3/29(水) 【月の明かり】
もう一日、月のお話にお付き合いください。
もう数年前になるけれど、インドを旅したことがありました。当時仲良かった友達と「海外旅行しよう!」と盛り上がり、「どこに行こうか・・・」ということになった。「中学生のときから、一度行ってみたいと思ってたのはインドなんだ・・。」と話したら、「行こう!インドに!」と何故かその友達が凄く乗り気になってくれて、私としては結構お金はたいて、2人でツアーに申し込みました。
「百聞は一見にしかず。」
インドは、実に衝撃的な国でありました。交通量のとても多い道路のど真ん中に牛がデーンと立ちはだかっている。自動車も荷馬車もオートバイも当たり前のように牛をさけて走る。サリーを着たか細い女性が、重い荷物をもって黙々と働いている。男の人が腕組みをして、動かないで遠くを見つめてずっと立ってる。足腰が弱いのか立てなくて、青年が四つん這いになって物乞いをする。物乞いを断ると、少年も老人も悲しそうな顔で見つめる。どうしたら、この国の人々に幸せな日々が来るのだろうと思いました。友達は「この国の人たちは、十分幸せなのよ。調和だわ・・・。」と何故か悟ったようなもの言い。私の心が貧しいからこの国の人が幸せじゃないと思うのか・・・とひどく気が滅入ってしまいました。
そんなツアーの終盤、タージマハールのあるアグラを訪れました。タージマハールは白い大理石でできているとは知っていたものの、壁全面に美しく細かい紋様が彫られているとは全く知らず、初めてみるその美しさにため息をつきました。
夕方のアグラ城から見るタージマハールは、夕日に照らされて、黄金に輝き、それはそれは美しい。ガイドからそう説明を聞きちょっぴりワクワクして、数キロ離れたアグラ城に着くと、何と拝観者多数のため締め切り。仕方なく次の日の早朝もう一度アグラ城を訪れることとなりました。
まだ夜が明けないうちにアグラ城に入り、タージマハールと同じ紋様が彫られているという壁を見ました。辺りには全く電灯がなく、真っ暗で、ただあるのは月の明かり。月の光がこんなにも明るいとはそのときはじめて知りました。そして月明かりで見るその紋様も辺りの景色も、不思議と神秘的で、目に見えない何かが棲んでいるのだと思えました。そのうち空が少しずつ明るくなり、その感覚もスーッとどこかに消え去りました。
かわりに朝日の中にくっきり映えるタージマハールのシルエットがとても美しく現れました。
よっぽど衝撃的な風景が多かったのか、インドから帰ってきて数日間、何度も悲しい夢を見ました。夢の中で泣いていることもありました。でも、あれから数年たち、私の心も知らない間に不思議と癒されました。山も海もビルも畑も差別なく明るく照らす太陽、そして、きっと今でも優しく闇を包んでいるんだろうと思える月の明かり・・・。インドに太陽と月、そして、大自然がある限り、インドの人々は幸せなんだとこの頃は思えるようになりました。
これからも、きっと色々な土地を訪れることができると思います。空の色、雨、雪、風、月、星、花・・・そのときそのとき偶然に出会う景色をこれからも味わっていけたらなって思います。
3/28(水) 【月の魅力】
久しぶりに月を見た。夕方、うすいブルーの空にやわらかに姿を現した三日月だった。家に帰ると、すっかり日は落ちていて、ベランダに出て月を探すと、月はそばにいくつかの星を従え、にこやかに笑うように優しい光を放ってた。春なんだなと思った。
素敵な人って、二通りあると思うのです。燦々と眩しい光を放つ太陽のような人と、どこか静かで、ひっそりとしていて、でもなぜか吸い込まれるように惹き付けられてしまう月のような人。どちらもとても魅力的だ。
月が人を惹きつけて止まないのは、いつの間にか姿を変えて全く違った表情を見せてくれるところ、そして、周囲の風景に実に馴染んでしまうところだろう。
私は、ニシキは太陽、ヒガシは月の魅力を持った人だとずっとずっと信じてきた。でも、この頃は、ヒガシも太陽のような人だな・・・とつくづく思う。アジアスーパーライブのヒガシの踊りはとてもとても素敵だった。長い足と手を存分に生かしたキレのあるダンスには心から脱帽だ。バックで踊ってたのが、TOKIOやトニセンのメンバーだったというのもとても嬉しい。長いジャケットを粋に着こなすヒガシは、星を従えてやわらかに光を放つ月ではなく、まわりの景色だけでなく、空の色をも変えてしまう太陽のようだった。
大野クンはもちろん、月の魅力の持ち主だと信じて疑わない。まるで魔力にでもかかったかのようにその魅力に取り憑かれる。きっと太陽の魅力も持ってるんだろうけれど・・・。
ときにはたくさんの星とともに輝き、ときには気が付かないほどの存在感で、ときには圧倒されんばかりのパワーを全面に出し・・・そんな月の魅力をしばらくは楽しませてもらおうと思っています。
私の名前「Lunaz」も実はそんな月の魅力にあやかりたいという気持ちの現れなんです。
3/8(木) 【桜と梅】
トップランナーに出演した島崎氏が番組で語ってた話。女の子に名前を付けるとしたら桜と梅のどちらがいいか。90%近くの日本人は桜を選ぶそうだ。でも、日本では、古くから梅の方が高貴な花とされているらしい。何故梅の方が高貴とされているかというと、桜はとても開けっぴろげで、惜しみなく自分をアピールして咲いていて・・・、それに対して梅はどことなく控えめでキュッと引き締まっているらしい。言われてみればそうかな・・・とたまに見る梅の花を見てそう思う。まるで大野クンみたいだな。
私は、まだ梅林というところに行ったことがないから梅の魅力を語る資格はないのだけど、でも、桜の花を見るのはとても好きだ。今まで枯れていた木にいつの間にか蕾があることに気づき、一斉に花を咲かせる姿を見ると、何だか「奇跡」と言われる大逆転劇も信じられちゃうような気がする。辺りの景色をいっぺんに明るく変えてしまう桜の花を見ると、自分も何かに挑戦してみようかな・・なんていうエネルギーが沸いてくるのだ。
私の住んでいる街にも桜の名所がいくつかある。この春は大野クンのおかげで地元以外の桜も見られそうだ。大野クンのおかげでいろんな楽しみが増えていく。大野クンありがとう。