており車を止めることができます。このあたりから川田のあたりまでガクアジサイ-ラセイタタマアジサイ群集を観察することができるでしょう。 |
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川田の沢 (里から車で15分程度) 典型的なガクアジサイ-ラセイタタマアジサイ群集を見かけることができます。6月下旬ころにガクアジサイが咲き始め、その後、7月頃から入れ替わるようにしてラセイタタマアジサイが咲き始めます。自然のアジサイをみるなら、この川田の沢の橋から見るのが良いと思います。この上には給水所があり、各家庭への水もミネラルウォーター「御蔵島の水」もここから取っています。 |
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御代ヶ池(みょうがいけ) (新東京百景に選ばれました) 里から車で「御代が池入り口」まで約30分、そこから山道を歩いて30分程度 数千年以上前に噴火したと思われる噴火口に出来たカルデラ湖あるいは、火山の影響により谷がせき止められた「堰止湖」とも考えられています。といっても御蔵島自体は7000年近く噴火していないのでいつ出来たかは不明です。池近くの山道の左手には、日本で最も大きいツゲの木が生えています。 |
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氏義神社 (車で里から約40分、徒歩5分) 南郷橋を渡った橋の左側のたもとに少し開けたところがあり、そこにある崖のような急な斜面に細い山道がある。あまりにも急なので一本のロープが垂れ下がっておりロープを手繰りながら登ることができる。そこを登って行くと木の鳥居を見つけることができるだろう。そこが氏義神社だ。この神社は縁結びの神様と言われている。その起源は源平合戦のころにまでさかのぼると言われている。 昔、源平合戦で平家が破れ、おそらく壇ノ浦の辺りからであろう大きな何世帯も住めるような平家の軍船が御蔵島の南郷に漂着したという。そこで崖の上から縄を下げて武将の奥方を助けたが、後からくる男どもは武装していたので、島の人は怖くなり、登ってきた男どもの縄を切って落として殺してしまったという。助かった奥方は夫の死を嘆いて自害したということである。そこで島の人はたいそう恐れ、二人をここに祀ったという。夫婦で祀ってあるため縁結びの神様と言われている。 |
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南郷のオオジイ 2003年に私有地を村が借り上げて山道が整備されました。ただしまわりは私有地ですので山道からはずれないようにする必要があります。 南郷のオオジイの大きさに出会うと、「となりのトトロ」の森に来てしまったような、そんな印象を覚えるかもしれません。このシイに行く前に、森に入ってしばらく行くと日本で2番目に大きいスダジイもあります。森に入るとハチジョウカンスゲが生え、やがてシマテナンショウが生えるスダジイの原生林となります。途中沢などもあり、そこでは水を飲むことができるでしょう。最終地点のオオジイは、日本で一番大きなスダジイの木です。 山道入り口までは里から車で40分程度。そこから整備された山道を徒歩で30分です。 詳細>南郷のオオジイ 山道を作るのには議論がありましたが、旅行者が私有地の森をあちらこちら踏み込むと森が痛んでしまうので山道が作られることになりました。つまり山道は森全体が危険にさらされない為の苦肉の策だったということです。ですから私たちは道から外れて森に踏み込んだりしないようにしたいですよね。 |
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子供が何人も座れた板根の裏側は既に痛み始め、痛んだところから腐り始めています。私たち旅行者が立ち入ることによって、貴重な自然が破壊されてしまうのでしたら大変残念でなりません。 | |
オオジイにできたお立ち台 南郷のオオジイの周りには柵ができ、お立ち台が作られました。当初は柵は木に近いところに作られる予定だったそうですが、木の保護のために木から距離をおいて作られました。木に触れることができませんが、私たちはイルカに触れないで距離を置くのと同じように、歳を重ねたこのオオジイもそっとしてあげたいものです。 |