10倍君でデジスコ   その3  −スペック等々−
        


 倍率、合成F値、etc
ACクローズアップレンズNO5*2枚をつかった場合の倍率を計算してみました。

私自身は光学知識が皆無なので、@翡翠病さんのサイト 新館 みんなの広場 で紹介されていた計算方法を参照させて頂いています。


接眼レンズの合成焦点距離

  2つのACクローズアップレンズをそれぞれA、Bとすると、

  1/合成焦点距離=1/Aのf値+1/Bのf値−ABの距離/(Aのf値*Bのf値)

  ケンコーのNO5はf値が200mmです。計算が面倒なので後半部分を省略して考えると

  1/合成焦点距離=1/200+1/200

  になって、ACクローズアップレンズNO5*2枚の合成焦点距離は100mmになります。


倍率

  倍率=対物レンズの焦点距離/接眼レンズの焦点距離

  です。私が使用しているKOWA664EDの対物レンズの焦点距離は420mmなので、

  420/100=4.2

  となり、4.2倍と言うことになります。 (接眼の合成焦点距離の計算を端折らないと、約4.04倍の値になります)
  まあ、4〜4.2倍ということでしょう。実測値でもほぼ4.2倍程度の倍率を確認しています。
  E-100RS、C-2100UZはテレ端で35mm換算380mmなので、 4.2を乗じて合計約1600mmという事になります。

合成F値

  合成F値=倍率*デジカメの焦点距離/対物レンズ径

  E-100RS、C-2100UZのテレ端での焦点距離は70mm。KOWA664の対物レンズ径は66mmなので、
  4.2*70/66=約4.45

  になり、合成F値=約4.5(テレ端時)ということになります。
  このシステムはテレコンとは違い結構引けます。
  41mm(35mmで890mm相当)まで引くと計算上合成F値は2.6になります。

 その他

最短合焦距離

  鳥を撮っていると、どの程度まで近いものにピントが合わせられるかって結構大事です。
  最短合焦距離が長いと遠くのものを大きく撮れても、近くの物がドアップで撮れなくなっちゃう。
  特に小鳥等は相手のサイズが小さいですから、5m程度の距離でピントが合わないと運用面で辛いです。
  で、この最短合焦距離が、接眼部分の長さに影響されます。

  前のページで紹介しましたが、KOWAのデジカメアダプターTSN-DA1は2ピース構成になっていて、
  12mmほど長さを変えることが出来ます。
  私のパーツの組み合わせだと、一番短くした状態で最短合焦距離は約4.5m。
  一番伸ばした状態だと約3.8m。かなり優秀です。
  ですが、一番伸ばした状態だと無限遠(多分200mくらい)側でピントが合わなくなります。
  まあ、小鳥を追うには十二分ですが。
  これはそのうちベストな位置を見つけて、アダプターにマジックで目印でも付けてやろうと思います。


どこまで引ける?

  どこまで引けるか(どれだけ引いてもケラレないか)というのも重要です。
  構図が自由になるだけでなく、光量不足の時に手ブレ防止を狙って引くことが出来ます。
  テレコン等ではテレ端使用が当たり前で、せいぜいちょっと引ける程度。
  組み合わせが最良のデジスコでは、3倍ズーム機の全域でケラレないと言うのもあります。

  では、このシステムだと?
  まだちゃんと計測してません。(^_^;)
  とりあえず、exif参照すると41.3mm(35mm換算で約940mm)でケラレの無い画像が存在します。
  10倍ズームの約6倍の位置までけられずに引けている事になります。

  これも接眼部分の長さに影響を受けるようです。
  最短合焦距離と合わせベターを見つけないといけないですね。
  見つけたら、また追加レポートしたいと思います。
  

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