6/9(土) 【コーリング】
 天職のことを英語でコーリングと言うらしい。まさに「神に呼ばれている」と言う意味なんだそうだ。
 私と母が今密かにはまっているNHKの連続ドラマ「ちゅらさん」で、看護婦を目指す主人公が、同じアパートに住む老齢の男性に教えられて、感動する言葉である。

 戸田恵子さん扮する婦長さんが主人公にいかに看護婦さんが大変な仕事かを切々と説明する。「白衣しか似合わなくなる」「まともな恋愛は期待できない」「結構性格悪くなる」・・・などなど。でも、主人公の女の子は、逆に「そんなに大変なのにどうしてやめないんですか?」と質問するのだ。
 そう訊かれて、最初は鳩が豆鉄砲食らったような顔してるんだけど、何て答えたらいいか考えているうちに何とも満ち足りた表情に変わっていく婦長さんのお顔がとても素敵だった。この人にとって、やっぱり神に呼ばれた仕事なんだろうな・・・と思った。

 ふっと自分の仕事のコトを考えた。自分にとって果たして天職なんだろか。そんなことは一瞬たりとも考えたことはなく、何となく成り行きで就職してしまった仕事だけれど、でも、なぜか不思議と年々、仕事が楽しくなっていく。これはこれで、天職なのかなと思う。
 
 話は変わるが、主人公が幼いときに出会い、ずっと憧れている青年を演じている役者さんがどうも、母には不満らしい。
「脇役がすっごくいいでしょう。だから、なんか物足りないのよ。もっといい人がいると思うのよ。」と母。またまたすみません、小橋ファンのみなさま。
 で、突然、「そうよ、あの役、大野クンがやったらいいのに〜。大野クンがやったら素敵だわ〜。」と言い出した。ありがとう、お母様。自分が言おうとしたことを、相手が言ってくれるって、こんな嬉しい会話はありません。

 大野クンもまさに天職への道を堂々と歩き始めました。神様は、これから大野クンにどんなお仕事を与えてくださるのでしょう。「ちゅらさん」の主人公のように、周りの人をなぜか惹きつけて、結局自分の味方にしてしまう・・・。大野クンには「コイツ何者なんだろう」と思わせる不思議な魅力があります。歌もよし、踊りもよし、絵もよし、作詞もよし、ドラマもよし、ミュージカルもよし。やりたいことはすべて天職と信じて、挑戦し続けて欲しいと願います。

 出会う仕事はみな神に呼ばれたお仕事なのかもしれない。ならば、どんな小さな仕事にも、誠意と夢と笑顔をもって。大野クンと「ちゅらさん」を見習って、私も頑張ろうかな・・・とちょっとはりきってしまいたくなる土曜の朝であります。