タンテイロの森
2004年7月6日更新
 2004年4月から御蔵島自然保護条例で、繊細で失われやすい自然が残っているころには自然保護のガイドさんの同行が必要になりました。そのかわりガイドがなくても散策できる森として公開されることになったのがタンテイロの森です。これまで御蔵島では、里の近くに散策できる場所が少なかった為、遠くの森まで行く必要がありました。2004年からはタンテイロの森の山道が整備され、里からフラッと歩いて行ける距離に森の自然観察ができる場所ができました。場所は村役場のすぐ近くに山道入り口があります。里から歩いてきたら、村役場を通り過ぎて50mほど先のカーブのところにある橋(古い橋と新しい橋が並行してあります。)のところに山道入り口があります。道標が立っているのですぐに分かるでしょう。(里の地図も参照してくださいね)
タンテイロの森の入り口には道標が立っているので分かりやすいです。ただし、時々ゴミ収集車の影に隠れていることもありますので、ナラン川の舟木橋(ふなきばし)に来たら山側にある山道入り口を探してみてくださいね。
 自然観察は、早く山道の終点に到達することが目的ではありません。その過程にある自然の営みを、ゆっくりと歩きながら見つけてみましょう。生物の名前をしらなくても大丈夫です。不思議なものを見つけたり、きれいなものを素直にきれいだと感じて興味を持って観察してみましょう。そして森の木々や生き物たちへの興味が広がって、この森を大切にしたいという気持ちを持てたとしたら、その自然観察は本当の終着点にたどり着いたことになるでしょう。
タンテイロの森の山道の終点にあるオオタニワタリの大きな葉が生える遺跡群。
山道で静かに森の梢を見つめてみよう。しばらくじっとしていると野鳥の動きがだんだん見えてきますよ。
タンテイロの森の山道にある沢。
沢を渡ったりと、ちょっとの冒険もあります。
 タンテイロの森への山道は、数百mほどの道のりですが、途中には沢があったり、野鳥が多く見られたりします。バードウォッチングにも最適なコースと言えるでしょう。
 途中でオオミズナギドリの巣などももしかすると見つけられるかもしれません。